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今、ボンヤリと頭の中にあることを蔵出し

2022.08.14 / 西野亮廣エンタメ研究所



日曜日の今日は仕事のゴリゴリした話を少しお休みして、今、ボンヤリと頭の中にあることを蔵出ししたいと思います。
これといったオチもない文章になると思うので、どうしても暇になった時にでも読んでください。


ホテルに籠って、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の脚本を執筆しています。
一昨日は赤ちゃんぐらい寝てしまったので、昨日は徹夜。
肝心の執筆の方は…まぁ、少しは進みました。少しですよ。

そういえば、今週からフランスで『映画 えんとつ町のプペル』の公開が始まります。
350~400スクリーンでの公開になるので、そこそこ大きな規模です。
今、パリに行くと、プペルのポスターや看板をたくさん見れるかもしれません。
#よろしくね

2017年の頭に作り始めた映画が、日本で公開されたのが2020年の年末。
そしてフランスで公開されるのが2022年の夏。
絵本版の制作を開始したのが2012年なので、そこから数えると、一つの作品を生み出し届けるまでに、本当にデタラメな時間が流れました。

ただ、ここに来るまでに、僕は一度も寄り道をしていません。
「やらなきゃいけないこと」を決して後回しにはせず、全速力で走り抜いた結果がコレです。
「世界戦に参戦する為の作品作り」は、土台(予算やビジネスモデル)作りから始めなきゃいけませんし、なにより、世界を力でねじ伏せるだけの脚本作りは一筋縄ではいきません。

昨日も一昨日も、その前も、その前も前も、「書いては消して、書いては消して、書いては決して…」の賽の河原。

そういえば、「すぐに結果が出る仕事(※これはこれで凄いこと!)」を見るのがツラくてたまらなくて(羨ましくてたまらなくて)、テレビを見なくなったことを思い出しました。
僕がテレビを消したのは、たしか、絵本を描き始めた時のこと。

日曜日が来るたびに、こうして皆さんに「なかなか進まないっす」「うまくいかないっす」と報告しています。
ただ、残念ながらこれは来週、再来週に終わるものではなく、世界戦を選び続ける限り、来年になっても、再来年になっても、5年後も、10年後も終わりません。
どれだけ走ったところで、ゴールが無いんです。

もっとも、
この道を選んだのは自分で、嫌なら辞めて田舎に帰ればいい。
辞めていないということは、この道に惚れているのでしょう。

ただ、「無いものねだり」もいいところですが、憧れていることがあります。

昨日、CHIMNEY TOWNの元インターン生の「だーくん」が、僕がNONSTYLE石田君と、しずる村上君と3人でやった舞台『グッドコマーシャル』のDVDの感想を投稿していて、その記事を見て、「世界戦なんて見越さずに過ごしたあの時間」がとても楽しかったことを思い出しました。

「作品」と呼ぶには、あまりにも文化祭感の強い仕事で、
「仕事」と呼ぶには真面目に働いている人に失礼な悪フザケ。
誰かがセリフを飛ばしたら、笑いながらフォローして、
誰かが甘噛みすれば、笑いながらツッコんで、
終演後は、そのままキャスト&スタッフ全員で安い酒場に流れて、互いのミスをイジリ合った。
酔っ払ったスタッフ同士が喧嘩を始めて、ゲラゲラ笑いながら止めたり。

その日暮らしの活動で、一歩も前に進んでいないし、進めるつもりもなかった。
そんな時間が、とても楽しくて、とても愛おしかったことを思い出しました。

憧れはありますが、今、僕があの時間を取り戻すべきではないことは重々承知しています。
ゴタゴタ言ってないで、『えんとつ町のプペル』の続編を作り上げて、『ボトルジョージ』で世界の賞を総ナメすることが先です。

だけど、僕にいつか時間ができたら、少しでいいから、また、あの時間を過ごしたいです。
それまで頑張ります。
お互い頑張りましょう。

素敵な日曜日になりますように。

西野亮廣(キングコング)

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

https://youtu.be/jKKr98nmves

 

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