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クラウドファンディングの立ち上げ方

2023.07.27 / 西野亮廣エンタメ研究所

 
おはようございます。
舞台『テイラー・バートン』の照明演出のイジツさんが「今回の照明は控えめで」と言っておられたので、その言葉を真に受けて劇場に向かったところ、劇場の前にガッツリと『電源車』が停まっていて(※電源車がある=劇場の電力だけでは足りないぐらいの照明を仕込んでいる)、劇場前で一人で声を出して笑ったキングコング西野です。
#どこが控え目なんだよ

さて。
今日は『クラウドファンディングの立ち上げ方』というテーマで、俳優の阿部よしつぐサンが間もなくスタートさせるクラウドファンディングの企画のプレビューページ(※公開前の確認ページ)を皆様と共有して、「ここは、こっちに直した方がいいよね」みたいな“赤ペン”を入れていきたいと思います。
#人のフリ見て我がフリ直せ

今日の記事の目的は二つで、一つ目は、サロンメンバーの皆様のクラファン技術の向上。
そして二つ目は、こういった形で阿部さんのクラウドファンディングを共有することで、阿部さんのプロジェクトを一人でも多くの方に知ってもらうこと。

この二つです。

阿部さんのプロジェクトのプレビューページを見ながら、読み進めていただけると幸いです。
(こちら↓)
https://www.picture-book.jp/projects/4079?p_token=a018ab067cad429eb20a36f7cf2ec655
 
 

ポイントは「お客さん目線」
 

クラウドファンディングで苦戦する人の共通点は「“主観”でプロジェクトページをデザインしてしまう」に尽きます。

ゲロ吐くほどの長文を綴ってしまう人や、世間的に認知もされていないのに、世間一般に向けてツカミのギャグを入れてしまう人など。

“俯瞰”で自分や、自分のプロジェクトを見ることができない人は軒並み苦戦しています。

まだ何者でもなければ、「まだ何者でもない人」としてプレゼンしなきゃいけないし、手厳しいことを言うと、一般に向けて発信するツカミのギャグがバチコンと決まるのであれば、オマエはとっくに芸人として大成しています。
#自分がその場所にいる理由を把握しろ

その上で、阿部さんのクラファンページですが、「良いなぁ」と思ったところと、「ここは勿体ない」と思ったところが半々ぐらいありました。

ザックリと赤ペン(ダメ出し)を入れさせていただきます。



▼トップ画像(サムネイル)は超大事!

今回は、トップ画像が動画になっていますが、(「作品の雰囲気を知ってもらいたい」という狙いは分かりますが)、いきなり動画を見せるというのは、あまり良い手ではないように思います。

というのも、「はじめまして」の人にとってみれば、まだ自分の時間(動画を観るだけのまとまった時間)を阿部さんに委ねることを許していないからです。

「テキスト」は読者のペースで読み進めることができますが、「動画」の場合はペースメーカーが動画制作者になってしまう。

まだ信頼関係も築けていないうちに、「僕に3分を使ってください」はチョット厳しいです。

それでも、「冒頭はどうしても動画で!」というのであれば、動画を見なくても内容が分かるように、動画の扉(サムネイル)に、今回のクラウドファンディングの概要が分かる画像を貼っておいた方がイイと思います。

▼タイトルは視覚に訴えかけて!

細かい部分ですが、プロジェクトタイトルは、

「音楽劇ウレシパモシリ・リーディング配信公演を成功させたい!」

「音楽劇『ウレシパモシリ』(リーディング配信公演)を成功させたい!」

とした方が見やすいでしょう。

「ウレシパモシリ」や「リーディング公演」というのは一般的に知られている言葉ではないので、「あ、なるほど。作品名なんだ」「リーディング公演という文化があるんだ」と分かる見せ方をした方がイイと思います。

「神は細部に宿る」という言葉がありますが、こういう配慮の一つ一つが演劇の「演出家」の信用になりますので、ここから舞台作りが始まっていると思っておいた方がイイ!

▼誤字がチョコチョコあります

【誤字】✖️「西野亮廣さんだからできるものだとよく言わせています」→⭕️「西野亮廣さんだからできるものだとよく言われています」

【誤字】✖️「リーディング公演からスタートすます」→⭕️「リーディング公演からスタートします」

ここはすぐに直せるところなので、直しておいてください。

▼肝心なコトが書かれていない💦

「リーディング公演とは何なのか?」
「リーディング公演にどれぐらいの予算が必要なのか」
「なぜ、クラウドファンディングをしなければいけないのか?」

はプロジェクト詳細に必ず書いてください。
先程も申し上げましたが、一般のお客様は「リーディング公演」も知らなければ、「リーディング公演」にかかる費用も皆目検討がつきません。

なんなら「本読みを配信するだけなのに、なんで、まとまった予算が要るの?」とすら思っています。

これが「一般の感覚」です。
演劇に触れる前の当時の自分に憑依して、その子が知っていること&知らないことをリストアップして、言葉や見せ方を選んでみてください。

▼お客さんはリンク先には飛ばない

よっぽどのファンか、よっぽど興味を持ってくれた人以外、リンク先には飛びません。

今回のプレゼンは『ウレシパモシリの作品紹介』をリンク先に済ませてしまっていて、飛んでもらわないといけなくなっている。

これだと、一般の方には「阿部よしつぐが本読み公演を配信したいので、作品の内容はともなく、お金ください」と聞こえてしまう。

リンク先にはあったコチラの文章を…

🦖🦖🦖🦖

音楽劇「ウレシパモシリ」

戦後間もない頃の日本。

哲治・聖兄妹のもとへとある外国人がやってきた。

見かけはお世辞にもいいとは言えないがバカがつくほどの御人好し。

そんな彼が、次々と珍事件を巻き起こしていく。

その中で、関わる人が皆忘れていた大切なことに気づき始める。

音楽は、現代美術家現代美術の巨匠アンディ・ウォーホルから、直接奨励金を貰って学校に通っていたAKIRA氏(杉山明)。演出は、実力派俳優でもある阿部よしつぐ。

2012年の初演以来、本作は幾度も再演を重ねて、多くのお客様、キャスト・スタッフに愛されて来ました。

2020年以降、世界を襲った未曾有の感染症。

閉塞感に包まれた世界に、演劇の本当の力をよみがえらせるべく立ち上がった阿部よしつぐが、ふたたび「ウレシパモシリ」の上演に挑みます。

🦖🦖🦖🦖

…クラウドファンディングのプロジェクトページに(イメージ画像を挟みつつ)入れてみてください。
 
 

まとめ
 

プレビューページでリターンの詳細は分からないので、そちらの設計に関しては、また今度。

とにもかくにも、「お客さん目線」で文章を組み立ててください。

イケすかない起業家や、イケてないNFTプレイヤーが、無駄に横文字を使って、お客さんの心を離しているシーンを何度もご覧になられたコトがあると思うのですが、演劇にドップリと浸かった演劇人も似たようなもので、「そんなの一般の方には分からないよ」を無自覚にやってしまっています。
#だからいつまでたっても広がらない

そのあたりを注意して、プロジェクトページを仕上げてみてください。
応援しています。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
舞台『テイラー・バートン』(脚本・演出 西野亮廣)のオンライン配信チケットはコチラから→https://chimneytownusa.zaiko.io/e/tayler-burton
#映像はメチャクチャ作り込みます

「音楽劇『ウレシパモシリ』(リーディング配信公演)を成功させたい!」

https://www.picture-book.jp/projects/4079?p_token=a018ab067cad429eb20a36f7cf2ec655

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