『好き』と『得意』と『AI』をちゃんと分けて考えよう

投稿日:2023.05.02 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。



おはようございます。
「『最近、忙しいですか?』という質問に『忙しいです!』と答える人に、そこまで優秀な人はいない説」を唱えているキングコング西野です。
#偏見です

さて。
今日は「『好き』と『得意』と『AI』をちゃんと分けて考えよう」というテーマでお話ししたいと思います。
  
 

朝から3つのメディアをチェック!


今日は本題に入る前に、いくつか紹介したいものがあります。

まずは、僕が尊敬してやまない藤原和博先生が最新刊『夢と金』についてお話ししてくださったコチラの動画(15分50秒あたりから)

https://www.youtube.com/live/veDqD6rLo-o?feature=share

藤原先生の解説がズバズバ決まっております。

そして次に、僕の後輩の仕事を二つ。
一つ目はインターン生のタケダが(リニューアルの)ディレクションをした『こどもギフト』のサイト。

https://salon.jp/kodomo_gift

『こどもギフト』は今月から「法人会員」もスタートしたのですが、そのことも上手くまとめて、スッキリとした(そしてカワイイ)デザインになっております。
#いいね

後出しジャンケンになるのは嫌なので先に言っておくと、「法人会員」のNFTメダルの“色”に関しては今は「毎月の支援冊数」によって変わるようになっていますが、続けていくうちに「支援期間によって変えた方がいいんじゃね?」という考えに変わると思います。
#その理屈はミリ単位で全て説明できますが
#まずはやってみることが大事なので今は言わない

とにもかくにも素敵なサイトなので、一度、ご確認ください。

そして、後輩の仕事の二つ目は山崎(ザッキー)が書いたコチラの記事

『【コスパ最強】オウンドメディアの重要性!!』
https://note.com/20220201zak/n/n7bd6486de065

オウンドメディア(自社メディア)の可能性についての考察で、「CHIMNEY TOWNって、そもそもオウンドメディアが強すぎるよね」という結論になるのですが、その結論に至るまでの「数字(仮の広告予算)」を生々しく出していて、とても面白かったです。

是非、御一読ください。

そんなこんなで本題です。

 

AIを見て見ぬフリはできない


去年の夏前に爆誕したAIアート(Midjorneyなど)は、エンターテイメント業界に大変な衝撃を与えました。
一般的にいうと、オリジナルキャラクターを制作する時は、「キャラクターデザイナーに発注するのではなく、AIで作っちゃう」という流れが定着したのではないでしょうか?
これにより、多くのキャラクターデザイナーさんが窮地に立たされました。

世界観のイメージを具現化してくれるコンセプトアーティストさんもしかり。
#幻想的な風景を描かせたらAIは天下一品

お仕事オファーのメチャクチャ生々しい話をすると、“人気も実力もあるクリエイターさん”に仕事をお願いする時は「やり直し」が出しにくい空気があったりします。

「これだけの売れっ子を長時間拘束するわけにはいかない」という理由や、「人気と実力があるクリエイターが出した答えにダメ出しをする能力がない」という理由から。

ならば何度でも「やり直し」の発注ができる無名のクリエイターさんに仕事をお願いすればいい…というわけにもいかなくて、言葉は悪いですが、無名のクリエイターさんは無名になるべくしてなっていて、「だから仕事のオファーが続かないんだな…」という仕事をされることがほとんどです。

これは「軌道修正力」の違いで、やはり売れっ子クリエイターさんは、クライアントの意図を汲み取って、2回目には大体正解を叩いてくださるのですが、仕事がないクリエイターさんは何十回も「やり直し」が必要になったりして、結果的に高くつきます。

「仕事は忙しい人に頼め」と昔から言われていますが、ホントその通りで、だけどだけど「忙しい人」でも相性が合わない時もある。

それもあって、「キャラクターデザイン」や「コンセプトアート」はAIに作らせる…が徐々に主流となってきております。

昨日もお話しさせていただきましたが、「作曲」も、もはやAIの仕事になっていて、「AIに曲のベースを作らせて、人間がアレンジをする」という作業をしている作曲家は(その制作工程を公表するかどうか?はさておき)既にたくさん存在しているでしょう。

そして、ここにきて「物語」もAIの仕事になりつつあります。
まだまだ精度は低いですが、人間が物語を作る際のヒントとなるような物語であれば、現在のAIでも生成可能で、遅かれ早かれ、ここもAIの仕事になっていきそうです。

 

 AIと共存する


AIに抗ったところで勝ち目が無いので、僕らが目指さなきゃいけないのは「AIとの共存」の一点です。
となってくると「AIが生成できないもの」に今のうちから着手しておいた方がいい。

AIは“大量の過去データ”の中から、その時々の最適解を出すので、AIの得意領域は「データが大量にたまっている分野」で、AIの苦手領域は「データがたまっていない分野」です。

ここを、もうチョイ掘り下げみます。

「なぜ、そのジャンルには、データが大量にたまっているのか?」ということを考えた時に、「それが、ワリに合う仕事だったから」が言えると思います。

趣味として続けるのにワリに合うのか、はたまたビジネスとして続けるのにワリに合うのか。
創作活動を続けていくには、生活を続けていかなきゃいけないわけで、多くのクリエイティブはマネタイズが確立されているジャンルに自然と集まります。

「萌えキャラ(美少女&巨乳)」などはまさにそれで、工数が少ないワリに、一定の支持を集めやすい。
なので、多くのクリエイターが「萌えキャラ」を描くわけですが、なんならAIの最初の餌食になったのはココです。

酔っ払っていてあまり覚えていませんが、先日、帰りのタクシーの中でタケダ(バンドザウルスのPとかをやってます!)に「AIと競合になりたくなかったら、マネタイズから開発して、ワリが合わない(ゆえに過去データの少ない)ジャンルに飛び込め」と言いました(言ったきがします)。

AIと戦っても仕方ありません。

AIと共存する上での“お作法”は確実にあって、それらを一つずつリストアップして、互いに共有していきましょう。

現場からは以上です。

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