今回の合宿で得たもの、今の気持ちを共有

投稿日:2023.03.09 / 西野亮廣エンタメ研究所

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こんにちは!
『テイラー・バートン』に出演することになりそうなキングコング西野です。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブ合宿(@ニューヨーク)が終了して、ただいま帰国しました。
サロンの投稿が遅れてしまって申し訳ありません。
 
ニューヨーク到着直後(本当に直後!)から最終日までの8日間は「日常」を切り離して、脳ミソ総動員で、すべての時間をミュージカル『えんとつ町のプペル』に充てました。
 
『えんとつ町のプペル』にとって、そして僕のエンタメ人生にとって、この8日間はとても尊くて、とても眩しくて、とても意味のある時間となりました。
 
今回の合宿で得たものがあまりにも大きいため、上手くまとめられる気がしませんが、今の気持ちを頑張って共有したいと思います。
 
 

スケールが数倍に膨れ上がった
 

ニューヨークでの合宿を終えた今振り替えると、2020年におこなった東京公演(YouTubeにあがってるヤツ)は、あまりにも「制限」の多い公演でした。
 
東京公演のオープニングシーン(心臓がゴミ山に降ってきて、ゴミ人間が誕生するシーン)では当初、ステージ上からお客さん目掛けて黒い紙吹雪を大量に吹き付けるプランを立てていたのですが(#なんと乱暴的な計画だことっ)、コロナ禍ということもあって、「風の演出(菌が撒き散る)」がNGとなったんです。
 
同じ理由で、出演者が客席に降りるのもNG。
 
あと、これは自分達であえて作った「制限」ですが、会場となった『東京キネマ倶楽部』は本来、演劇小屋じゃないので、「照明」やら「美術セット」やらを吊るバトン(ステージ天井にある可動式のバー)もなければ、「舞台袖」も無いので、「セット転換」ができません。
 
「えんとつ町(建物の密度が濃い町)」「地下」「煙の中」「星空」と、ダイナミックに場面が変わる『えんとつ町のプペル』にとって「セット転換ができない」は自殺行為もいいところなのですが、「もっとも制限が厳しい環境で作っておけば、世界のどこにでも(場合によっては屋外でも)持っていけるよね」という西野のトンデモ発言から『東京キネマ倶楽部』が会場として選ばれました。
 
つまり、皆さんにご覧いただいた(YouTubeにアップされている)ミュージカル『えんとつ町のプペル』は「もっとも質素なバージョン」で、松竹梅でいうと「梅」だったのです。
 
今回のクリエイティブ合宿は、そのことを踏まえた上で、「『実現できるorできない』は後回しにして、一旦、すべての制限を取っ払って、最大出力版を作ろう」という話になり、
映画版で出てきた「暴走トロッコ」のアクションシーンや、無煙火薬を爆発させて『えんとつ町』の煙を吹き飛ばすまでの(暴風吹きすさぶ)煙の中のアクションシーン……といった「いや、それを舞台で表現するのは、さすがに無理じゃね?」というテーマにも果敢にアタックしました。
 
あと、「実際に、客席に船を飛ばそうよ」という話なんかも(笑)
 
「できないことをやらないと意味がない!」という大号令の下、「実にアメリカらしいスケールの作品」どころか、ブロードウェイでも、なかなか見かけないスケールの作品が出来上がっていく場面に立ち会えて、僕らはずっと興奮の中にいました。
 
 

「クリエイティブ」と引き換えになるもの
 

この間、“僕にとっては”とても珍しい体験がありました。
その日の打ち合わせが終わり、ホテルに帰り、日課である「Voicyの収録」と「サロン記事の投稿」に向き合うわけですが、どれだけ頭をひねっても、Voicyで話すネタが出てこないし、サロンに投稿するネタが出てこないのです。
  
連日、「ひどく疲れていた」というのも原因の一つとして考えられますが、正直に白状すると、朝けで、この間、全力で気持ちに折り合いをつけて、Voicyやサロンなどでチームビルディングの話や、マーケティングの話をしていました。
 
ひとえに、「プロセスエコノミー」と言っても、「売れるプロセス(多くの人が関心をもつプロセス)」と「売れないプロセス(多くの人が関心を持たないプロセス)」があるわけで、今回のようにクリエイティブの最深層にガッツリと潜り込んだ時は、情報発信(プロセスエコノミー)が極端に難しくなることを再確認しました。
 
合宿が終わった途端に、こうしてスラスラと言葉が出てくる(筆が止まらない)ところを見ると、やっぱりそういうことなのでしょう。
 
ここから先、僕が手掛けるクリエイティブの制作過程は、多くの人にとって関係のない(浮世離れしすぎている)ことなので、数年前のような「プロセスエコノミー」をやっても上手くハマらないと思います。
 
もっとも、たかだか「これまで売れていたものが売れなくなる」というだけの話(よくある話)で、それならそれで、そのことを真正面から受け止めて、別の新しい道を探せばいいだけ。
 
今日は「大きな大きな意味のある8日間を過ごすことできました」という報告と、
「ミュージカル『えんとつ町のプペル』がどえらいことになりますよ」という報告と、
「そろそろ次のマネタイズの考え時かもね」という報告でございました。
 
とくに体調を崩すこともなく、無事に日本に帰ってまいりました。
遠くから応援してくださった皆様に心から感謝します。
今日からまた頑張ります。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
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