いろいろ試しているうちにNFTの扱い方が見えてきたので、その共有

投稿日:2023.01.24 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
ロザリーナから「バンドザウルスで『隕石、ダメ、ゼッタイ!』という曲かポスターを作ってください」という発注がきたキングコング西野です。
#そのポスターどこに貼るねん

さて。
今日は「いろいろ試しているうちにNFTの扱い方が見えてきたので、その共有」というテーマでお届けしたいと思います。

 

NFTとコミュニティー
 

この一年、「NFTで何ができるようになるんだろうなぁ?」と思いながら、いろいろと試してきました。
どう考えたって上手くいっているプロジェクト(Poubelleシリーズ)をストップさせて(#またやりましょうね)、他の可能性を探り、『CHIMNEYTOWN Landscape 』(AI×NFT)と『CHIMNEYTOWN GIFT』(支援×NFT)に辿り着き、現在、どちらも好調です。

あらためて思うのは『CHIMNEYTOWN』というIPの強さ。
そして、『CHIMNEYTOWN』というコミュニティーの強さです。

NFTは共同幻想(お金みたい!)で、皆が価値を信じることで価値が発生します。
「わー!1万円札持ってるんねやー? ええなー!」「わー!ヘッドロココ持ってんねやー? ええなー!」といった感じで。

その為には「そのモノの『希少性』を理解しているコミュニティー」が必要で、コミュニティー無しに今のNFT(とくにPFP)の発展はありません。
※PFP=SNSのプロフィールに使われたりする画像

NFTの発展には「コミュニティー」が必要不可欠なのですが、コミュニティーを創るのってメチャクチャ難しいんです。

もっとも簡単なコミュニティーの作り方は「儲かりまっせコミュニティー」で、けんすうサンが言うところの、「お金が重力になっているコミュニティー」です。

「儲かりまっせコミュニティー」のリスクは、「稼げる」という約束で集まった手前、稼げなくなった瞬間に(NFTの価値が暴落した瞬間に)、地獄の株主総会が始まるところ。
将来誰かが抱える大きな負債の上で成り立っているので、恨みを買うし、最悪の場合、自殺者が出ます。
#生活保護を受けずに自殺を選ぶ日本人は珍しくありません

これはメチャクチャ危ないので、スタッフには「とにかくソッチに向かっちゃダメ」と伝えています。

長い目で見ると、時間はかかるけれど、「お金」以外の理由で、丁寧にコミュニティーを作っていくことが大切で、「ファミリーエンターテイメント」を掲げるCHIMNEYTOWNは、NFT以前からそこを徹底してまいりました。

そんな中。

先日、CHIMNEYTOWNのNFTのディレクター(兼バンドザウルスのプロデューサー)をやっているスタッフのタケダナナから、「DAO(NFT)のオフラインイベントをやりたいっすけど、何がイイっすかね?」と相談を受けました。

時間をかけて丁寧にコミュニティーを作っていくには「オフラインイベント」は必要なアプローチだと思うのですが、いかんせん、日本のNFTイベントときたら絶望的なダサさ。

「壁にペタペタと貼られたプリントアウトされたNFTを観て回る」みたいなヤツです。
あとは、「エンタメ要素の低いオジサン達の座談会をオジサン達が見つめる」というオジサン地獄。

「エンタメ素人たるビジネスマンか情報商材の人が仕掛けるイベントなので、空間の作り方が本当にヒドくて見ていられない」というのもありますが、もう一つ思うのは、「NFTを中心に置いている以上、エンタメ展開に限界がある」というのはありそうです。

おそらく僕は世界でもトップクラスにエンタメに時間を投下している人間だと思うのですが、物語を作るときに「キャラクター」というのはやっぱりメチャクチャ大事で(#映画プペルはキャラクター開発に数ヶ月かけています)、「NFT映えするキャラクター」と「物語映えするキャラクター」は、また全然違うんですね。

あと、細かいところですが「音楽が似合うキャラクター」と「音楽が似合わないキャラクター」とかもあって、たとえば、ミュージカル『名探偵コナン』は、あまりイメージできません。
コナン君は歌って踊るキャラクターじゃないんですね。

NFTも「オンラインコミュニティーで完結するNFT」(これはこれで素敵!)と、「オフラインコミュニティーに侵食するNFT」の二つがあると思っていて、(老後の友達のことまで考える)CHIMNEYTOWNが仕掛けるからには後者の方が良さそうです。

とはいえ、プリントアウトしたNFTを壁にペタペタ貼るイベントはしたくありません。

と考えた時に、NFTを真ん中に置いてイベントを仕掛けるのではなくて、イベントを真ん中に置いて、イベントをすることでNFTの価値が上がる建て付けにした方が良さそうです。

と考えると「バンドザウルス」が意外と良いと思っていて、あれって「イベント」が真ん中にあって、ブロマイドとしてNFTが出ます。

イベント自体が面白いから人が集まり、コミュニティーが生まれ、それによってブロマイドNFTの価値が上がる(守られる)。

タケダナナから相談を受けた時に、『CHIMNEYTOWN Landscape』や『CHIMNEYTOWN GIFT』の面白いオフラインイベントはまったくイメージがつきませんでしたが、バンドザウルスからのNFTコミュニティーを活性化させるイベントは容易に想像できる…というか僕らの得意領域です。

「NFTを真ん中に置いて考えていたから、面白いオフラインイベントのアイデアが出てこなかったんだな」というのが今回の学びです。

ちょうど今夜、『スナック西野』の収録が入っていて、イジツさん(プペルとかキンコン武道館の照明演出)が再びゲストで来てくださるので、そのあたりの相談をしてみます。

最近の趣味は、『バンドザウルス』を『えんとつ町のプペル』に負けないぐらいのIPに育てることです。

現場からは以上です。

【追伸】

「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。


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