おはようございます。
『子猫』と書けばいいのか『仔猫』と書けばいいのかハッキリして欲しいキングコング西野です。
さて。
今日は「たった、このワンアイデアでウン千万円の違いが生まれる」という生々しい話をしたいと思います。
「サービスを設計するのなら、人間の欲・感情を知り尽くせ」という話です。
NFTを絡めたサービスをどう作るか?
半分シャレで始めたゴミNFT(&心臓NFT)でしたが、DAOの皆様のおかげで、ありがたいことに好調です。
ただ、自分達のゴールは「NFTに触れる人を増やして、NFTのクリエイターを応援する」だったり「面白いことをする」であるので、今の状況にしがみつくつもりはありません。
もっと色んなアプローチを試して、NFTをいろんな人に知っていただいたり(それによってNFTクリエイターを応援したり)、「ああ、NFTって、こんな使い方もあるんだぁ」という可能性を探ることに興味があります。
きっと、ここにいる皆さんもそうでしょう?
で!
NFTをキチンと触るようになって2〜3ヶ月が経ち、「僕が好きなNFT」が見えてきたのですが…やはり当初思っていたとおり「投機対象となるNFT」には1ミリも興味を持てませんでした。
なんなら、可能性も感じていません。
「値段が上がること(期待)を煽って買わせるNFT」を主力商品としたコミュニティーに明るい未来が待っているとは到底思えず、どれだけ「自己責任」と謳おうが、人は感情の生き物なので、(値段が下がって)恨みを買う可能性は拭えない。
僕らが仕掛けているのは、50年、100年戦争なので、「死なないこと」が大事なので、で、引き換えにどんなメリットがあろうが「死ぬ確率を上げる(地雷を抱える)」を選んではいけない。これはNFTに限った話ではなく。
NFTの面白さは「ウォレット」です。
#これに尽きる
世界中に筒抜けになっているNFTの「ウォレット」こそが現代の履歴書で、「何を支持して、誰を応援して、何にお金を使っている人なのか?」を説明してくれるそれは「個性」そのもの。
田舎の社長がキャバクラに行った時などは、「自分が何者であるか?(いかに凄い男なのか?)」を知ってもらう為に、高価な腕時計をひけらかしたり、スマホの中に入っている「高級車」や「豪邸」の画像をひけらかしたりします。
それが自分からできない社長は「若手芸人」を連れて行って、「自分がいかに凄い人物なのか?」を若手芸人に代弁させます。
そういった社長をバカにすることは簡単ですが、「良く見られたい」「頑張ったことは認めて欲しい」は人間の普遍的な欲です。
ここをバカにするような人間にはサービスは設計できません。
キャバクラにやってきた社長の欲を満たしてくれるもの(問題を解決してくれるもの)は、「高価な腕時計」であったり、高級車や豪邸の画像が入っている「スマホ」であったり、「若手芸人」で、それらの現代版が「ウォレット」です。
先日の記事で「『支援したことを証明してくれるNFT』は確実にニーズがある」という話をさせていただきました。売り上げが全額支援に使われるNFTです。
CHIMNEYTOWNがやるなら『○○小学校の子供達50人に絵本プペルを寄付したNFT(0・5ETH)』などがいいでしょう。
「記念コイン」のようなデザインで、ルビッチの顔のまわりに学校名と寄附した絵本の冊数が入っているような。
そんな話をしたところ、CHIMNEY COFFEE代表の山邊も「ウチでも寄付のNFTをやりたい!やるぞー!」と鼻息をフンフン鳴らしていました。
このまま放っておくと、ものすご〜い損失を生むと思ったので、すぐに山邊にLINEをしました。
送ったラインはコチラ↓
『コレクターの満足度というのは、「並んだ時の見映えの良さ」もあるので、CHIMNEY COFFEEで支援のNFTを出すなら、CHIMNEYTOWNの絵本支援のNFTとデザインを統一した方が加速するよ。』
これをやるかやらないかで、長期的に見ればウン千万円…下手すりゃ、もう一桁の差が生まれていたでしょう。
「コーヒー屋さんのNFTだから、コーヒーのキャラクターだ!!」なんてことをしていたら、「自分のコアファン」しか買わない。
今日の話は前半も後半も「人間の普遍的な欲」の話です。
「性欲」だったり「承認欲求」だったり「コレクター癖(収集癖)」の話です。
サービスを設計するなら、ここに徹底的に寄り添った方がいいと思います。
CHIMNEYまわりの「寄付NFT」は、『記念コイン』でデザインを統一するのがベターです。
いろんな人と喋って、
徹底的に観察して、
その人の癖や、その人が解決したい問題を、リストアップしておくことをオススメします。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。