姫路の祭りのゴミ問題

投稿日:2019.05.04 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。

女の子とホテルに入ったところを週刊誌に撮られた際の吉本興業の広報のコメントは、「アイツはセックスをしてました」にして欲しいキングコング西野です。

さて。

昨日、姫路にあるスナック『Candy』でサロンメンバーとの呑み会がありまして、そこでの話が面白かったので、ここで皆さんに共有したいと思います。

 

姫路の祭りのゴミ問題

姫路には『浴衣祭り』というウン万人規模の祭りがあるらしいのですが、その祭りのゴミがもう本当にヒドイらしいのです。

祭りの翌朝に市が清掃してくれるらしいのですが、祭りの最中は本当に汚くて、郵便ポストの上にゴミ山ができる始末。

「姫路の人って、ゴミのポイ捨てに対する罪の意識が低いんです…」とサロンメンバー。

見るに見かねて、数年前から、有志のボランティアを募って、祭りの当日にゴミ拾いをやっているのですが、「なかなか仲間が集まらないです。どうしましょう、西野さん…」ときました。

僕が彼に最初にした質問はこれです。

「仲間を集めたいのか、ゴミ問題を解決したいのか、どっちですか?」

彼は「ゴミ問題を解決したい」と答えました。

 

だったら、簡単に解決できるのでは…?

郵便ポストの上にゴミ山ができるのは、「道端に空き缶は捨てられないけど、郵便ポストの上にゴミを置くぐらいなら…」という僅かな罪悪感の表れで、当然、そこにゴミ箱があればゴミはゴミ箱に捨てられています。

要するに、“ゴミを捨てようと思った時にゴミ箱がない”ことが問題で、単純な話、数メートルおきにゴミ箱があれば、町は汚れません。

そのことを伝えると、「ところが…」という言葉が返ってきました。

なんと、ゴミ箱の設置を姫路市に打診したらしいのですが、受け入れてもらえなかったそうなんです。

どひゃー!

ただ、こんなことで白旗を上げる西野ではありません。

ここで、ゴミ箱の設置を姫路市が受け入れなかった理由を考えてみます。

①ゴミ箱を設置する予算の問題

②ゴミ箱を設置する場所の問題

予算を捻出するのも、場所の許可をとるのも、なんだか大変そうです。

「翌朝に、まとめて掃除をするから、それで勘弁して」となる理由も分からなくもありません。

そして、よくよく考えてみたら、祭り当日にゴミ拾いをしている彼も「ボランティア」でやっていて、その活動にお給料が発生していません。

一日だけなら、それでも構わないかもしれませんが、祭りのゴミ問題は一生続きます。

「じゃあ、一生ボランティアを続けるのか?」という話になってくるわけですが、さすがにそれは厳しいです。

ボランティアは、どこかで必ずバテてしまうので、僕はこういった活動ほど「ビジネス」にして“持続可能な活動”にした方がいいと考えています。

つまり、ゴミを拾っている彼の活動を支えるにしても「予算の問題」が絡んでくるわけですね。

くわえて、ゴミ箱を設置する場所の許可取りも大変。

ここで西野がイイコトを思いつきます。

 

キミが『ゴミ箱』になって、町を練り歩いて、スポンサー枠を販売すればいい!

大きなゴミ箱を背負って、町を練り歩けば、場所の許可は必要ありません。

町の皆はポコスコポコスコとゴミを入れてくれるでしょう。

加えて、お祭りは、たくさんの人です。

「こういった活動を支援している」となると企業イメージが上がるので、ゴミ箱に看板をつけて、一枠「3万円」とかでスポンサー枠を販売すれば、その日、一日の人件費ぐらい余裕で回収できます。

なにより、まず僕が支援します(笑)

このことを伝えると、「おお!いいっすね! どんな格好でゴミ箱を背負ったらいいですかね?」と訊かれたので、「そんなもん、ゴミ人間『プペル』に決まってんじゃん!プペルにする最大のメリットは、プペルにしたらキングコング西野が絶対にブログでシェアするww」とお返事しておきました。

全国各地に祭りがあって、どこもゴミ問題で頭を抱えているので、これは事業として展開できるんじゃないかなぁと思いました。

僕だったら今日にでも「株式会社プペル」を立ち上げて、ソッコーで決めにかかります。

今日は新しく始まりそうなビジネスのお話でした。

サロンメンバーの挑戦を後押しします。

現場からは以上でーす。

【追伸】

「プペル」の名前の由来は、フランスの町中にゴミ箱の設置を義務付けたセーヌ県知事「ウジューヌ・プベル」です。

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「清掃革命」

セーヌ県知事となったプベルに期待された責務のひとつに、従来の懸案であった塵芥処理問題の解決があった。パリを中心に人口200万人を超える当時のセーヌ県の市民が公道に放棄するゴミは、年間80万立方メートルを超え、その処理のために、150万フランもの巨額の公金が投入されていたのである。また、前年(1882年)にはチフスによって3,352人の命が奪われ、この年には約50年ぶりにコレラが再びパリで流行の兆しを見せていた。こうした、感染症の予防と被害拡大防止の観点からも環境問題が急務とされたのである。

プベルは、赴任1ヶ月後に知事令によりゴミ箱(金属製の箱ないしバケツ)の使用を義務づけた。これは、プベル自身がブーシュ=デュ=ローヌ県知事時代に発した知事令に倣ったもので、形状や容量はもとより、設置場所をも細かく規定したものであり、全部で11か条から成っていた。

(出典:Wikipedia先生)

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