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日付けを販売する

2022.06.23 / 西野亮廣エンタメ研究所


おはようございます。
ウォシュレットが無い海外生活が長く続いたので、次にウォシュレットに会えた時は、噛みしめるようにウォシュレットを味わうことが決定しているキングコング西野です。
#欲しがり屋さんの肛門にずいぶん寂しい思いをさせた

さて。
今日は『日付けを販売する』というテーマでお話ししたいと思います。
NFTの話です。

少し説明が乱暴になる(アクセル踏みぎみになる)かもしれませんが、頑張ってついてきてください。
#分からなかったらコメント欄まで
#分かる人がフォローしてあげてください

 

ニューヨークの街角で出会ったNFTイベント
 

ニューヨーク生活もまもなく終わります。
昨日は、友人のイラストレーター(DRAGON76)さんにお誘いいただき、NFTのイベントに参加してまいりました。

このイベントの発想が超イケていたので、今日は、そちらを共有します。

DRAGONさんからは「NFTのバトルイベントなんです」という説明を受けていたのですが、ぶっちゃけ、会場に着くまで、イベントの内容はよく分からなかったんです。

会場に着くと、四名のイラストレーターさんと、四体の(見たこともない)NFTのキャラクターがいました。

今回のイベントでは、この四体のキャラクターは、それぞれ『DJ』として存在しています。
「プペルが、このイベントでは『DJプペル』になり、DJ卓に立って、音楽を奏でる」みたいな感じです。

会場にはスクリーンがたくさんあって、そのスクリーンに、NFTのキャラクターが順番に登場して、DJプレイを披露するのですが……ではイラストレーターさんは何をするかというと、各NFTのキャラクターとコンビを組んで、曲に合わせてライブペインティングをします。

DJドラゴン(NFT)の音楽にあわせて、イラストレーターのDRAGONさんが、ライブペインティングで「DJドラゴン」を描くわけですね。

その隣では、NAYOMI(NFT)が鳴らす音楽に合わせて、イラストレーターのCOVLさんが、「NAYOMI」を描きます。

ラップバトルのような感じで戦って、「どっちチームのパフォーマンスが良かったか?」は、最終的にお客さんが判断します。

その感じで、タッグマッチ形式のトーナメントが進んでいくわけですが、気がついたら、この会場には入った時にはまったく興味がなかった(知らなかった)「DJドラゴン」に愛着が湧いちゃってるんです。
#途中から応援してた

https://vimeo.com/723191714/6d05abbf7d

DJドラゴンのNFTはその場で買えるようになっているのですが、試合が終わるごとに皆「欲しい!欲しい!」となっています。

要するに今回のイベントは「多くの人にとっては、まだ何者でもないNFTキャラクターに“思い入れさせる”イベント」なんですね。

オンライン空間のキャラクターを待ち合わせ場所にして、オフライン空間で皆で楽しい時間を共有して、オンライン空間のキャラクターに価値をつける…という設計です。

そのキャラクターにあるのは単にビジュアル的な美しさだけではなく、「皆と共有している楽しかった思い出」が内包されているわけですね。

別の角度から見ると、「皆との共通の(楽しかった)思い出のオーナーになれる権」をNFTで販売している…みたいな感じです。


では、これをミュージカルに転用するとなると、「終演後に、その日の日付けが入った『プペル』のNFTを販売する」というパターンはあるでしょう。

僕らが知っている感覚でいうと、「嫁との初デートで行ったライブのチケットの半券を残しておく」みたいな感じです。

「日付け」というのは、世界中の皆で管理し、世界中の皆で共有している世界に一つのもの(非代替)で、実にNFTっぽいものです。

たとえば、「7月3日のプペルのNFT」は、ある夫婦の思い出でもあれば、誰かの誕生日でもあるわけで、プペルファンへのリセールバリューは無限にあるでしょう。

昨日、ニューヨークの街角で見たのは「『オフラインのIP×NFT』の可能性」で、順番としては、オフラインのIPの強化に努めるのがいいんだろうなぁという結論です。

4~5年後には日本でも当たり前になっていると思います。…いや、日本だと7~8年後。

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。



 





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