おはようございます。
日曜日の今日はいつものゴリゴリした記事をお休みして、頭に思いついた順番に一筆書きで何かを書いてみようと思います。
変なところに着地しても恨みっこナシです。
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コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の予算を集める為に日本全国(ときどき海外)を講演会でまわっているのですが、講演会の追加オプションで「交流会」なるものがありまして(※クラウドファンディングのリターンで出ていたんです)、
そこで、その地域の方々と酒を酌み交わしています。
そして、交流会がない日は、業界関係者から会食の誘いが(1日5件ぐらい)あったりして…まぁ、なかなか大変です。
持ち前の「いっちょ噛み精神」が祟って、本当にたくさんの業界に顔を出して、いろんな人と関係を持ってしまったので、その分、「お誘い」が増えてしまうんです。自業自得ですね。
それもあって、プライベートでお酒を呑みに行くことも、家で晩酌をすることも絶対に無いのですが、とはいえ、日本にいる時は「週に4〜5日は会食」というスケジュールです。
#体型を維持するの大変なんだぜ
先日もお話ししましたが、もともと、お酒が好きなわけでもないので、呑まなくて済むなら呑みたくないのですが、呑まないと済まないので呑んでいます。
会食に行かないと済まないから会食に行っています。
だから、「ボクちゃんは、そんなことやりたくない」と寝言を吐いているクリエイターや経営者を見ていると、「誰が、何を言うとんねん。勘違いするな」とムカッ腹が立つのだと思います。
半分以上は八つ当たりかもしれません。ごめんなさい。
昨日、映画『アイスクリームフィーバー』の千原監督とのトークショーがあったのですが、そこで、僕と出会った頃の話をしてくださいました。
僕も忘れていた、僕が絵本作家としてスタートを切ったばかりの頃のお話です。
一生懸命描いた絵本が思うように売れなくて、「自分で売らなきゃ」と思った僕は、全国各地で個展を開催して、個展の「おみやげ」として絵本を手売りし始めました。
「おみやげ戦略」は一定の成果はあったのですが、またまだ「個展を開催すればお客さんが殺到する」というレベルではありませんでした。
地方の公民館をお借りして、避難所のように、パーティションを立てて、“仮設の個展スペース”を作って、その空間の真ん中に机を置いて、サイン対応のスタンバイをしていたのですが、お客さんが一人もいない時間が何時間もあって……「キングコング西野さんが個展をしているらしい」という噂を聞きつけた千原監督が駆けつけてくださった時が、ちょうど、その時(お客さんがいなくて、個展会場の真ん中に西野が一人の時)で。
声をかけるのも、はばかったそう。
「今、声をかけたら(「西野亮廣が一人しかいない」ところを知り合いに観られたら)西野さんが可哀想」という優しさでしょう。
わざわざ足を運んでくださったのに、そんな気を使わせてしまって本当に申し訳ないことをしてしまったなぁと思ったと同時に、そんな惨めな時間が平気でたくさんあったことを思い出しました。
と同時に、その当時「この状況をひっくり返せるのは自分しかいないし、そして、その方法はドブ板営業しかない」と強い覚悟を持っていたことを思い出しました。
数週間前にも似たような話をしましたが、「舞台」を作り始めた頃(※40人で満席になる劇場で一回だけの公演をおこなっていた頃)は、手伝ってくれた山口トンボや、ブロードキャスト房野や、イシバシハザマに対しての申し訳なさがずっとあって…個展で日本中をまわっていた頃もそう。
ボランティアで手伝ってくれたスタッフの皆さんに対しての申し訳なさがずっと消えなくて、打ち上げの席で「ごめんなさい」と「ありがとうございます」と「絶対に結果で返します」という言葉をひたすら繰り返していました。
それが後のブロードウェイ戦に繋がり、それが後の『映画 えんとつ町のプペル』や『ボトルジョージ』に繋がるわけですから、まったく、よくできたドラマです。
ドブ板営業の痛みも、惨めさも、強さも、僕は実体験としてよくよく知っているので、「ドブ板営業をしろ」「泥にまみれろ」と皆に言いますが、あまり刺さりません。
メディアで取り上げられるのが、アクロバティックな戦略ばかりで、「アクロバティックな戦略を上手く仕掛けて成功したヤツ」という印象を持たれてしまっているのもあるでしょうし、人はそもそもサボりたくて、恥をかきたくない生き物だというのもあるのでしょう。
でも、『0』に何を掛けても『0』のままで、最初は足し算から初めなければ、始まりません。
先日、講演会の楽屋でCHIMNEY TOWNのタケダに、「連中は、なんでドブ板営業をやらねーんだろ?」と悪態をついていたのですが、直後、「そういえば、西野がそれをやっている姿をあまり見ていないのかも…」と思ったので、今後、後ろに交流会の予定が入っている時の講演会(終演後に時間の余裕がある時の講演会)は、ロビーに出て、CHIMNEY COFFEEやCOMET&WHINNYの手売りをしてやろうと思いました。
後輩に見せなきゃいけない背中はこれだな、と。
世界一のエンターテイメントも作るし、誰よりもドブ板営業をします。
これで、文句ねーだろ。
僕は今後も常にカッコイイ方を選びます。
キミはどうだ?
西野亮廣(キングコング)
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
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ただの日記

2024.03.03 / 西野亮廣エンタメ研究所
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