おはようございます。
ここにきて「テレビの仕事って楽しいな」と思いはじめているキングコング西野です。
今日は少し辛口な内容になりそうな気もしますが、そこには「愛情たっぷり」だということを先にお伝えしておきます。
#ホントに
今、話題の「チムニータウンDAO」の活動内容を取り上げながら、『ファンビジネスの運営スタイル』についての話です。
この話は、これからの時代の全てのサービス提供者さんが踏まえておかなきゃいけないことなので、絶対に読み飛ばさないでください(キッパリ!)。
そして、皆さんのチームで共有してください。
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ファンの作り方が体系化されていない
今の企業の最大の問題は「ファンの作り方が体系化されていない」に尽きます。
会議で議論されるのはいつも「お客さんの増やし方」ばかりで、「顧客は、どうすれば『ファン』になるのか?」を議論している企業はほとんどありません。
もちろん、そのような企業は、「技術・機能で差別化を図れなくなった現代」で生き残ることはできません。
けんすうサンが最近やたら「まりも」を販売していて、ものの数分で「まりも」の日本チャンピオンになられていましたが(※何してんの!)、あれなんて、サービスデザインは見事なのは勿論のこと「けんすうサンのサービスだから」が大きく影響しています。
「機能検索」ではなく、「人検索」にゴッリゴリに引っかかっている。
「ファンをどう作るか?」は非常に大切なテーマです。
それでいうと、「チムニータウンDAO」はファンを作る身体になっていません。
理由はシンプルで、「『ファンの創造』に必要な要素を押さえていないから」です。
ファンを作るのに必要なのは、二つ。
「スピード」と「共有」です。
スピード
押さえておかなくちゃいけないことは、「ファンは応援したい生き物である」ということです。
「試合に負けて悔し涙を流している選手」のファンになることもあるでしょう?
つまり「応援シロ」こそが、ファンにとっての極上のオカズであり、「成功」や「完成度の高さ」はファン創造の本質ではありません。
「スピードが遅い」は「失敗が無い」に近い位置にありますが、同時に「応援シロが無い」も近くにいます。
応援したい人に対して、
「ちょっと待ってください」
「もうちょっと待ってください」
「今、準備中ですので!」
「完璧なモノをお届けしますので!」
を繰り返した先に残るのは「機能に惹かれた顧客」か「身内」だけです。
ちなみに「機能」で集めた顧客は、「さらに良い機能」の顧客になるので、そのうち、いなくなります。
離したくないのであれば、世界No.1の機能を追うしかありません。無理無理。
それでいうとチムニータウンDAOは絶望的に遅い。
「どこを応援すればいいのか分からない?」というのが、お客さん(潜在ファン)の本音です。
遅い理由はいくつか考えられます。
「リーダー(全ての責任をとる人)を立てていない」というのもあるでしょう。
以前もお話しましたが、「自律分散型組織」というのは、「既存のルールから独立(自立)した組織」というだけで、「リーダーが要らない組織」というわけではありません。
皆でウネウネ話し合ったところに生まれた文化など、歴史上ありません。
あっても残っていません。
「フィレンツェ」でも「ラスベガス」でも、あるいは「歌舞伎」でも「漫才」でも、残っているのは、「リーダーの偏愛に付き合わされた人達の仕事」です。
#漫才を作ったのはエンタツアチャコ
ここは見誤ってはいけません。
チムニータウンDAOが「リーダー」を立てない限り、チムニータウンDAOにスピードは生まれず、自分達でファンを作ることは無いでしょう。
「西野がVoicyで宣伝をして、そこからDAOに参加する人がいる」が関の山です。
次に「共有」についてお話しします。
共有
ファンを作るには一にも二にも「共有」が大切です。
「目的地」と「現在地」を埋めるものが「応援シロ」なので、「現在地」を共有しないことには「応援シロ」など生まれません。
これはチムニータウンDAOに限った話ではなく、たとえば「CHIMNEY COFFEE」のコミュニティー(https://salon.jp/chimneycoffee)にしてもそう。
「そのコミュニティーの中で何が起きているのか? どんなプロジェクトが進んでいてるか?」の共有を“外”に対して発信していない(発信が足りていない)ので、身内ノリの域を超えていない。
これだと、ただの文化祭です。
多くのコミュニティーは、ひとたびコミュニティーを形成してしまうと、あとは内にこもって温く温くと活動しますが(※皆、嫌われたくないみたい)、「情報の共有」は、コミュニティーのフロントエンドで、そこを怠ってしまうと、成長はありません。
「CHIMNEY COFFEE」のコミュニティーは、スタッフ総出で運営していますが、「全員合わせても西野一人よりも(外に)発信していない」というのが現状。
保険をかけて生きているチーム(血の匂いがしないチーム)の物量です。
外野からは、まだまだ素人が「お店ごっこ」をしているようにしか見られていない。
#そんな奴らは物量で黙らせろ
チムニータウンDAOもそう。
「今、DAOの中でどんなプロジェクトが行われているのか?」という発信を外にして、初めて、「面白そうだし、ちょっと参加してみよう!」が生まれます。
文化祭をしたいのか、文化を作りたいのか?
後者を選ぶのであれば『ファン』が必要になってくるので、「スピード」と「共有」は外せません。
ところで、キミのチームはどうだ?
現場からは以上です。
https://businessman0709.com/cryptocurrency/ctd-shinzo/