おはようございます。
たった今、歩いている鳩に踏まれたキングコング西野です。
#そんなことある
さて。
今日は『仕事を創らないチームは滅びる』という恐ろしいテーマでお届けしたいと思います。
結構フワッとした話ですが、メチャクソ大切な話をブチ込みます。
#今日はメチャクチャ長いです
#覚悟してください
「現代の仕事」はどこにある?
絶滅系アイドル『バンドザウルス』が一昨日販売を開始したLIVEタオル『肉活タオル』(¥5000)が、すでに400枚以上売れているそうです。
【肉活タオル】
→https://chimneytown.net/collections/bandsaurus
「限定900枚」にしたのは我ながら良いラインだなぁと思いつつ()、バンドザウルス現象からは考えさせられることがたくさんあります。
その一つに「バンドザウルスはすでにお金を生み始めているが(※肉代に消えます)、何の問題も解決していない」ということ。
一般的には、人には何か「困ったこと」があって、その「困ったこと」を取り除く作業を僕らは「仕事」と呼んでいて、その「困ったこと」を取り除いてあげた対価として「お金」が発生していたのですが……バンドザウルス自体は何もしていないどころか、むしろ「AIを使ったアーティスト写真やNFTの生成」や「毎朝のInstagramの大喜利」などでお客さんに負担を与えています。
ところがそこに人が集まって、ついには「お金」が生まれ始めている。
#肉代に消えるけど
成熟社会ここに極まれり。
バンドザウルスがやっていることは明らかに「課題解決型ビジネス」ではなくて、「共同幻想型(悪ノリ型)ビジネス」です。
さて。
「現代の仕事」はどこにあるのでしょうか?
何が「仕事」になるのでしょうか?
仕事を創らないと絶滅する
「仕事」は大きく二種類に分けられます。
「選んだ仕事」と「創った仕事」の二種類です。
そして、現在、多くの人が「選んだ仕事」に就いています。
それはそれで素晴らしいことなのですが、一つ注意しておかなくちゃいけないことは、「選ぶ仕事のほとんどが『課題解決型(誰かの困り事を取り除く仕事)』」だということです。
現代、厄介なのは、この「誰かの困り事」自体が減っているということ。
これは、どんどん減り続けるので、メチャクチャ重く受け止めた方がいい。
つまり、この先待っているのは「仕事を選ぶ(を当たり前にしている)以上は、仕事が減り続ける」という奇天烈な未来です。
ちなみに、今年に入ってから、自分で何か仕事を創られましたか(開発されましたか)?
おそらく、ほとんどの方が創っていなくて、それどころか「仕事を創る」ということを選択肢に入れていない。
仕事は「選ぶもの」として、自分が選んだ仕事を“こなす”ことで1日を終えている。
これは一個人だけの話じゃなくて、一会社としてもそう。
ここで言いたいのは「解決しなきゃいけない課題なんかほぼ無くなったんだから、ここからは『仕事を創る』がメチャクチャ重要になってくるけど、チームとしてその話し合いができてますか?」の一点です。
仕事を創る条件
ここからは「仕事って、どうすれば創れるの?」という話をしようと思うのですが、それには「仕事を創れない人の共通点」を共有するのが良さそうです。
自分で仕事が創れない人の共通点は「知識が無い・人に会っていない」です。
仕事を創るというのは編集作業(組み合わせ作業)なのに、編集素材を持っていない。
どんな天才でも、素材が無いと編集はできません。
ちなみに、昨夜の西野のスケジュールは、
・スタッフとシルク・ドゥ・ソレイユを観に行く
・海外から来た友人を六本木のモノマネショーにお連れする
・顔合わせ会食①
・顔合わせ会食②
です。
ナンジャカンジャで4時頃に終わりました。
ちなみに、今夜も「顔合わせ会食」が1件入っています。
#これをやりながら作品を5本ぐらい同時進行でやってます
夜の会食(時に朝のお茶会)で色んな意見を得て、いろんな繋がりを得て、仕事の創造に繋げています。
次に、仕事を創造できない人の共通点として「考える癖をつけていない」があります。
なぜ、考える癖がついていないかというと、シンプルにアホなのと、そして、ここでもやはり「知識が無い」が絡んでくる。
目の前にある透明な空間に「空気」という名前を付けたから、僕らは「空気」の存在を確認できるわけですが、この透明な空間に名前を付けていない(名前を知らない)人にとっては、目の前には何もありません。
つまり、知識が無いと考えることすらできない。
「世界は神が創ったが、オランダはオランダ人が作った」という言葉があるのですが、オランダの土地の4分の1ぐらいは、「ほぼ海でしょ」「ほぼ湖でしょ」というような“低地”に堤防を築き、半ば強引に土地を創ったそうです。
厄介なのは、低地なもんだから、何かあった時に海や湖の水が堤防の中に流れ込んでくる。
なので、都度都度「排水(堤防の外に水を出す)」をしなきゃいけないんですね。
これって大変じゃないですか?
「仕事を創れない人」というのは、ここでボーっとしてるんです。
もしくは、スシローのペロペロ坊主の処刑に精を出している。
「仕事を創る人」というのは、ここで「どうすれば効率的に排水ができるか?」を考えます。
そこで、製粉用に使われていた『風車』を改良して、排水ポンプの動力源にした。
『風車』という知識が無いと、この手は打てないんです。
仕事を創れない豚は、「水が入ってきちゃったなー」「風が吹いてるなー」で終わりなんです。
そして、「排水に風車が使える」ということが分かったら、さすがのクソ豚も「うちも風車を作ろう」とようやく腰を上げるわけですが、その頃「仕事を創る人」は、「この展開だとオランダに風車が増えてくるから、旅行会社と組んで、風車を観光資源にしよう」と考えている。
これも「観光」の知識が無いと出てこない。
さらには「旅行会社」の知り合いがいないと始まらない。
ここで言いたいことは「お前(豚)が考えられないのは知識が無いからだ」です。
なので、毎日たくさんインプットしなきゃいけないし、
毎日たくさん仮説検証実験を繰り返さなきゃいけないし、
たくさんの人には会わないといけません。
ザコはお山の大将になりたがる
…徐々に口が悪くなってまいりました。
「知識」があって「人の繋がり」があるのに、仕事を創れないザコ豚がいます。
これは前々からサロンでも言っていることですが「すべて自分の中で納めようとする人」です。
これは社会人デビューのモテない経営者に多いのですが、はじめてリーダーになった(場の中心にいった)ものですから、スタッフに尊敬されたいがあまり、自由にできちゃうあまり、あれもこれも全部自分でやっちゃう。
身も蓋も無いことをいうと、「お前の世界観がそこまで魅力的だったら、社会に出る前にすでに多くの支持を得ているよ。お前が持ち合わせている世界観や覚悟がヘボイから今のお前なわけで、それを受け止めるところから始めろよ」という話です。
ようやくゲットした主役の座を死守したいし、スタッフに見られている手前、カッコつけなきゃいけないし…で、鬼どもとのやりとりは避けて、小さいコミュニティーの中だけで発信して、ヘボい理念と、ヘボいデザインで、お山の大将に甘んじてしまう。
このゲームはとっくに詰んでいて、それが「課題解決型ビジネス」ならば、そもそも相手にしているお客さんが少なすぎるし、
一方で、
「ウチは仕事を創って、共同幻想型(悪ノリ型)ビジネスで行くぞー!」と舵を切ったところで無駄。
たくさんの人が「1万円札には1万円の価値がある」と信じているから、1万円札には1万円の価値があるわけで、共同幻想(ノリ)には、ある程度の「規模」が必要です。
お山の大将では、規模不足で、共同幻想(ノリ)なんて創れない。
駆け足で説明したわりに長くなっちゃいましたが、「仕事を創れない人」の共通点はこの辺りだと思います。
「選ぶ仕事」のほとんどは消えていくので、一度、チームで話し合うのが良いと思います。
頑張って。
現場からは以上です。
【追伸】
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宜しくお願いいたします。
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