おはようございます。
札幌国際短編映画祭で各作品のトレーディングカードが並んでいたのですが、迷わず『ボトルジョージ』のトレーディングカードを貰ったキングコング西野です。
#ボトルジョージが一番イイもん
さて。
今日は「『ボトルジョージ』の届け方 ~前編~」というテーマで、かなり長くなっちゃうので、今日と明日の二回に分けてお届けします。
さっそく本題です。
『ボトルジョージ』イベントをやらない理由
先の札幌国際短編映画祭にてコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』のジャパンプレミア(日本初上映)が終了しまして、ここから先は「日本国内では有料の上映会をやってもOKよーん」というゾーンに突入しました。
さぁ、腕の見せ所です(ニンマリ)。
CHIMNEY TOWNの学生インターンの遠藤から(試写会という形ではなく)東京都内での上映会の企画があがりましたが、遠藤からあがってきたのは600キャパの劇場での上映会に加え、「採算を取る為に西野のトークショー&呑み会付き」というものでした。
遠藤の狙いを御説明させていただくと…
①なるべく多くの人に見せたい→600キャパ
②イベントとして成立させたい→西野さんのトークショー付き
③黒字にしたい→終演後に西野さんの飲み会
…といったところです。
判断のイチイチにキチンと「根拠」があるので、それはとてもイイ!
一方でプロのイベント屋さんから言わせると、それぞれにエラーが発生していて……たとえば①に関して言えば、そもそも問題として「コンテンツ(依存症をテーマにしたショートフィルム)と劇場のキャパが合っていない」という問題があります。
大勢で見ることで更に価値が出るコンテンツ(フェスなど)では無く、「600キャパ」にしている理由は「お客さんの為」ではなく、どちらかというと「運営サイドの為」で、西野のイベントに慣れたお客さん(目が肥えたお客さん)はこの辺りを確実に見ぬいてきます。
ちなみに、立川志の輔師匠は毎年お正月から1ヶ月間『志の輔らくご』というお正月公演を渋谷パルコ劇場(636席)でおこなわれています。
武道館で公演すれば1ヶ月間もやらなくて済むところを、パルコ劇場で1ヶ月間やられている理由は「落語が楽しめるキャパ」を優先されてのこと。
「コンテンツに合ったキャパ」は確実にあります。
忘れちゃいけないのは、遠藤が仕掛けようとしている『ボトルジョージ上映会』の競合(比較対象)は、『テイラー・バートン』や『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』やミュージカル『えんとつ町のプペル』です。
これらを相手に「運営サイドにしかメリットがない劇場(キャパが)選び」で勝てるわけがなく、
加えて、600キャパの(満足度の高い)イベントとなると、それを作れるだけのスタッフが必要になってくるわけですが、「今の遠藤に時間を捧げてくれる優秀なスタッフがどれだけいるか?」というシビアな問題があります。
これに関しては遠藤自身の責任ではなく(遠藤がやらかしているわけても何でもなく!!)て、イベント運営というものは、ある程度のサイズを超えてくると旗振り役が人生を賭けるぐらいじゃないと、優秀なスタッフは誰もついてこない。
#これホントよ
イベント運営は「無理」の連続で、「お前の為なら、やるよ!」が無いと成り立たない(職人ノリの)世界で、これが無いのが皆さんの地元でもよく見られる「行政発のイベント」です。
まるで活気がないアレ。
一度「活気がないイベント」をやっちゃうと(信用を失っちゃうと)次が来てもらえなくなります。
「CHIMNEY TOWN発のイベントはどれに参加しても面白い」という信用を捨てちゃいけません。
熱の高いイベントを作るには、お金をかければイイわけではなく、「誰が旗振り役になって、そこにどういうクリエイターが集まっているか?」がすっごくすっごく大事で、まだまだ経験が少ない(信用を獲得できていない)今の遠藤が旗振り役をやっても、集められるスタッフは「遠藤に共感しているボランティアスタッフ」が関の山で、そのチームでお客さんの満足度をバキバキに上げきることは少し難しい。
#遠藤は悪くない
②と③に関しては、「ボトルジョージの上映を成立させる(&黒字を出す)には西野の稼働が必要」という敗北宣言そのもので、感想としては「そりゃ、西野を稼働させたら成立する&黒字を出せるんだけども…」といったところ。
繰り返しますが、遠藤の狙いは「ボトルジョージをたくさんの人に届けたい」と「ボトルジョージの制作費を回収したい」です。
それ自体は本当に最高なのですが、たくさんの人への届け方は『大きな劇場でやる』ではなく、制作費を回収する為の呑み会ならば、上映会開催でマイナスを出さずに、シンプルに呑み会だけをした方がいい。
以上の理由からボトルジョージの上映会イベントにはNGを出しました。
詰んだように思われる『ボトルジョージ』の上映&黒字化ですが…実はとってもイイことを思いつきました。
それもこれも遠藤が「なんとかしよう」と動いてくれたから思いついた(というか考えはじめた)打ち手なので、遠藤には感謝です。
はてさて、『ボトルジョージ』の上映&黒字化の打ち手とはどんなものなのか?
後編(明日)に続きます。
現場からは以上です。
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