イベントの『タイムスケジュール』と『資金繰り』を考える

投稿日:2023.06.23 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
満員電車(山手線)でロザリーナの曲を聴いていたら、満員電車の中でロザリーナに出くわしたキングコング西野です。
#そんなことある?

さて。
今日は「イベントの『タイムスケジュール』と『資金繰り』を考える」というテーマでお話ししたいと思います。
もちろん『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』のお話です。
#今はコレが一番勉強になる



行間を埋めちゃダメ
 

「NetflixやAmazonプライム、そしてYouTube…映像コンテンツで溢れ、素晴らしい作品は映像でいくらでも楽しめる時代に、わざわざライブに足を運ぶ理由って何だろう?」

映像作品とライブを作りながら、そんなことを毎日考えています。

僕らがライブを観た時に持つ「やっぱり『生』がいいよね」という感情は、どこから来ているのでしょうか?
何が生み出しているのでしょうか?

答えはちょっと分からないのですが、おそらく“いくつかの要素が重なって”「やっぱり『生』がいいよね」という感情が生まれているのだと思います。

となると、考えうる要素をリストアップし、それを順番に形にしていくしかありません。

そんなこんなで、「映像」と「ライブ」の違いを考えてみたのですが、一つ目に「首の動き」があります。

テレビでも、パソコンでも、スマホでも、映像作品を観ている時というのは首が動きませんが、ライブに行くと、やたらめったら首を動かしています。

巨大な美術セットを見上げることもあれば、「うわ~、こんなにお客さんが入ってるんだぁ~」と“客席”を見回すこともある。

「首を動かす」というのは、ライブならではの体験で、もしかすると、これが「やっぱり『生』がいいよね!」という感情を生み出している要因の一つかもしれません。

この仮説に基づいてライブを作るとなると、作り手がデザインしなきゃいけないのは「お客さんの首の動き」で、上下・四方に(見たくなる)ネタを仕込んでおいた方が良さそう。
#そんな意識を持ってライブを作っています

「映像」と「ライブ」の違いの二つ目は、「お客さんの有無」です。
一人で観る「映像」と、皆で観る「ライブ」。

ここはやっぱり大きく違いがありそうです。

ホラ、「一体感」とかって楽しいじゃんっ!
「皆もこの曲好きなの? 嬉しい!俺も好きっ!」というアレ。
あれはやっぱり「ライブならでは」です。

僕は、この「お客さんがいる」という要素を(一体感以外にも)もっともっと掘り下げた方がイイと思っていて、「お客さん同士でコミュニケーションをとる」もデザインしています。

それが顕著に出ているのが年末の狂乱イベント『天才万博』で、(以前もお伝えしましたが)『天才万博』は、アーティストのパフォーマンス終わりの“セット転換の時間”をMCがトークで繋ぐことを禁止しています。

パフォーマンス終わりは、ガッツリ15分ほどステージを空けるんです。

https://youtu.be/1B05ts9CxB4
#この曲がひたすら流れています

べつにコンテンツ制作に手を抜いているわけではなくて、ステージ上から出演者を消すことで、お客さんの矢印をお客さんに向けることが狙いです。
あの15分間でお客さん同士がガッツリとコミュニケーションをとるんです。

「はじめまして」の人も少なくありませんが、『天才万博』の世界観が好きな者同士で集まっていてるので、距離が縮まるのも早い早い。
あれも、「ライブならでは」だと思います。

そして、ここからが今日の本題。



それを利用して予算を作る
 

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』も、『天才万博』同様、「空き時間をガッツリと作る」という話で進んでいます。
#そもそも盆踊りってそんな感じじゃん

行間を埋めてしまうと(お客さん同士のコミュニケーションを削ってしまうと)、映像作品に一歩近づいてしまうので。

なので、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の櫓(やぐら)は「働いていない時間」があるわけですが、せっかく超ヘンテコな櫓を作るわけですから、櫓には、“お客さん同士のコミュニケーションを削ぎ落とさない形で”働いてもらった方がイイ。

…という風に考えると、「『櫓に登って写真を撮りたい』という人は一定数いるんじゃねぇか?」と思いまして、『えんとつ町の踊るハロウィンナイトの櫓を働かせたい」というクラウドファンディングを立ち上げて、そのリターンとして、「櫓に登って(巨大提灯の下で)記念撮影ができる」を出したらいいんじゃないかしら?という結論に至ったことを御報告いたします。

イベントのタイムスケジュールがまだ出ていないので(櫓が利用できる時間がまだ分からないので)、クラウドファンディングを立ち上げるとしても少し先になりますが、ヒアリングだけさせてください。

たとえば4000円(1組6名まで)でリターンを出せば「買う!」という方います?

いらっしゃれば、コメント欄まで「買う!」というコメントをくださいませ。

そんなこんなで、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』はグイグイ進んでおります。

現場からは以上です。

【追伸①】

「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】

舞台『テイラーバートン』(脚本・演出 西野亮廣)のオンライン配信チケットはコチラから→ https://chimneytownusa.zaiko.io/e/tayler-burton
#映像はメチャクチャ作り込みます

名入れ提灯支援
→ https://www.picture-book.jp/projects/halloween-lantern/rewards/34672


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