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『過程』を売る『練習エンターテイメント』

2018.08.13 / 西野亮廣エンタメ研究所

8月30日に開催される『おとぎ町の素敵な音楽会』の件。

「ダンサーになる」とか言い出して、日夜、苦手なダンスレッスンに励んでいるわけですが、フザけているわけではなく(フザけているけど)、実は『ヘタクソ→練習→成長』の一連をお客さんが確認することは、次のエンターテイメントとして、かなり可能性のある話だと思っています。

ハイクオリティーのパフォーマンスは、本当に(本当に)すごいのですが、スマホでいつでも見ることができます。

一方で、オッサンが苦手なことに挑戦して練習してステージに臨む姿は、なかなか拝むことはできません。

『生(ライブ)』となると尚更、希少価値は上がります。

ハイクオリティーのパフォーマンスを売るのではなくて、0点から20点に成長するまでの『過程』を売る『練習エンターテイメント』

先日、箕輪さんと水道橋博士さんがボクシングで戦われていたけど、あれなんて、まさに。

試合はすぐに終わっちゃったし、パンチはグダグタだったのですが、グッとくるものがありました。

「得意でもないことに挑んで、練習してきたことを知っていたから」です。

 

整理します。

『練習エンターテイメント』を成立させる為の条件は二つ。

①苦手なことに挑戦する
②苦手である姿や、練習している姿を事前に見せる

この二つを前に出すことで、『応援シロ』が生まれて、お客さんは前のめりになれる(親心で見るようになる)。

プレイヤーが“そもそもヘタクソ”であることが大前提なので、『練習エンターテイメント』はプレイヤーが歳を重ねれば重ねるほど、面白みが増していきます。

歳を重ねると運動能力が落ちるからです。

 

『おとぎ町の素敵な音楽会』から『ぼくらの練習発表会』へ

コンセプトを明確にした(何を面白がるイベントなのかをハッキリさせた)方が、お客さんもノリやすくなると思うので、次からはイベントタイトルを『ぼくらの練習発表会』に改名しましょう。

僕が練習してダンスに挑戦したり、
箕輪さんが練習してボクシングに挑戦したり、
舘野さんが練習してロックバンドに挑戦したり、
前田さんが練習して三味線に挑戦したり、
ホリエモンが練習してタップダンスに挑戦したり……そんなイベント。

『ぼくらの練習発表会in日本武道館』は、あながち無い話じゃないと思っています。

ていうか99.9%のプロのアーティストがやれない武道館公演を、ド素人だけでやれてしまった時に、「現代のクオリティー(現代のお客さんが求めているもの)」について、あらためて考えるキッカケになりそうで、面白い。

とりあえず、8月30日に向けて一生懸命練習します。
https://snackcandy.thebase.in/items/12258781

 

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