こんにちは!
記事の更新が絶望的に遅くなってしまってゴメンナサイのキングコング西野です。
#理由はすぐに分かります
さて。
今日は「大事件勃発!」というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
ニューヨークは夜中3時半
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨーク公演(プレゼン公演)の準備で1月1日からニューヨークに来ております。
プロデューサーの交代劇やら、公演を運営するアメリカの会社の立て直しやら、契約書のまき直しなど(これが一番大変っ!)、何やかんやありがならも、去年の11月末から急ピッチ&綱渡りで準備が進められ、どうにかこうにか今日があります。
チームの雰囲気は最高で、クリエイティブチームも、キャスト陣も「やったるぞコラ!」という空気に満ちていて、リハーサルスタジオには勢いを感じます。
キャスト&スタッフが『えんとつ町のプペル』という作品に可能性を感じていることが強くて、ブロードウェイではユニオン(労働組合)の規定で、キャストに「台本を覚えてくること」など、リハーサル時間外の稼働を強要してはいけないのですが(絶対にダメ!)、皆、コチラから言わなくても、勝手に練習をしてきてくれます。(これはアリ)
プペル役の俳優さんにいたっては何度も何度も『映画 えんとつ町のプペル』を家で観てくれていて、「アキ!プペルの歩き方(の癖)なんだけど、こんなのはどうかな?」とたくさんたくさん提案してくれます。
作品作りを進める上で、もっとも大変なのがクルー全員に火をつけること(自分ごとにしてもらうこと)なのですが、今回は、その問題がすでに解決していて、あらためて『えんとつ町のプペル』という作品の力を感じています。
#もう何度この作品に救われただろうか
ブロードウェイの役者さん達は歌がとにかく上手くて(下手な人がいない)、彼らが歌うオープニングナンバー『Halloween in Chimney Town』はとにかく圧巻です。
個人的には、プレゼン公演を観に来られる方が、ここで気持ちよくノックダウンされる未来が楽しみで仕方ありません。
スタッフ集めにも余念がなく、以前、お話しした「ブロードウェイで影響力がある人(※ザックリした説明でごめんなさい)」も無事に口説き落として、チームに入ってもらえることとなりました。
「なんだよ、それ(なんかインフルエンサーに騙される田舎の社長みたい!)」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、村社会で生きるには「村で影響力がある人」を取り込むのはメチャクチャ大事で、それはブロードウェイ村でも同じこと。
ここから投資家を集める作業があるのですが(300万円から出資できるらしい。日本人でも)、彼が大きな力となってくれそうです。
そんな(追い風が吹き始めた)ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』のプレゼン公演に、本日、大大大事件が勃発しました。
上等だ
ブロードウェイでプレゼン公演をする時は、まずは
・tier1(ティア・ワン)
・tier2(ティア・ツー)
・tier3(ティア・スリー)
…のどのスタイルでやるのかを決めなければいけません。
tier1からtier3に向けて「やれること」が増えるわけですが、当然、「やれること」が増えるとキャスト&スタッフの負担も増えるわけで、その分、ギャランティーが膨れ上がります。
今回のプレゼン公演は「台本を手に持っておこなう劇場公演」というスタイルで、(キチンと公演でやることをリストアップして)事前確認をとったところ、「それなら、tier2(ティア・ツー)でお願いします」という指示が出たので、(tier2で)準備を進めていたのですが、今日になって「あなた方がやろうとしていることは、tier2(ティア・ツー)では収まりきりません」と連絡からありました。
「tier2では、役者がステージから出たりハケたりするのはダメです」
「tier2では、照明をそんなに使っちゃダメです」
「tier2では、劇場にスモークを炊くのはダメです」
「それらをやりたいのならば、tier3でお願いします(追加でお金を払ってください)」
と今日になって言われたわけです。
これに関しては「そんなの聞いてないっ!」というレベルの話じゃなくて、「役者がステージから出たりハケたりすることも、照明をそんなに使うことも、劇場にスモークを炊くことも、一ヶ月前から事前に確認をとって、OKを出してくれたじゃないか」という話で、「そんなことを公演1週間前になって言われても、あなた方がOKを出してくれたtier2前提で準備を進めてきたんだけど!」とクリエイティブチーム。
「照明」に関しては、「何ができて、何ができないのか?」を事前に入念に確認をとって、その上で、劇場に持ち込む機材やらスタッフの準備、そして照明演出プランを進めてきたのですが(当然、スモークも準備をしている)、それら全てが白紙にしまいました。
「演出」に関しては「出ハケ」や「照明チェンジ」を前提で進めていたのですが、それら全てが禁止となり、2週間ほどかけて(睡眠時間をかなり削って)作り上げた演出プランが全て白紙。
この酷すぎる理不尽に、「事前に確認をとったじゃないかっ!」と怒るスタッフや、動揺するスタッフがいたので、全スタッフを集めて緊急会議を開きました。
そこでスタッフに伝えたのは、以下のとおり(ほぼ原文ママ)
↓↓↓
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慌てちゃダメ。
カリカリするのも禁止。
なぜなら、僕らの挑戦には、この先、これ以上の問題(事件)が必ず待っているから。
こんな問題で動揺してるようじゃ、僕らは、この挑戦を乗り切ることはできない。
一つ確かなことは、今の僕らには『責任追求をしている時間がない』ということ。
僕らが間違っていないことは分かっている。
だけど、理不尽に遭った自分達の正当性を叫ぶ時間が僕らには1秒もないので、そういう論破合戦は試合が終わってからにしよう。
今は試合中だ。
「この状況下でやれないこと、確実にやれること」をリストアップして、『確実にやれること』に注力しよう。
大丈夫。なんとかなる。
(by 世界のNISHINO)
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「映画のワンシーンかよ」というやりとりですが(絶対にイイ感じのBGMが流れてる!)、なんと面白いことに、この緊迫の場面をスタッフがスマホで撮影しているんです。
どこかで出して、絶対にネタにしてやろうと思います。
緊急ミーティングが終わった帰り道。
お互い(そこそこ時間をかけて)準備をしてきたことが全て吹き飛んじゃったイジツさんと、「さっそく、(アンコントロールの)海外戦がやってきましたね」と笑って、上等だと思いました。
こういう時の為に、何千回も修羅場をくぐって、揺るぎない強さを獲得したのだから、ここでその強さを出さないのは嘘だよな。
とりあえず武器は無くなっちゃったけど、素手でブン殴って、圧倒してやろうと思います。
ブロードウェイ戦が面白くなってきました。
あと1週間、やれることを全てやりきります。
応援、よろしくお願いします。
現場からは以上です。
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
【追伸②】
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