おはようございます。
食事トレーナーさんに影響されて、生まれて初めて『炊飯器』を買おうと思っているキングコング西野です。
#健康意識高い系
#それより何より
#これまでどんな生活だったのよ
さて。
今日は皆さんにとって何の役にも立たない「西野亮廣のゴリゴリのクリエイティブの話」をさせてください。
#こっちが本業なんです
NY公演のテストが迫る
ミュージカル『えんとつ町のプペル@ニューヨーク』は、年明けに、投資家を集めたプレゼン公演を控えております。
自分達でお金を集めてアメリカで自主公演を打とうと思ったら、そんなのはいつでもできるのですが(日本の芸能事務所が時々やってるヤツ)、それだと「ブロードウェイの村民」になれません。
ミュージカルの世界一というのは「ブロードウェイ村の1位」のことであり、ブロードウェイ村の村民からすると、ブロードウェイ村以外の人間にその称号を与える理由が一つもありませんので、まずはブロードウェイ村の村民になることが重要で、ブロードウェイ村の村民になるには、ブロードウェイ村の村民をカンパニーに引き込む(ブロードウェイ村の取り分を用意する)ことが重要です。
詳しくは、見城徹さんをゲストに迎えた『スナック西野』の有料版をご覧ください。
※コチラ→https://youtu.be/smFJ9bPMUc4
そんなこんなで、年明けにいよいよ「投資家に向けたプレゼン公演」があり、ここは大きな大きな勝負なので、現在、その準備を丁寧に丁寧に進めています。
#チャンスは一回だ
投資家へのプレゼンのチャンスは基本一回なので、「そこで何を見せるか?」を決めきる為の「テスト」が来月おこなわれます。
過去二度のリーディング公演(本読み公演)でいただいたフィードバックを元に、今年の春に「クリエイティブ合宿」をおこない、その合宿で「新たに作らなきゃいけないもの」を出し合って、各々持ち帰って各々で作り…んでもって、6月に新たな制作物を持ち寄って、そこで「テスト」。
「新曲を作ったけど、はたして、この曲はハマるのか? …ちょっと試してみよう」
そういったテストが6月におこなわれます。
もちろん僕もここに向けて脚本を書き直しています。
「いやいや。『えんとつ町のプペル』は、もうストーリーが完成してんじゃん。今さら、どこを直すのよ。…ていうか、西野はよく『脚本を書いてます』とか言ってるけど、それ、ホント? もうやること無いでしょ?」と疑っている方もいると思うので(笑)、今日は、「こんな感じで脚本を手直し(アップデート)しているんだよ」を皆様にお見せしようと思います。
「ベラールの目的」を明確にして、「プペル」の罪を重くする
「ベラール」というのはミュージカル『えんとつ町のプペル』のオリジナルキャラクターで、異端審問所を率いて“えんとつ町を支配している人間”です。
#映画だとトシアキ
ゴミ人間のプペルは、このベラール(異端審問所)に見つからないように活動するわけですが、映画だとプペルがベラール(異端審問所)の前に姿を現すのはラストシーンなんです。
つまり、プペルはラストシーンまで見つかりません(異端審問所から隠れることに成功している)。
今年の春のクリエイティブ合宿で、一度頭をフラットな状態にして、えんとつ町のプペルの脚本をあらためて読み返してみた時に、「ここは、もう少しエグく(残酷に)いけるなぁ」と思いました。
えんとつ町に初めてゴミ人間が現れたハロウィンの夜(物語オープニング)、異端審問所はゴミ人間を血眼になって探すんですね。
だけど、見つからない。
その状況のベラールに憑依して考えてみたのですが、そこで芽生えたのは「これだけ探しても見つからないということは、ゴミ人間を“かくまっている協力者”がいるのではないか?」という疑惑でした。
えんとつ町では1年前にも“異端者”が出ました。
外の世界に出ようとした「ブルーノ(※主人公の少年の父親)」です。
ブルーノは、そこそこ大きな船をこしらえて外の世界に出ようとしたわけですが、そこでもベラールは「こんな船を一人で作れるだろうか? ブルーノには協力者がいたのでは?」という疑惑を持ちます。
そこでベラールは考えます。
「どうやら『えんとつ町』には、異端者をサポートする人間がいるらしく、その人間を潰さない限り、次から次へと異端者が生まれてしまう」
というわけで、ベラールのターゲットはゴミ人間ではなくて、「ゴミ人間やブルーノをサポートした人間」になります。
そして、その人間(諸悪の根元)を探すために、ゴミ人間を見つけても捉えずに、自由に泳がせます。
そんなある日、せっせと働いているプペルの元に優しい顔をしたベラールがやってきます。
プペルは「異端審問所」のことは知っていますが、「ベラールの顔」は知りません。
ベラールは一般市民を装って、「お仕事、ご苦労様です」と笑顔でプペルに話しかけます。
何も知らないプペルは、自分を攻撃してこない(自分に笑顔を向けてくれる)この人間を信用し、会話を始めてしまいます。
ベラールが「異端審問所が貴方のことを狙っているから気をつけてくださいね」と言うと、プペルは「今は、煙突掃除屋のダンさんに“かくまってもらっている”ので大丈夫です」と答えてしまいます。
そこでベラールがニヤリと笑って、「お仕事ご苦労様です」と声をかけたところで、ミッション完了。
この後に、煙突掃除屋のダンが異端審問所から狙われます。
まとめ
スタッフからは「どんだけ怖い本を書くんだよ(笑)」と言われましたが、プペルが(はからずも)敵陣の協力をした方が、ルビッチから縁を切られる理由になるし、何より、ベラールが笑顔で近寄って来たシーンで、お客さんに「あぁ、プペルぅ~、言っちゃダメぇぇ~」と心の中で叫ばせたら勝ちだと思ったので、こんなアップデートをしてみました。
もちろん脚本の手直しはココだけじゃなくて、他にもたくさんあります。
今日は「西野亮廣は普段はこんな仕事をしています」という御報告回でございました。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』は2025年に日本公演も予定していますので、お楽しみに。
最近『映画 クレヨンしんちゃん』を観て、頼まれてもいないのに(その日に備えて)『映画 クレヨンしんちゃん』の脚本を書いている西野亮廣が現場からお届けしました。
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