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相場をバグらせて、弱い人を助ける

2022.07.20 / 西野亮廣エンタメ研究所


 
 

おはようございます。
もう、『トライアル&エラー』は『トライ&エラー』でいいし、『いったんもめん(妖怪)』は『いったん“もんめん”』でイイと思っているキングコング西野です。
#皆が言いやすい方でイイじゃん
 
さて。
今日は『相場をバグらせて、弱い人を助ける』というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

相場をバグらせる
 

多くの場合、自分の商品の値段を決めているのは、「自分」ではなく、「世間」です。
最終ジャッジを「自分」がやっているだけで、実際のところは、“世間に決めさせられています”。
 
自分が取り扱っている商品に「相場」がある以上、相場から大きく外れた値付けは不可能です。
競合他社が値下げをしてしまったら、自分の商品も値下げをせざるをえません。

行き着く先は「どれだけ売っても利益が出ない」という鼻血ブー的な未来です。
 
大切なのは「相場」という重力から解放されることで、打ち手はいくつかあります。
 
そのうちの一つが「コミュニティー」です。
コミュニティー内でおこなわれる売買は「応援販売」や「応援購入」があるので、その時の状況に合わせて、安く買えることもあれば、高く買ってもらえることもあります。
 
「お前やからサービスしとくわ」や「出世払いな」であったり、「お釣りは結構です。活動費に充ててください」であったり。
 
群馬流氷科学センターの調べによると、日本人の約93%が「コミュニティー」を甘く見積もっていたり、時には「宗教だー」と揶揄したりしているそうですが、
コミュニティーに所属しておかないと、“相場の中で生きる人生になる(贔屓してもらえない)”ので、ここからは、コミュニティー無しに生きていくことは不可能です。
 
ちなみに、「相場」というのは何も値段だけの話だけではありません。
「お店選び」にも相場はあって、「駅から徒歩5分圏内で店を探していたんだけど、駅から歩いて7分のところにサロンメンバーさんのお店があるから、そこに行こう!」も“相場がバグっている状態”です。
 
これはサロンメンバーさんが来てくれているお店のオーナーさんにお聞きしたいのですが、今、「サロンメンバーだから」という理由で来てくれているお客さんの売上がゼロになったら、ゾッとしませんか?
 
ほとんどの日本人が生きているのは、その世界です。
そして、世間は、ここからさらにシビアになります。
 
「相場の外に行く」という発想を持ち合わせておかないと、いろいろマズイことになるでしょう。
 
 

アート
 

相場がよく分からないものの一つに「アート」があります。
多くの人は「アート」を正しく値付けすることができず、また、「同じ商品」が無いもんだから、値段の比較(答え合わせ)ができない。
 
アーティストの言い値で、そこに買い手がいれば、そのアーティストの作品の相場は、アーティストの言い値価格になります。
 
そう考えると、生存戦略は「コミュニティーに所属して相場をバグらせる」か「ハナから相場のないところに行く」の二択になってきそうです。
 
そんな中、最近熱い『ふるさと納税』の話をしたいと思います。
僕は、「お金」は「上手に使ってくれる人に預ける」というのが好きです。
 
「介護」や「障がい者支援」に関する知識のない僕が、「介護」や「障がい者支援」にお金を使うと、おそらく、お金を無駄に溶かしてしまうでしょう。
 
そして、「介護」や「障がい者支援」に時間を使うことは、僕の本分ではありません。
僕の本分は、とっとと次のエンタメを作って、たくさんの人を笑顔にして、たくさんの価値を生むこと。
 
そこで僕が生んだ「お金」は僕が使うのではなく、「介護」や「障がい者支援」のプロに託して、プロに正しく使ってもらった方が、世の中は豊かになります。
 
そんなこんなで、自分の商品を『ふるさと納税』の返礼品として出すことを日夜考えています。
 
ぶっちゃけた話、キングコング西野が川西市の『ふるさと納税』の返礼品として商品を販売する“個人的な”メリットは1ミリも無いんです。
 
理由はシンプルで、川西市よりも、西野個人の方が販売力があるからです。
 
要するに、川西市の『ふるさと納税』を介して、商品を(少し高くなった値段で)販売するよりも、西野個人のECサイトで販売した方が、僕個人のことだけを考えるとオイシイ。
 
西野が『ふるさと納税』の返礼品を出すと、川西市が「西野の商品を宣伝する」よりも、西野が「川西のふるさと納税を宣伝する」力の方が強くなる。
 
個人的には『ふるさと納税』の返礼品を開発するメリットは一個も無いのですが、個人的なことには千年前から興味がありません。
 
「独り勝ち」なんて利き腕を使えばいつでもできるので、僕が興味があるのは「皆で一緒に前に進む」です。
 
まずは小さな単位ですが、「どうすれば、川西市の爺ちゃん婆ちゃんや、障がい者の方を助けることができるのか?」の答えを出す。
 
そんなこんなで今日も『ふるさと納税』について考えているのですが……
 
ふるさと納税のサイトを見ていて思ったのですが、これは川西市に限った話ではなく、「ふるさと納税の返礼品」って、欲しいものがあんまり無くないですか?
 
「税金の控除」を目的に『ふるさと納税』の返礼品を買っている人も少なくないと思うのですが、それにしても、そもそも「これ欲しい!」というものが少ない。
 
その上、“相場の中”の商品ばかりなので、大幅な税収アップに繋がっていない。
 
じゃあ、どうすればいいのか?
 
やっぱり『「相場のない商品」を、ふるさと納税の返礼品で出す』というのが綺麗だなぁと思っています。
 
今日の記事の流れだと、「アート作品」ですね。
 
そこで、天才なりに考えてみたのですが、『川西市の“新しく作るマンホール”を【プペル柄】にして、ふるさと納税でアート作品として出す』というのが面白そうです。
 
つまり、「お客さんに買ってもらったアート作品(マンホール)を、川西の道路に展示する」という流れですね。
 
NFTで作品証明書を出せば、川西のマンホールが転売されて、その度にマンホールが売上を作ってくれたりすると思うのですが(売上は全て市に納める)、これは僕の第一希望。
 
たぶん、あんまり理解されないので、「滝山駅前にあるマンホールは貴殿のものです」的な作品証明書を送るだけでいいと思います。
 
こうすれば、
 
①ふるさと納税で税収が上がる
②市が本来払わなきゃいけなかったマンホール代が浮く
③観光スポットになる
 
の三毛作です。
 
強いIPを持っていれば、市の税収を上げることは楽勝で、あとは協力体制があるか否か。
行政の人達は意外と自分達でやりたがるのですが、西野に丸投げしてもらえると、いい感じにお手伝いできます。
 
現場からは以上でーす。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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