※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』ブロードウェイ便り

2023.12.05 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
ニューヨークで分刻みのスケジュールで動く初の川西市民のキングコング西野です。
#川西からこんな男が生まれるとは

さて。
今日は「ミュージカル『えんとつ町のプペル』ブロードウェイ便り」をお届けしたいと思います。ブロードウェイチャレンジの現在地の共有です。

 

顔合わせ&ディスカッション
 

ニューヨークは夜の23時半。

今日は朝8時から夜までブロードウェイのクリエイターさん達と1時間おきに「顔合わせ&ディスカッション」をひたすら繰り返しました。
#1時間おきに僕らがいるスタジオに来ていただく形

時差ボケ&徹夜で、なかなかのハードゲームでしたが、来る人来る人おもしろキャラ(トニー賞受賞のセットデザイナーさんも来たよ)で、加えて皆さんが僕に会うまでに『えんとつ町のプペル』を観て来てくれていたので、話が弾んで、眠気もフッ飛びました。

サロンでは何度も言っていますが、ブロードウェイは「ブロードウェイ“村”」で、これがビックリするぐらい「閉じた村」でして…本当に「顔合わせ」から入らないと、何も始まらないんです。

日本のド田舎に引越す時と同じ感じ……いやいや、日本のド田舎に“外国人が”引越す時と同じ感じです。

村のコミュニティーに入る難易度の高さをご想像ください。

そんな中。
僕らがブロードウェイのクリエイターさん達と1時間おきに顔合わせ&ディスカッションができたのは、前回のリーディング公演で出会った女性プロデューサーのおかげ。

彼女がブロードウェイの目ぼしいクリエイターに片っ端から声をかけてくれて、今日がありました。ちなみに明日も「顔合わせ&ディスカッション」があります。

皆、「◯◯(プロデューサー)が、そんなにオススメするなら、一度Mr.NISHINOに会ってみる!その前に一回、映画を観てみるっ!」といった感じで、やはりこういうところから(人から)しか始まらないようです。

2年間ほど前に進めずにいたブロードウェイプロジェクトが、彼女と出会ってからたったの10日で確実に前に進んでいます。

前向きな話ばかりじゃなくて、現在抱えている【問題点】もキチンと共有しておきたいと思います。

 


 

舌の根も乾かぬ内に再びニューヨークに来た理由は「1月のインベスター(投資家)&関係者向けの公演まで時間が無いから」というのが一つ目。

二つ目は、先の文章で分かるとおり「直接会ってコミュニケーションを取らないと何も進まないから」。

三つ目は「現地の温度(ノリ)は現地でしか分からないから」。

クリスマスシーズンが始まると、こっちの人は頑として動きません。

なので、それまでに色々と決めなきゃいけないのですが、これが日本とアメリカの違いで、アメリカは日本のように「後払い」ではなくて、最初に契約書を結んで、最初にギャランティーの3分の1ほどをお支払いしないと何も始まらない(始められない)んです。

それをクリスマスシーズンまでにやらなくちゃいけないので、急いで、「確かな人」を選び、「正しく契約」する必要がある。

こっちに来てみて痛感したのですが、「ブロードウェイ村は『アイツは○○らしいよ』という噂話だらけで、皆、ことごとく自分に都合の良いように(あるいは“天然で”自分が有利になるように)話すので、結局のところ、本人に直接会ってみないと分からない。

直接会ってみて「ああ、(いろいろあるかもしれないけれど)この人と一緒に仕事をしたいな」と思える人じゃないと、やってられない感じっす。

なので、立場がある人でも「リーディング公演」に直接足を運んで、気になる人がいれば、その後、何度も何度も会って面接(取り調べ)をするのでしょう。

昨日、CHIMNEY TOWNのスタッフ間で「今後のプレゼン資料に使う為に、1月の公演を撮影する?」という話がフワッと出たのですが、ブロードウェイのプロデューサーやクリエイターに聞いてみると「そんな映像資料は絶対に観ない」と口を揃えていました。
映像を見て、「おお、この作品いいじゃん(この人、いいじゃん)」で始まる世界はここにはありません。

繰り返しますが、ここは「村」で、ずいぶん前に「ブロードウェイで成功したければ、ブロードウェイに住まないと始まらないよ」と言われたことが、ここにきて腹落ちしました。

 

立ちはだかる『時差』と『文化』
 

CHIMNEY TOWNが目下抱えている問題としては、「CHIMNEYサイドの現地スタッフがいない」というのが一番大きいです。

おかげで、時差にやられて(これは仕方ない!)、決定&報告が毎度毎度半日遅れてしまうので、スピード感が出せずに、互いにモヤモヤが溜まってしまいます。

加えて、アメリカ(ブロードウェイ)は本当に「契約契約契約!」で、僕達日本人はその「量」に慣れていないから、アメリカから五月雨式に送られてくる大量の文章(巻物)に「そんなに一気にバーっと言ってこないでっ!」というストレスがゼロじゃない。
常人ならウツ病になるレベルです。
#そのせいで少し乱暴な言葉が飛びかったりしていました
#これは良くない
#自戒を込めて

僕は今日、“現地から日本に報告LINEを送る側”だったのですが、「半日間契約書と向き合って、まとめたこと」を送るとなると、どれだけ無駄を削ったとしても、本当にすんごい量になっちゃうんです。

「だったら、途中途中でこまめに共有すりゃいいじゃないか」という話なんですけども、アメリカのお仕事のゴールデンタイムが日本のド深夜(3時~4時)なので、途中途中の報告は、あまり現実的ではありません。

「文化の違い」はもっと深刻です。
日本からすると「常識的に考えて、こうでしょ?」でも、ブロードウェイからすると「この村では、そうじゃないんだってばっ!」の連続で、これも誰が悪いわけでもなく、文化の違い。

村の温度(空気感)ばっかりは、村の中に入ってみないとどうしたって分からない。

『時差』と『文化』の問題はかなり大きくて、「CHIMNEY TOWNの現地スタッフがいない」というのは、なかなか厳しかったりします。
が、ここは踏ん張りどころで、僕がこまめに現地に足を運んで、緩衝材になる他ありません。

「成長痛」だと思って頑張ります。

現在、日本チームとアメリカチームに挟まれている僕が気になっているのは「コミュニケーション不足」です。

お互いに「もっと、こうしてよ!」があって、どちらの言い分も超分かるし、どちらも間違っていないので、ホテルに戻ってきてからは、日本チームとアメリカチームにそれぞれ長文の説明L I N Eをひたすら送り続けておりますわ!
#かれこれ3時間ほどやってるぞ

今回、自分が現地に入ってみて感じたのは、その面倒の多さで、「そりゃ、日本人は誰も、この牙城を崩せないわ」といったところ。

「ブロードウェイ戦のクラウドファンディングもしなきゃいけないなぁ」と思っていたり、
「スタッフとのコミュニケーションをもっと取らなきゃいけないぁ」と思っていたり、
そうこうしていたら、『夢幻鉄道』の打ち合わせが入ったり。。

どうやら、ゆっくり寝られるのは、当分先になりそうですが、神は乗り越えられない試練を与えないそうなので、メチャクチャ頑張ります。

上手くいかないことだらけですが、馴れない土地で今日もジタバタやってます。

あなたも頑張って。
現場からは以上です。

#Nowplaying
https://youtu.be/_CqO_fjn_A8?si=93TjYPyO2NKkh-Nm

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【年間3日×7年分】の貸し切り利用権をお求めの方はコチラまで。
↓↓
https://support.chimneytown.com/hc/ja/requests/new

受講者数1000名突破!【上級編|キンコン西野マーケティング講座2024|オンライン】
https://www.picture-book.jp/projects/marketing

\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/q7b4Mlz

※この記事にコメントしたい方はFacebook連携が必要です。

ルール

内容はシェア・口外禁止です。

※ただし、投稿から1年が経過した記事はサロンメンバー特典として、
口外 ( コピペ ) OK!でも「右上にマル秘マーク」のあるものは
公開しないようにお願いします。

AI解説音声

Google NotebookLMで自動で生成された音声です。
サロン記事
×
いいね
×
  • 谷田洋史
  • 花澤 照明
  • 竹内 雄大
  • 篠塚 亜有美
  • 林大祐
  • 吉田功太朗
  • 田口 和行
  • くれじ