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アフターコロナと、『間の町』の生存戦略

2021.03.25 / 西野亮廣エンタメ研究所

見出し画像こんにちは。

毎年、お花見(夜桜)で春の訪れを感じるには冬の寒さが残りすぎていると思っているキングコング西野です。

#毛布にくるまりながらお花見をするストイックな姿もチラホラ

さて。

今日は「アフターコロナと、『間の町』の生存戦略」というテーマでお話ししたいと思います。

記事の投稿が遅れてしまってすみません。

#今日は朝から真面目に働いていました

 

「挑戦」と「安全」

昨日、サイボウズ代表の青野さんから「『挑戦』と『安全』はトレードオフではない」というお話を聞かせていただきました。

「多くの人が挑戦しない理由は、挑戦が失敗した先の安全を確保できていないからだと思います」と青野さん。

安全が確保できていないのに挑戦を選ぶのは一部のクレイジー野郎だけで、“多くの人”が挑戦することを選ぶには、まずは「これがコケても大丈夫」と思える『安全の確保』が先決で、この言葉には強く共感しました。

ポイントは「多くの人は」という部分です。

「『挑戦』と『安全』はセットである」というのは本当におっしゃる通りで、僕自身、勝ち戦になるまで徹底的に追い込んでから、戦に出ることが珍しくありません。

この際、「どの程度の安全が確保されたらアクセルが踏めるか?」という程度の問題があると思うんです。

安全が20%ぐらい確保されていればアクセルを踏める人もいれば、安全が100%確保されていないとアクセルを踏めない人もいる。

これは個性の問題なので、どちらが良い悪いという話ではないのですが、僕は比較的、安全度が低い状態でもアクセルを踏めるタイプの人間です。

#だから時々事故るのだけれど

ただ、「300年続くエンターテイメント」を目標に掲げた時に、個人の影響力や、個人の勇気のようなものに依存した組織が、その目標を達成できるわけがなくて、「高いレベルで組織の皆が再現&プチアップデートできる体制」を作るのが組織としては重要だと思っています。

西野が死んだ後も『(株)CHIMNEY TOWN』のスタッフが挑戦を続けるには、“挑戦しやすい状況”を整えておく必要があり、「年に3回まではコケても大丈夫」ぐらいの安全の確保が必要だと考えています。

 

これからの不動産をどう考えるか?

今、僕はそれなりに大きな影響力を持っているのかもしれませんが、こんなものはいずれ消えて無くなることは歴史が証明しているので、まったくアテにしていません。

これはよく言っているのことですが、今のうちに、この影響力で「次の時代を生きる子達の資産」を買っておいた方がいいなぁと思っておりまして、そこで最近はもっぱら『不動産』に目を向けています。

「不動産収入(および、その周辺の生活必需品収入)」という安全を確保すれば、後輩達が挑戦しやすくなるかも……という下心です。

しかし、そう簡単にはいかないのが世の中です。

「不動産収入」も何も、今、地方は土地が余ってきています。

「家賃なんて要らねぇから、オラの村に住んでくれろ」という村もあります。

加えて、コロナで、オンライン化が加速しました。

アレやコレやと揃っている都心か、家賃ゼロ円の田舎に住む理由はまだ分かるのですが、そのどちらでもない(中途半端に家賃は発生する)『間の町』に住む理由って、なかなかないと思うんですね。

そこで、ふと、「自分はどうして東京に住んでいるのだろう?」と考えみました。

別に、昔のようにテレビや劇場に頻繁に出るわけでもないので、「テレビ局から近いから」や「劇場から近いから」という理由ではありません。

では、「何にお金(東京の高い家賃)を払っているか?」というと、『才能との距離』です。

やっぱり東京には才能が集まっていて、さらに言うと決定権を持っている人が集まっていて、「ちょっと今から会いましょう」があるんですね。

今、引っ越しすることを考えても、「東京」という景色から離れることは何も思うところはないのですが、

2週に一度ぐらいのペースで会っている「○○さん」や「△△さん」から離れる……ということを考えると、少し面倒がチラつきます。

結局、僕を東京に留まらせているアンカー(錨)は『共鳴できる人』で、ここにお金を払っています。

逆に、皆が一斉に「川西に住む」と言ったら、僕も迷わず川西に引っ越します。

#なんか面白そうだし

つまり、

「間の町」で不動産を回すとなると、不動産屋は『誰(どういう人)が住んでいるか?』まで、デザインする必要があって、先日、「アパートを作る」という記事をアップした時に、「クリエイターが住むアパート……みたいな感じで“しばり”をつけようかなぁ」と書きましたが、案外、悪くない考えだなぁと思います。

アパートの部屋を埋めることに躍起になるのではなくて、空き部屋なんて全然あっても構わないから、そんなことよりも、「どういう人が住んでいて、どういう人が住んでいないか」を丁寧にデザインした方が良さそうです。

不動産にも『人検索』が入ってきて、いよいよ「コミュニティー時代、まったなし」の状況だなぁと思っております。

これから「間の町」がどう生き残っていけばいいのか?

たくさん仮説を立てて、実行し、どんどん結果を共有していきます。

是非、参考にしてみてください。

現場からは以上でーす!

【追伸】

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