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とびっきりの愛情を込めて、大阪公演運営チームのケツを蹴飛ばす

2022.11.03 / 西野亮廣エンタメ研究所

おはようございます。
母ちゃんから「あっくんの家を今、サロンメンバーの皆さんに貸し出してるみたいやけど、家を利用されるサロンの皆さんが飲まはる用の『ヤクルト』を冷蔵庫に入れておいた方がええやろか?」と相談されているキングコング西野です。
#圧倒的なヤクルト信者
 
さて。
今日は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の運営チームのケツを蹴飛ばしてやろうと思います。とびっきりの愛情を込めて。
 
 

はじめに
 

これは昔から後輩には言っていることで、CHIMNEYの若手スタッフも、そしてこのサロン記事を読まれている若手スタッフの皆様も今この瞬間に覚悟を決めていただきたいことなのですが……中学生じゃないんだから、上司に叱られた時に落ち込んで、黙り込んではいけません。
 
それをしてしまうと、上司は、もう二度とあなたを叱らなくなります。
あなたが間違った道に進んでいたとしても、上司は「アイツを叱ると、いちいち落ち込んで、場の空気を悪くするので面倒だから」と考え、そのまま、あなたは放置されます。
 
その昔、山口トンボが酒の席でホームレス小谷にブチギレたことがあって、その直後に、西野がホームレス小谷に出したアドバイスは
 
「お前…ここで引いたら終わるぞ。『すみませんでした』と言ってトンボの隣に座って、お前からトンボに話しかけろ」
 
でした。
昔から、西野はこれを「クリンチ」と呼んでいます。
 
とにもかくにもスネたら終わりで、ヘソを曲げたら終わり。
上司はあなたの「ママ」や「パパ」じゃなく、「ビジネスパートナー」です。
 
「ビジネスパートナー」というのは互いに価値(メリット)を提供し続けないと一緒にいることはできません。
 
日本は老人大国だから、20代が「若者」として扱われがちですが、カテゴリーでいうと「成人」なので(ここは忘れちゃダメ!)、社会では、20代であろうと、40代であろうと、同じリングの上に立たされ、そしてシンプルに弱いヤツ(へそを曲げて勉強しないヤツ)が負けます。
 
大学を卒業するまで「暗記すること」を勉強と呼んでいた人生を大急ぎで後悔した方がいいし、
「叱られ耐性」を身につけられなかった環境(時代)を本気で嘆いた方がいい。
 
どちらかというと今は、エンタメの(しかも先頭集団よりの)世界の話をしていますが、「拗ねるヤツ」や「へそを曲げるヤツ」はチームには必要なくて、「遅いヤツ」もチームには必要ない。
 
もっと言うと、「価値を生めないヤツ(生もうとしないヤツ)」もチームには必要ない。
 
努力したかどうかはどうでもよくて、求められるのは「結果」だけ。
 
そして、セカンドチャンスはない。
 
これが鬼の棲家の法律で、ここでは毎日たくさんの首が切られています。
ここは、人間の緩い道徳を持ち込んでいい場所ではありません。
 
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の現状を整理する
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の現状を整理し、共有しておきたいと思います。
 
ツイッターやInstagramからの情報でしか判断できていませんが、「クリエイティブ」に関しては、十分期待しても良い内容になっていると思います。
 
稽古場の雰囲気も凄く良くて、「いいものができるんだろうなぁ〜」という空気が漂っています。
まず間違いなく良い作品になると思います。
#今から観に行くのがとても楽しみ
 
一方で、「運営」に関しては、色々と地雷を踏んじゃっています。
 
こちらに関しては、お客さんが(心配して)運営側に意見したところで耳を塞がれてしまうし、何より、運営側が「お客さんが意見するメリット」を設けていないので、今頃、お客さんの気持ちは「…だったら、勝手にすれば」という感じで離れていっているところでしょう。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の運営サイドが踏んでいる地雷は次の三つ。
 
① 発信(現在地の共有)が少なすぎる。
② 内に籠りすぎ。
③ 「今回の勝負に賭けています」という気持ちを見せられていない。
 

順に説明していくと、(僕が昔からよく言っていることですが)現在地から目的地までの距離が「応援シロ」(※目的地―現在地=『応援シロ』)なので、現在地をお客さんに共有しないことには、お客さんは応援しようがありません。
 
毎日の発信の重要性はそこにあるのですが、プペル大阪の運営は、そういう意味での(今、何に困っているか?などの)発信・共有が絶望的に足りていない。
 

次に、これはプペルバレエの時もそうだったのですが、「外に発信せず、内(コミュニティー内)だけに発信する」をしてしまっている。
 
理由は、「外に発信して、心無い言葉を浴びて傷つきたくないから」といったところでしょう。
 
ただ、それが嫌ならば『メジャー(大衆)』の道なんて選んじゃダメで、仲良しこよしの友達とカラオケボックスで一生歌っておけばいい。誰も何も言いません。
 
「メジャーを選ぶ」ということは、たくさんの人の想いとたくさんのスタッフの生活、そして、「妬み」や「僻み」や「誤解」や「心無い言葉」といったあらゆる理不尽を引き受けることです。
 
当然、胸がズタズタに引き裂かれますが、その傷と引き換えに得られる景色に惚れたんじゃなかったの?
 

最後に、意外と根深い問題がこの三つ目で……
今回、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロデューサーが、このタイミングで『令和の虎』というYouTubeチャンネル(※社長達にプレゼンしてお金を出してもらう番組)に出演して、来年の春に新作舞台の予算の支援を募られたのですが…これは悪手です。
 
あれをやってしまった時点で、プロデューサー本人の気持ちはどうであれ、「ん?この人、何かに便乗して、ただ自分の名前を売りたいだけなの?」という不信感をファンの方から抱かれてしまう。
 
そして、「この人の気持ちは今、どこにあるの?」と思われてしまう。
そうすると、当然、ファンの方の中で「大阪公演を成功させよう!」という気持ちは生まれなくなる。
 
月並みですが、応援してもらう為に大切なのは
「俺、この作品に賭けてるっす!もう後が無いっす!この作品でダメだったら、もう引退っす!」
というDJ社長ばりの姿を“見せる”ことで、「あ。俺、次もあるんですけど、もし良かったら、この作品も応援してください」という姿を見せることではありません。
 
それをやられるとお客さんとしては「ナメんなよ。私は、お前の道具じゃねーぞ」となるんですね。
 
ビジネスマンとして、「次の種を植えておく」というのは当然必要ですが(※それ自体は悪いことじゃない)、ファンビジネスを生業にしている者としては、「どのタイミングで、どの姿を見せるか?」は十分に気をつけた方がいい。
 
このタイミング(プペルの大阪公演を応援してもらわなきゃいけないタイミング)で、リーダーが「次のこと」をやっている姿を見せてしまうと、ファンの士気も、チームの士気も下がっちゃうので、このタイミングでの『令和の虎』の出演は大失敗だったと思います。
 
 

ここから
 

そんなこんなで、ここからサロンメンバーの皆さんに西野亮廣からのお願いです。
 
皆さんがプペルの大阪公演の運営に抱いていた疑問や不満は、もう僕が全部言ったので(プロデューサー本人もそこそこ凹んでいると思うので#へこむな)、これ以上、お叱りの言葉は要りません。
 
ここからはプペルの大阪公演を応援・挽回する方向で話を進めていただけると嬉しいです。
 
クオリティーに関しては間違いないと思うので、良かったら劇場に足をお運びください。
公演は12月3日からです。
 
(※チケットはコチラ↓)
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2224382&rlsCd=001&lotRlsCd

オンライン配信チケットの販売も始まっていて、「大阪まで行けないよ〜」という方は、コチラのオンライン配信でご観劇ください。
 
挑戦には失敗は付き物なんだから、「失敗」なんて本当にどうだってよくて、大切なのは「結果を素直に受け止めて、秒速で改善すること」です。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の成功を祈っています。
関係者の皆様におかれましては、連日遅くまで稽古、本当にご苦労様です。
 
夜が冷えてきたので、くれぐれもご自愛ください。
「ヤクルトを飲むと全て上手くいく」とウチの母ちゃんが言ってました。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
※オンライン配信チケットはコチラ↓
https://t.livepocket.jp/e/osakapoupelle

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