【ここ最近の あらすじ】
新作絵本の最終調整や、新作個展の準備や、ホテル作りや、美術館建設に追われている最中、世界のTOYOTAからの広告仕事を受けてしまう。
そして、その裏で着々と進める「最大決戦」たる映画『えんとつ町のプペル』プロジェクト!
「全てが思うほど上手くはいかないみたいだ」とSMAPは言ったが、全てが思うように上手くいかなければ死んでしまう西野亮廣。
はたして、どうなることやら?
おはようございます。
夏休みに送られてくる『進研ゼミ』の漫画を読んで、「進研ゼミを始めれば、勉強も部活も恋も全て上手くいく!」と信じていたキングコング西野です。
さて。
冒頭の【あらすじ】にも書きましたとおり、なかなか大きな案件が立て込んでおります。
傑作を生むことも大変ですが、傑作を世間に届けることはもっと大変で、世間に届かなければ傑作は生まれたことになりません。
僕がビジネス書や、それこそ、このオンラインサロンでやっていることは、これまで広告代理店さんのものであった『広告』という「仮説を立て、実行して、改善する仕事」を、『エンターテイメント』にしてしまって、広告に参加する人を増やす作業です。
SNSで誰でも発信できるようになったので、『広告』を民主化してやろうと考えたわけですね。
そんな狙いもあって、『革命のファンファーレ』という広告戦略の本を、広告戦略とは無縁の主婦にも届けております。
西野亮廣が仕掛ける新型『クラウン』の広告とは?
TOYOTAさんから「クラウン」の広告(ラッピングカープロジェクト)を頼まれた時に、最初に考えたのは「広告効果の無い広告とは何か?」という反面教師像です。
「こういう広告をやっちゃダメだぞ!」という。
地雷を踏まない為に、地雷の場所を把握しておこうというわけですね。
答えは、「俺の作ったモノを見ろ!どうだ!」と言わんばかりの“一方的な広告”ですね。
「情報を隠して隠して、情報解禁ねバーン!」
というやつや、
「洗練されたデザインと安定の乗り心地!新型クラウン、買ってね!」
というやつ。
あれはもう“ただの宣伝”なので、僕らの「脳内CMスキップ機能」が、それらの宣伝を僕らの視界から消してしまいます。
というわけで、僕が今回の『クラウン』の広告で、やらなくちゃいけないのは「脳内CMスキップ機能に弾かれない広告」で、たとえばブログ(文章)で広告をうつなら、大前提として『読み物』として成立してなくちゃいけません。
というわけで、今回は、「世界のTOYOTAからの仕事を、よく分からないまま引き受けちゃって、ピンチになっているキングコング西野」を打ち出してみました。
(こちら↓)
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12443562302.html
こうして、「クラウンの歴史を学ぶ西野」を描くことで、「クラウンの歴史」を押しつけがましく無く(宣伝臭を消して)伝えることができるわけですね。
『ステルスマーケティング』の逆ですね。
「クラウンの広告を頼まれたんだけど、クラウンの広告って、どうやればいいんだろう? クラウンのどこを押し出せばいいんだろう? そもそも今回のクラウンには、どんな機能が搭載されているんだろう? …なるほど○○と○○があるのか。じゃあ、ここを押し出していく方向でクラウンの広告作ろう」というマーケティングの試行錯誤を晒す広告ですね。
『ラッピングカー』と『痛車』の線引きを探る回を作れるし、
提案したアイデアがクライアントさんからNGをくらって西野亮廣が落ち込む回も作れて、
その物語のキャンバスにいつも『クラウン』がある。
「作り手の試行錯誤」ほど読み応えのある広告はないので、何かを表現されている方や、お店を出されている方は、これまで奥に隠していたその部分(試行錯誤の軌跡)を前面に押し出していくと、意外と集客に繋がるかもしれませんね(*^^*)
映画『えんとつ町のプペル』の広告の話をしたかったのですが、長くなりそうなので、明日に回します。
現場からは以上でーす。