おはようございます。
ニューヨークからサンフランシスコ経由で飲み会の為だけに伊豆大島に移動する初の人間です。
#移動がバグってる
さて。
今日は、僕自身の頭の中の整理も兼ねて、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の届け方(選択肢)を整理&共有してみたいと思います。
選択肢を整理&共有することで、時々、僕が言っている「『ボトルジョージ』は、あらゆる選択肢(可能性)を残しながら進める」が伝わると思います。
それではさっそく本題です。
着地点の候補を共有する。~届け方いろいろ~
僕の中で、『ボトルジョージ』の届け方(予算回収方法)は一つじゃなくて、いくつかのパターンがあります。
そして、その時の状況に応じて、トレンドがコロコロと変わります。
▼一つ目は、オンラインサロンでもよく話している【アートパターン】
こちらは…
① 海外の賞を取る(箔をつける)。
② PPV(オンライン配信)で期間限定販売をする。(※映画館でもイベント的に上映)
③ 「アート作品」として一人に販売する(※美術館などに展示してもらえると最高)。
というもの。
「アート作品」として買い手が決まった瞬間に大きなニュース(インパクト)になり、「なるほど。短編映画のクリエイターの生き残り方として、その手があったか」という気づきになるだろうなぁと思っています。
▼二つ目は、最近新しく生まれた【アートパターン(配給会社バージョン)】です。
基本は、一つ目の「アートパターン」と同じく、
① 海外の賞を取る(箔をつける)。
② PPV(オンライン配信)で期間限定販売をする。(※映画館でもイベント的に上映)
③ 「アート作品」として一人に販売する(※美術館などに展示してもらえると最高)。
といった感じなのですが、配給会社を絡めるので、②と③の売上を分け分けする形になると思います。
その際、「配給会社と組むことによって海外の賞が取りやすくなる」「配給会社と組むことによってPPVが伸びる」「配給会社と組むことによってアート作品として売れやすくなる(あるいは高値がつく)」がないとCHIMNEY TOWN側からすると組むメリットが無いので、ここは要相談だなぁと思います。
こんなことを言うと怒られちゃいますが、個人的には(ぶっちゃけ)CHIMNEY TOWNの利益はそれほど重要ではなくて(#おい !)、それより何より、次の世代のクリエイターのことを考えた時に、①②③の全てをバチコンと決めて、「コッチのやり方もあるよ」という道標になってあげることの方が重要で、それが叶うなら、利益は減ろうとも配給会社(あるいは広告代理店)と組むのも良いと思っています。
▼三つ目は、【同時公開パターン】です。
こちらはものすごくシンプルに「『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』と同時公開をする」というもの。
「映画館でたくさんの人に観てもらう」なら、この方法が一番確実です。
問題は、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の前に、依存症をテーマにした10分チョイの作品を流して、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』に影響が出ないか?という部分。
僕個人的には全く気にならないのですが、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』のクリエイターさんの中には、「余計な情報(他の作品の余韻)が無い状態で、プペルを観てほしい」という方もいらっしゃるかもしれません。
#そしてその気持ちは尊重してあげたい
なので「映画館でたくさん観てもらえるから!」というボトルジョージ側の言い分だけで話を進めてしまうのは、いささか乱暴です。
が、可能性として「同時公開という選択肢もあるよ」とだけ、皆さんにお伝えしておきます。
▼四つ目は【NFTパターン】です。
実は、この四つ目の火が僕の胸の奥の方で燻っておりまして、箇条書きで説明すると四つ目はこんな感じ↓
① 海外の賞を取る(箔をつける)。
② NFTで『ボトルジョージ』の映像を限定販売する。
③ 「アート作品」として、『AKIHIRO NISHINO MUSEUM』に展示する。
このパターンに関しては、オンラインサロン初出しなので、詳しくご説明します。
①の「海外の賞を取る」はこれまで通り。
気になるのは②の「NFTで『ボトルジョージ』の映像を限定販売する」ですね。
今はNFTが流行っている時代じゃありませんが、「俺、世界で1万個限定の『ボトルジョージ』持ってるよ」は言える(言いたい人がいる)気がしていて、「『ボトルジョージ』のNFTオーナーは非営利の上映会(「学校で流す」とか「友達同士で流す」とか)をOK」とすると、1個38000円でも「買おう」となるような気がしています。
「とりあえず10個買っておいて、子供施設に寄付する」と考える人や、「とりあえず10個数買っておいて、ワンチャン、値上がりしたらリセールしよう」と考える人もいそう。
このパターンを本気で進めるなら、事前にアンケートをとって「確実に買う人」の数を見てから、GOかSTAYかを決めるといいかもしれません。
この方向で進めた場合、「アート作品として誰か一人に販売して、美術館などに展示してもらう」が難しくなってくると思っているのですが、「大きい画面で『ボトルジョージ』を観たい」という人もいると思うので、そういう人達に向けて、③の「『AKIHIRO NISHINO MUSEUM』に展示する」は可能性としてあるのかなぁと思っています。
「『AKIHIRO NISHINO MUSEUM』は一棟貸しの宿ですから、宿には「ボトルジョージを観たい勢で泊まる」というニーズも新たに生まれて、「短編映画を作って、宿代で回収する」という変態的な回収方法が爆誕します。
これはこれでオモロイなぁと思っています。
…以上四つが現時点での『ボトルジョージ』の届け方の“基本スタイル”です。
こういう「着地点」の共有はすっごく大事で、それこそ「着地点」が分かっていなかったら、「DVD化」したり、「Netflixに販売」したりして、可能性の芽を摘んでしまいます。
(Netflixに販売=PPVが売れない&アート作品として売れない…など)
映画業界を見ていると、考えることを辞めた人達がこれまでの慣習に従って「映画を撮ったし、とりあえずDVDを作っとこうぜ~」みたいな進め方をしている場面(DVD化によって、どんな可能性が潰されるのか?の議論をせずに話を進めている場面)をよく見ます。
大切なのは、「勝負に出たその瞬間、時代が何を求めているか?」で、こればっかりは読めないので、着地点の候補をチームで共有して、「可能性を残すように進める」ということだと思います。
これは(先が読めない時代において)他のお仕事でも同じことが言えると思うので、頭の片隅にでも置いておいてください。
現場からは以上です。
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