NFTで集まったお金の使い道をキチンと共有しておかないと全てがツマラなくなる

投稿日:2023.03.11 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
目の前に「韓国のり」を置かれて、手を伸ばさずにいられる人間を見たことがないキングコング西野です。
#そこまで好きでもないのに
#とりあえず口の中に運ぶ食べ物ランキング1位

さて。
今日は『NFTで集まったお金の使い道をキチンと共有しておかないと全てがツマラなくなる』というテーマでお話ししたいと思います。

今日のサロン記事は、今朝のVoicyの続きのような内容なので、先にVoicyを聴いていただけると嬉しいです。
 
※コチラ→https://r.voicy.jp/wOVLd7gGVe2
 
 

ビジネスモデルの衣替え
 

バッチバチにぶつかり合ったクリエイティブキャンプ(@NY)が終わり、帰国後、「世界を獲るためのビジネスモデル」の見直しをしています。
#昨日の記事で書いたようなことです

「フォロワー数」や「再生回数」を追いかけると、エッジの効いた表現ができなくなるので、「ダイレクト課金」にこだわって、「ダイレクト課金で集めたお金で、極端なエンタメを作る」ということを、かれこれ10年ほど続けてきました。
こちらに関しては、かなり大きな成果が出たと思います。
 
ただ一方で、「ダイレクト課金」とは言え、多くの人にとっては「クリエイティブの深層部に迫った話」や「海の向こうの話」は興味関心の外側にあるのも事実で、ここ1~2年は、「興味」を獲得するために引き返すか、「興味」を諦めて前に進むか?…という選択に迫られていました。

勿論、答えは「前に進む」で、そうなってくると、「挑戦を共有する(※その体験に課金してもらう)」というビジネスモデルから衣替えしなければいけません。
そんなこんなで、昨日の話になったわけですね。

「売りにくいプロセス(海外の挑戦など)に、それでも興味を持ってくれる人からのダイレクト課金」と「法人向けサービスの売上」の両輪で、エンタメの制作費を確保する…という。

『ニシノコンサル』からの『5万顧問』の流れは、さっそく進めていて、『5万顧問』にバリューをつける為に、昨日は『5万顧問』の契約をしてくださっている経営者さんだけのLINEグループを作りました。

経営者同士で繋がって、お互いの会社を応援し合える状況を作ります。
青年会議所のオンライン版のような感じです。
そのグループのリーガルチェックは西野(CHIMNEY TOWN)がすでにやっているので、変な人はいません。

ここを強化することで、経営者さんの応援をしつつ、ついでにエンタメの制作費に繋げられると、今度は「皆に興味を持ってもらえるような発信をしなきゃいけない」という呪縛から抜け出せるので、心おきなくフルスイングできる。
#世界を狙う為のバッティングフォームはコレ

その時、自分がおかれている挑戦のサイズによって、ビジネスモデルを衣替えするのは楽しいですね💡

これは、僕に限らず、皆さんの挑戦にも言えることだと思います。
「そのビジネスモデルだと、次のステージに行けないよ? 大丈夫そ?」という。

この話の流れでNFTの話をしたいと思います。
今朝のVoicyで話した内容の続きです
 
 

面白いNFTが、面白いプロダクト(製品)になるとは限らない
 

中タイトルに書いてあることが全てです。

NFTをずっと触っていると、どうやら、面白いNFTが、面白いプロダクト(製品)になるとは限らないことが分かってきました。

ていうか、面白いNFTは、面白いプロダクトにはなりません!(キッパリ!)

バンドザウルスのNFTは面白いし、このまま続けていけば「バンドザウルスの予算」は貯まっていきます。
ただ、Voicyでもお話ししましたが、「恐竜マスクを作る」「曲やMVを作る」までは可能性を感じるのですが、アニメ化や映画化は不可能です。
もちろんミュージカルも無理。

アニメや映画やミュージカルを作っている人間が言うのだから間違いありません。
#内輪ノリで終わらすならいくらでもやれますが

「バンドザウルスの予算は全てバンドザウルスに使う」ということにしてしまうと、バンドザウルスの“面白さ曲線”は、しばらく右肩上がりを続けた後、MVの2曲目を作ったあたりを頂点に下がり始めるでしょう。
#間違いない

「もう、その手(ネタ)は見たよ」となるし、だからと言って、『映画 バンドザウルス』『舞台 バンドザウルス』に打って出ても確実に負ける。
可能性があるのはバンドザウルスの毎年恒例の音楽ライブ『肉祭り』ぐらい。
#なんやそれ
#はじめて聞いたぞ

昨日、CHIMNEY COFFEE代表の山邉と話していて、彼らが最近展開しているアパレルブランドの話になりました。

そこで西野は…

「もっと、したたかにいけよ。なんで強いIPを持っている会社が、IPをガン無視で、『ゼロ→1』のクリエイティブをやってんだよ。
俺がプロジェクトリーダーなら、バンドザウルスが出てきたタイミングで『バンドザウルスのTシャツ作らせて!』と言うよ。
そういう面白いことを仕掛けるブランドが『CHIMNEY COFFEE』…ということでいいじゃない? それが“ブランド”だろ?」

と伝えました。

バンドザウルスにしても、CHIMNEY COFFEEにしても、「面白いこと」が重要で(最優先で)、それを続けるから「ブランド」になる。

くれぐれも、その名前に活動が縛られてはいけない。
#言ってる意味が分からないと思うので
#説明します

昔から言っていますが、「芸人」がソレ。

「芸人は『ひな壇』に出るべきだ!」とか、色々言われましたが、芸人の本分は「オモシロイコトをするコト」であり、
『ひな壇』が面白ければ『ひな壇』に出るし、
グルメ番組が面白ければグルメ番組に出るし、コメンテーターが面白ければコメンテーターになるし、
YouTubeが面白ければYouTubeをやるし、
アカデミー賞を取るのが面白ければアカデミー賞を取る。それだけの話。

「芸人のクセに絵本を描きやがって」という意見は、それこそが「芸人」という名前に縛られ、「芸人」の本分を見失っている。
そして、そんなことを言っている芸人は綺麗サッパリ消えました。

芸人とは「職業名」ではなく、「姿勢」です。
「バンドザウルス」や「CHIMNEY COFFEE」も「姿勢」の名称です。

NFTプロジェクトは、キチンと話し合っておかないと「お金の使い方」の面で「名前に縛られた使い方しかしない」をやってしまいがちで、ここはちょっと気をつけた方がイイと思います。

「NFTプロジェクトのお金の使い道が、そのNFTプロジェクトに縛られてしまうと、面白さを取りこぼしてしまう」と言われても、今は、あまりピンとこないとは思うのですが、たとえばバンドザウルスの『肉活タオル』にCHIMNEY COFFEEのタグが小さく入ってたら、「このコーヒー屋さん、面白そう!」となるじゃん?

そういうこと。

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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