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世界を作るアイテム

2024.04.20 / 西野亮廣エンタメ研究所

おはようございます。
最近は「ソースを売る人」になっている世界のNISHINOです。
#マッチャンソース

さて。
今日は『世界を作るアイテム』というテーマでお話ししたいと思います。

さっそく本題です。
 
 

 今日は『ボトルジョージ』試写会
 

今日はコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の試写会です。
わずか10分ほどの映像作品を観るために、わざわざ劇場まで足を運んでいただくことに、そこそこの申し訳なさも感じつつ、一方で、「皆が数字を追いかけている時代に、我々は一つの課題を持って、こういった作品の制作に取り込みました」という御報告(覚悟)はキチンとしておきたくて、「なんか、すんません」やら「でも、ありがとう」が入り交じっております。

さすがに10分だけでサヨウナラしてしまうのはアレなので、上映後は『AI時代の作品(あるいは商品やサービス)の届け方』について、30分ほどお喋りしようと思います。

記念グッズなんかも出ておりますので、本日お越しになられる方は是非手にとってみてください。
#6月1日は大阪

さて。

今日は“映画館“で『ボトルジョージ』の上映があるわけですが、ファンタジー(おとぎ話)を作っているチームとして、いつも「これ、どうにかしたいよなぁ」と思っていることがあります。

それは、「その作品の為に作られたわけではない会場を、いかに、その作品の世界観にするか?」という問題です。

“常設劇場(専用劇場)”であれば、この悩みを持つ必要はありませんが、現実問題、『ボトルジョージ』を流すのは“映画館”であり、『えんとつ町のプペル』のイベントをおこなうのは“幕張メッセ”だったりします。

“作品の世界観からかけはなれた空間”に、アレやコレやと手を加えて、どうにかこうにか作品の世界観に持っていかなきゃいけない(持っていった方が楽しい)わけですが、一つの作品の為に(一回のイベントの為に)、大規模な内装工事をしてしまうのは現実的ではありません。

ですが、主役を観に行くエンタメから、主役になりにいくエンタメへと、お客さんのニーズが移動している今、そりゃ、「劇場に入れば、そこは『えんとつ町』でした」の方が喜ばれるわけで…はてさてどうしたもんかしら。

そんな悩みを持つ我々チームのヒントとなったのが『TED』です。

TEDのデザインは本当に見事で、「『TED』という赤いブロック」と「赤くて丸い絨毯」と「青紫色の照明」さえ用意すれば、どの会場であろうと、そこは『TED』の世界になります。

「セット」で世界を創っているわけではなくて、「アイテム」で世界を創っているイメージです。
費用対効果はハンパねぇし、なにより展開し放題。
#サハラ砂漠公演だってできる

これに習って「アイテムで世界を創る」ということを始めてみることにした我々は、まずは「提灯」と「音楽」に目をつけました。

すでに存在している空間(劇場)を、提灯でいっぱいにして、アイリッシュ音楽を流せば、なんとなく「えんとつ町」っぽくなる…みたいなヤツです。

さて。

この方法で、これまで『天才万博(えんとつ町の忘年会)』や『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』などを作ってきたのですが、個人的には、「もっともっと独自性が欲しい」と思っていました。
#提灯だらけの町は他にもあるから

パッと思いつくのは「『えんとつ町』なんだから、煙突を大量に立てる」ですが、人がたくさん出入りする空間に大量の煙突を立てるのは現実的ではなくて(視界が遮られるし、なにより煙突が倒れたら大変!)、それなりに頭を悩ませていました。

そんな中、中国で舞台『重慶1949』を観た帰り道に、「煙突を立てるのではなくて、煙突を吊ってみてはどうだろう?」と思いついちゃったのです。

『重慶1949』が“吊りモノ”の多い舞台だったので、そこからヒントを得たのでしょう。

そういえば、僕が「煙突だらけの町」を描く時は、「煙突の根元」は描いていないんです。
描いているのは、“煙突のてっぺんあたり”で、煙突の根本に向かって徐々に煙突を消して(空気と同化して)いっています。
#言っていること伝わっています?

ここから、「実際の空間に『煙突だらけ』を作る時も、煙突の足元を消してしまってはどうか?」と思い、すぐに美術の佐藤さんに連絡しました。

可能であれば、この『吊り煙突』をタイのコムローイ祭り(空飛ぶランタン祭り)みたいにボンヤリと光らせて、さらにはその『吊り煙突』から煙が出ていれば最高。
#ここはイジツさんチームに相談

巨大ランタンのような『吊り煙突』の開発に成功すれば、そのままミュージカル『えんとつ町のプペル』や、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』や、『天才万博』にも使えるし、屋外イベントならば「ドローンで飛ばす」という手もありそう。

数年前から考えていた「どこでも『えんとつ町』計画」は、この『吊り煙突』によって完成するんじゃないかなぁと思って、ボトルジョージの試写会の朝に、せっせとイメージ図を描いていました。

たぶん面白くなると思うので、追加のアイデアがあれば、また聞かせてください。

現場からは以上です。

【追伸①】
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