おはようございます。
今朝、「つじあやの」さんを聴きながら腕立て伏せをしたキングコング西野です。
#選曲ミスかもしれない
さて。
今日は『今のメタバースの問題点と、NFT(DAO)を絡めた提案』というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題に入ります。
PFP(SNSのアイコンのNFT)の問題点は何だったか?
新しいテクノロジーや文化を否定すると「老害」認定されてしまうので、なかなか否定しにくい空気があったりしますが、どんなテクノロジーや、どんな文化でも、立ち上げ当初は当然、問題点はあります。
たとえば、今、僕らが仕掛けているPFP(SNSのアイコンのNFT)なんかは、システム上の問題点もまだまだありますが(※詐欺があったりする)、それよりも「感情論」が引き起こす問題の方が個人的には大きいと思っていて、PFPの期待のピーク期(あるいはピーク期前)に参入するのは、あまり得策じゃないと考えています。
100円で買ったものが、一旦は10万100円まで価値が上がって、そのあと100円に戻った時に、「10万円損した」という気持ちになりませんか?
その時、「元に戻っただけ」と考える人もいれば、「損させられた!」と騒ぎたてる人います。
そして、投機目的で買った人は、値が落ちてしまった銘柄に「価値の無いもの(オワコン)」と烙印を押してしまいます。
しかし、NFTやブロックチェーンの「仕組み」を面白がっている勢(僕がそうです)や、部屋にワンピースのフィギュアを飾る感覚で参加しているコレクター勢からすると、「転売価値」なんて本当にどうでも良くて、「世界に一つしかないアイテムを持っている」で腹は膨れます。
そういうことってあるじゃないですか?
たとえば、『自分好みに改造しまくったバイク』なんて、売ったところで1円にもならないけど、その人にとっては宝物じゃん。
昔、漫画家の松本大洋さんが僕の絵本を読んでくれて、お手紙をくださって、最後に松本大洋さんのサインと共に、僕の絵本のキャラクターのイラストを描いてくださったんです。
他にも、映画監督のティム・バートンさんが、僕の宛名を入れて、サインを書いてくださって、そこに『フランケンウィニー』のイラストも描いてくださったんです。
こちらはサイン色紙。
これらは売っても1円にもなりませんが、世界に一つだけの僕の宝物なんですね。
NFTはまさにそれ。
「西野の宛名が入った松本大洋やティムバートンのサイン&イラストなんて価値は無いよ」と世界が言おうが、そんなことは僕が決めることであって、投機筋が決めることではありません。
本来、「投機筋」と「コレクター勢」は“混ぜるな危険”の関係で、“一生分かりあえない間柄”なのですが、『期待のピーク期』は、それらが混ざってしまう。
なので、コレクターとして価値があるものであっても、投機筋によって「価値が無い」と烙印を押されてしまい、『値段』が絡んだ情報の方が拡散されてしまうから、それが世間の常識になる。
PFPの最大の問題点はそこにあると思っていて、なので投機筋が消えた「幻滅期」に参戦しました。
これで、「世間が何を言おうと、俺はコレが好き」というコミュニティーを丁寧に熟成させることができます。
今のメタバースの問題点
次に「メタバース」の話です。
多くの場合、「テレビが取り上げ始めたら幻滅期の始まり」と考えて間違いないと思うのですが、それでいうと、最近はテレビでも「メタバース」という言葉を普通に聞くようになりました。
しかしながら、メタバースというものが「夢と希望に溢れたファンタジー空間」かというと、現状、そうはなっていません。
そもそも、「土地を無尽蔵に生成できる」に、もれなく付いてくる副産物は「過疎化の加速」で、土地面積を広げるスピードに対して、人口増加のスピードが追いついていないので、「あちこちで過疎ってる」が現状です。
くわえて、皆さん御存知のとおり、大企業がデザインする街や建物は、経営陣がデザインに口を挟んでいるから、絶望的にダサくて、わざわざアバターに着替えて、その街に行く理由がない。
これに関してはドヤ顔でダサバースを作り出す経営者が本当にアホだなぁと思っているのですが……『街』には「利便性」と、そして「その人のアイデンティティー」が混ざっているんです。
後者に関してはSNSのアイコンと同じなんです。
「下北沢に住んでる俺、どう?」だし、
「吉祥寺に住んでる私、どう?」なんです。
地方から、下北沢に引っ越す人は、「下北沢に住んでるってことは、キミも、バンドや演劇が好きなんだよね?」という理念の共有に、コスト(少し高い家賃)を払っているんです。
日本のダサバースって、「日本だし、鳥居建てとけー!富士山作っとけー!あとは未来感を出すためにサイバーパンクを混ぜとけー!これで、海外ウケしまっしゃろ?」で作ってしまっているので(アホすぎた…)、「その街に行って得られるものが何なのか?」がよく分からない。
加えて、タコみたいなヤツが歩いているし、巨乳美少女の萌えキャラも歩いている。
街のビジュアルデザインや理念を明確にしていないせいで、趣味趣向、あるいは知識レベルが違う人が集まってしまう。
それだと、僕らが暮らしているオフライン上の(特に個性の無い)街と同じです。
今、メタバースに求められているもの
メタバースに求められているものは、「有象無象が集まる空間」ではなく、それとはまったく逆で…「好みが共有できる人しかいない空間」です。
「阪神タイガースファンしかいない街」みたいなことです。
そうすると、夜中に一人で家呑みしていて、「あぁ、今日の試合について、阪神ファンとちょっと語りたいな」と思った時に、その街(阪神タイガースファンしかいないメタバース)に行く理由が生まれる。
今、個人的に面白いなぁと思っているのは、『oVice』や『MetaLife』といった、「ウェブ上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられるバーチャル空間(@oVice)」です。
こんな感じ↓
【oVice】
→https://youtu.be/5IbrtYFWaRU
【MetaLife】
→https://metalife.co.jp/
ドラクエの城や村の中の画面をイメージしていただけると良いかも。
あそこでウロウロしているキャラが、すべて、誰かのアバターで、近づいたらZoomみたいな画面に切り替わって話すことが可能です。
『oVice』や『MetaLife』は企業用に作っているサービスなので(汎用性を高めなきゃいけないので)、ビジュアルデザインが無味無臭になっていますが、これを『えんとつ町』のデザインにして、CHIMNEYTOWN DAOの参加権(心臓のNFT)を、その町の住民票にしたら、「同じようなことを面白がっている人しか集まっていない場所」なので、行く理由があります。
部屋で一人呑みしている時に、メタバース上の『えんとつ町』の酒場(Candy)に行って呑むみたいな。
実はオンラインサロンの海外勢(鍵垢民)はすでにこれに近いことをやっていて、Zoom画面を24時開きっぱなしにして、全員でリンクを共有していて、「一人寂しくなった時にフラッと立ち寄る」みたいなことをしています。
#コロナ禍は心の支えになったそう
サロンの記事を丸々コピペしちゃうのはアレですが、CHIMNEYTOWN DAO の方でも、この可能性を探ってもらえると嬉しいです。
NFTの売り上げは、そういった「皆が救われるサービスの開発」とかに使ってもらえると嬉しいです。
今日のNFTオークションの終了も22時。
→https://opensea.io/assets/ethereum/0x5a2109c839aed0a1b7914abfe0e67de38d5a2992/3
DAOの参加はコチラから→https://note.com/20220201zak/n/nba97090f3510
面白い未来を作りに行きましょう。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
↑こんな感じでInstagramのハイライトに現オーナーさんの名前を掲載させていただいております。