おはようございます。
自分で、ティラ様の動画を見てみたのですが、ティラ様に謎の色っぽさを感じたキングコング西野です。
#キャーキャー言われるのも分かる気がする
さて。
今日は『難しい説明を簡単にするには、この手順がいいよね』というお話をさせていただきたいと思います。
昨夜のオンライン勉強会(NFT)の中で感じたことの共有です。
#今日はライトな話です
NFTを理解するのは難しいけど…
NFTを触ったことがない人に、NFTのことを理解してもらうのは、すこぶる大変です。
“厄介な問題”は3つありまして、まず1つ目が「NFTの概念を理解するのが難しい」。
そして2つ目は「NFTを始めるまでの“手続き”が地獄的に多くて、そして難しい」
そして3つ目は「NFTのことを教える人が、“NFTのことが分からなかった頃の自分の気持ち”を忘れてしまっている」ということ。
3つ目は僕が特に後輩に叱るところで、日頃より「お前がNFTを始める時に『知らない言葉(無駄な横文字)が多すぎてイヤっ!』となったのに、なんで、そのお前が、NFT初心者に教える時に“初心者が知らない言葉(昔のお前を苦しめた言葉)”を使うんだよタコ!クソ金魚!」と罵っています。
以上の理由から、「教えるコスト」がベラボーにかかってしまうNFTですが、それでも根気強く教え続けた方がイイと思っています。
「クラウドファンディング」に置き換えてみると「教え続けた方がいい理由」が見えてくると思うのですが…世間一般と比べると、明らかに僕らまわりのクラウドファンディングの成功率は高い。
理由は「クラウドファンディングに慣れているから(知識が入っているから・ログインしているから)」で、そのおかげで、チャレンジのハードルは下がっているし、支援のハードルも下がっています。
新しいサービスを利用する時というのは、「宣伝」と同時に、お客さんのリテラシーも上げなきゃいけないんです。
知らないものをすぐに否定するお客さんのリテラシーを上げるのって本当にもうメチャクチャ大変なのですが、それでもめげずに続けていると、数年後に見返りがあります。
NFTもまさにそれで、ここで踏ん張って勉強して、コミュニティーのリテラシー(NFTの知識レベル)を上げておくと、先々、僕や貴方がNFTの新しいプロジェクトを立ち上げる時に確実に有利に働きます。
それこそ、先日の記事で書かせていただいた「美術館に展示する巨大作品のオーナー権をNFTで出す」というのも、コミュニティー内でNFTを触っている人の数が「10人」と「1万人」とでは結果が大きく違ってきます。
そこまで見越すと、「教えるコスト」なんて安いもんです。
教える手順
そんなこんなで、昨日は「キンコン西野と学ぶ!はじめてのNFT勉強会」がありました。
生徒代表に、NFTに触れたことがないMOEKOさん(プペルの演出助手)を迎えたのは、「NFTのことはよく分からない…」という方を対象とした勉強会だからです。
タケダPがとても丁寧な資料を用意してくれて、かなり親切にNFTの説明をしてくれたのですが(すごく良かった!)、しかし、まだMOEKOさんの表情は少し曇っていました。
「ここまでは、なんとなく理解できたけど…」といった感じでしたが、顔の曇り具合から察するに、このまま更に情報を詰め込んでしまうと、MOEKOさんの頭はパンクしてしまいそう。
すでにコップの水(情報)がタプタプになっている雰囲気でした。
この状態で、どれだけ正しい情報を伝えても無駄で、ここでやらなきゃいけないのは、たぶん「渇望させること」だと思います。
MOEKOさんを「もっと教えて!もっと聞かせて!」という状態に持っていくことですね。
そこで、授業中に少し横入りさせてもらって、「演劇を作られているMOEKOさんのNFTの活用例」を提案させていただきました。
「舞台を作るのには大きなお金がかかります。それもあって、たとえばMOEKOさんもクラウドファンディングで支援を募ったり、時にはスポンサーを募ったりするでしょう。
ただ、そこから5年後。
“あの時のMOEKOさんの挑戦”を応援してくれた支援者やスポンサーの名前を誰も知りません。
誰かに知ってもらうには、支援者やスポンサー自身が『5年前のMOEKOの舞台のスポンサーをしたのは俺やで!』と5年間言い続けなきゃいけない。
だけど、そんなことは誰もしないですよね?
そこで、支援者に『支援したことを証明するNFT』を贈る。
そうすると、その人が支援したことが5年も10年も残り続けます(多くの人に知られ続ける)。
そうすると支援が加速して、舞台にお金が集まりやすくなるでしょ?」
と。
他にも、MOEKOさんの方から
「『ウォレットは誰からでも見られる(から、その人の個性が分かる)』というのは理解できるのですが、そもそも、他人のウォレットって毎回見に行くものなんですか?」
という質問があったので、
「毎回見に行くことは無いと思います。
ただ、たとえばMOEKOさんの舞台で役者さんをキャスティングする時に、Wikipediaとか、プロフィールとかをイチイチ見に行って、その人のパーソナルを調べませんか?
『この人は過去にどんな作品に出ていたのだろう?』とか。
そんな感じで、ウォレットは、『その人が過去に何にお金を出したのか?』を知る為に使えます。お金の使い道ってパーソナルそのものじゃないてすか」
と、お返ししました。
そこから、「なるほど!だったら私みたいな演劇人は、ちゃんとNFTの勉強しなきゃダメじゃないですかっ!」となって、MOEKOさんの背中が“背もたれ”から離れたのですが(※すごくイイ勉強会でした。先生&サポートの皆様に感謝!)、難しい情報を伝える時というのは、情報を伝える前に「生徒の欲望」にコミットすることが大事だと昨日あらためて思いました。
「この勉強をすると、“貴方には”○○の可能性が生まれます」という。
生徒の欲望にコミットする為には、生徒に憑依して、「生徒が今、何で悩んでいるか?」をミリ単位で仕入れる必要があって、その為には先生側に「広い知識」が必要です。
昨日、横入りできたのは、僕が「舞台のお金の問題」と「舞台のキャスティングの現場」を偶然知っていたからですが、ここを「ラッキー」で片付けてしまうと再現性がありません。
僕らが「難しいことを教える側」になる時は、事前に、生徒の情報(日頃の活動)を徹底的に調べあげ、「おそらく、今、○○の件でお困りですよね?」の精度を上げておくことが大事なのだと思います。
(MOEKOさんの表情の変化も含め)もろもろひっくるめて凄くイイ勉強会となりました。
アーカイブが残っておりますので、NFTに興味がある方や、「教え方」に興味がある方は、是非、ご覧ください。
現場からは以上です。
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