おはようございます。
梶原さんが一人で撮影した『毎週キングコング』の後半の尻すぼみ感に爆笑したキングコング西野です。
さて。
今日は『集客の結論』というテーマでお話ししたいと思います。
次々と幕が閉じるブロードウェイ
ニューヨークは現在20時。
今日は昼に『Here Lies Love』というミュージカルを観てきました。
2013年にオフ・ブロードウェイの劇場で初演を迎え、10年かけてブロードウェイの劇場に上がってきた話題作です。
劇場の一階席をダンスフロアに大改造しちゃう最高の狂いっぷりで(ミュージカルというよりもクラブのショーのような感じ)、お客さんも大いに盛り上がっていたのですが、なんと来週には劇場公演が終わってしまうそうです。
ここはエンターテイメントビジネス1丁目1番地。泣いても笑っても、お客さんが入り続けていれば劇場公演は終わらないわけで…、つまるところ、お客さんが入らなくなったのでしょう。
観劇後に抱いたのは「これだけ客席を沸かしていても、終わっちゃうんだ」という複雑な思いでした。
そんな中。
昨日はニューヨークのサロンメンバーさん達との呑み会がありまして、そこでも同じような話になったのですが、なんと、僕が大好きな『Sleep No More』(ホテルを丸々一棟使った演劇ショー)も、12年の歴史に幕を下ろすそう。
こちらは半端なく話題になったショーですが、聞けば、最近はお客さんが入らなくなってきていたみたい。
コロナの影響も大きかったのかもしれません(一度離れたお客さんは戻ってこない)。
ブロードウェイでは「お客さんが入らなくなって閉じたショー」は他にも星の数ほどあるわけですが、これだけハイペースで「終わり」を目の当たりにすると、さすがに「集客」について考えさせられます。
「評判」に頼るな!
「なぜ、終わってしまうのか?」
「なぜ、客席を沸かしている作品に、お客さんが入らなくなるのか?」
昨日、このことについて考えてみたのですが、僕の中では「集客を『評判』に頼ったから」という結論になりました。
詳しく説明します。
クリエイターの中には「良い作品が見つかりさえすれば、評判が評判を呼んで、お客さんが入り続ける」という思い(願い)があるのですが、昨今のブロードウェイの栄枯盛衰を見る限り、それは幻想です。
結局、残っている(今もお客さんが入り続けている)のは極々一部の作品とディズニー作品ぐらい。
ここで考えなきゃいけないのは、「極々一部の作品とディズニー作品は内容が面白かったから生き残って、他の作品は内容が面白くなかったから終わってしまったのか?」というテーマです。
もちろん、「面白かったから生き残って、面白くなかったから終わった」という部分もあるでしょう。
だけど、本当にそれだけだろうか?
その“分け方”でイイのだろうか?
それだと、「面白いけど終わった作品」や「客席を沸かしているのに終わった作品」の説明がつかない。
じゃあ、どんな作品が残って、どんな作品が終わるのか?
僕の答えは、「お客さんが入り続ける『仕組み』を作った作品が生き残って、集客を『評判』に頼った作品が終わる」です。
たぶん、これが真実です。
「良い作品」を作るだけじゃダメなんです。
ミュージカルの作り手が作らなきゃいけないのは、「良い作品」と「お客さんが入り続ける仕組み」です。
作り手は、この二つを必ず作らなきゃいけない。
ディズニーは「盤石」もイイところで、新作映画がディズニー+に公開される度に、『ライオンキング』や『アラジン』などの旧作が子供達に見つかり、そこで『ライオンキング』や『アラジン』を見た家族がニューヨークに旅行に来た時にミュージカル『ライオンキング』や、ミュージカル『アラジン』を観て帰る。
「お客さんが入り続ける仕組み」が完全に出来上がっているんです。
一方で、『Here Lies Love』や『Sleep No More』にはそれが無い。
「仕組み」ではなくて、「評判」で集客しちゃっています。
ここで分かっていることは「評判には『老い』がある」ということ。
なので、評判に頼った集客だと、必ず終わりがやってくる。
繰り返しますが、大切なのは「お客さんが入り続ける仕組み」です。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』でも、ここを作らなきゃいけません。
(絵本の帯にミュージカル版プペルのYouTubeの案内を出しておこうかな)
この「評判で集客するのではなく、仕組みで集客する」という問題は、何もミュージカルに限った話ではなくて、飲食店にしても同じことが言えるのかなぁと思います。
サービス提供者は意外と「評判」の力を信じているけれど、「評判なんて一時的なものだから、そこを信じるのは程々にしておいて、今のうちに仕組みを作っておきましょうね」という話でございました。
現場からは以上です。
【追伸①】
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宜しくお願いいたします。
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