日曜日の今日は、ゴリゴリビジネストークはお休みして、今、ボンヤリと考えていることをツラツラと書き記したいと思います。
挑戦去って、また挑戦
昨日、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』を観てきました(2回目)。
昨日は、ぼたんチャン回。
客席はものすごい熱気で(スタンディングオベーションの勢いがヤバかった!)、プロジェクト全体を通してみると、まだまだ手をつけなくちゃいけない部分(※歌舞伎のマネタイズの方法など)は残っているものの、とりあえず一安心。
昨日も相変わらず海老蔵様がカッコ良かったです。
新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の制作は、サロンメンバーの皆様ならよくよく知るところではありますが、決してラクではありませんでした。
時期的には、映画のアメリカ公開も重なっていたので、尚のこと。
どの部分が伸びたのかはよく分かりませんが、今回、自分の身体よりも2サイズぐらい上の挑戦を選んだことで、自分の中で何かしらの成長があったのだと思います(※そう信じたい!)。
一つ確かなことは、「プペルのストーリーを大幅に変更しても(えんとつ町→江戸)、理念さえ変えなければ、それはプペルになる」が確認できたこと。
これは大きかったように思います。
舞台を観に来てくださった立川志の輔師匠からお電話をいただいて、「本当に、本当に感動しました。あなた達のチームはいつも本当に素晴らしいね」というお言葉をいただき、感無量。
ちょうど酔っ払っていたので、ドサクサに紛れて、「いつか、師匠の新作落語を書かせてください」と言ってしまいました。
#本当にやりたい
そんなこんなで、ようやく日常を取り戻したと思った矢先、毎度おなじみ『ニシノコンサル』で、「バレエプペルをやりたいのですが、どうすれば…?」という依頼がありました。
現時点での進捗状況をよくよく伺ったところ、「今のままだと、事故りはしないけど、大化けすることも無い」といった印象を受けました。
「取り立てて悪いところもないけど、バレエに興味がない人が『わざわざ観に行こう』とも思わないので……これまで通り、バレエ教室に通っているご家族向けの、ただの単発公演で終わるだろうな」という。
話を進めながら、「この企画は、仲間内の趣味の延長なのか(それならそれでイイ!)、それとも、歌舞伎やミュージカルのように、業界に一石を投じることを目的とした企画なのか?」と質問したところ、「後者です」と返ってきて、「ならば『手直し』どころか、最初から全部作り直さなきゃいけないな」と思ったタイミングで、「ちなみに、西野さんに『監修』とかやってもらえたりするんですか?」というボールが飛んできました。
映画でもミュージカルでも歌舞伎でも、僕の名前を出す以上、そのクオリティーを期待して足を運んでくださるお客様がいらっしゃいます。
「内容はよく分からないけど、西野がやるんなら、面白いんじゃね?」といった感じで、会場に足を運んでくださるお客さんも少なくありません。
なので、僕自身、僕の名前を軽々と使えなくて、使うからには「確かなもの」を届ける必要があります。
つまり、「バレエの監修をやる」となると、もっともっと前の段階から関わっていかないといけない。
「すみません。今回は関わることはできません」と言うことは簡単なのですが、可もなく不可もないプペルバレエが世に出て、消えていくところを遠目で見ている自分を想像したところ、少し後悔しそうな気がしました。
「ああ、ガッツリと携わっておけばよかった」と。
そう思っちゃったら、もう終わりですよね。
そう思っちゃったら、もう「携わらない」とは言えない。
『ミュージカル』が終わり、『歌舞伎』が終わったと思ったら、息つく暇もなく『バレエ』です。
また、体力と精神が大幅に削られるでしょう。
もう何年も何年も、プライベートもヘッタクレもありませんが、そういう運命なのだと思ったら(そういう運命を望んでいた気もするし)、少し笑えてきました。
今度は『バレエ』ですって。
また一から頑張ります。
素敵な日曜日をお過ごしください。
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