おはようございます。
最近、職業を聞かれた時に「YouTuber」と答えているキングコング西野です。
#なんで?
さて。
今日は「『定例会議』を考える」というテーマでお話ししたいと思います。
あくまで、僕個人のケースについてのまとめなので鵜呑みにはせず、参考程度に。
定例会議ってイイ!
先日、ヒカルさんとキングコングのYouTubeの収録で「子供ができたら変わるけどな」というマウントをかましてきた梶原先生に対して、「その年齢で子供を作ってないパターンを試してないから、その言葉には何の説得力もないよ」と返し、梶原先生が天に召されました。
二つのパターンの良し悪しを正しく判断するには、同じ条件で両パターンを試す必要があります。
#ABテスト
当然『定例会議』の良し悪しを判断するには、「定例会議をしたパターン」と「定例会議をしないパターン」の両方を経験する必要があるわけですが、実際問題、この両方を経験されている方は少ないと思います。
企業に勤めた後にフリーランスになられた方か、その逆か、
あるいはフリーランスで活動しながら企業のプロジェクトに長期的にコミットされている方か……「両方を経験されている方」というのはそれぐらい。
さて。
キングコング西野はどうでしょうか?
西野にいたりましては、自分が勤めている会社には過去3度ほどしか行ったことがなく、基本的には「朝から晩までアトリエに籠っていて、メディアに露出する時や、講演会の時などに、イレギュラーでスケジュールが切られる」という生活です。
スケジュールだけで見ると、フリーランスに近いですね。
しかしながら、映画製作が本格化すると、隔週(2週に一度)で『定例会議』が入ってきます。
進捗状況の確認や、方向性のすり合わせなどなど。
つまり、「『定例会議』がない生活」と、「『定例会議』がある生活」の両方を経験しているレアキャラです。
そんな人間に言わせると、基本「『定例会議』はイイ!」です。
明確なデータがあるわけではなく、あくまで僕の肌感ですが、99.9%の人間は締切がないと動けません。
どれだけ仕事仲間を大切にしていようが、
どれだけ仕事を愛していようが、
ほとんどの人間は、締切が無いと、どこまでもサボります。
会社の良いところは「締切がある」というところで、フリーランスになってみると分かりますが、「べつに今日やらなくてもイイ」という環境で、今日やれるヤツなんて0.01%の変態だけです。
#俺のことやで
「意味のない会議は要らない」が通用するのは、締切が無くても動く変態だけなので、『定例会議』は無いよりは有った方がいいと思います。
かくいう僕も、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の定例会議が始まってから、明らかに加速し、机に向かう熱量が上がっています。
なんだかんだ言いながら、「締切」に背中を押してもらっているのでしょう。
ただ、定例会議は時期によって必要だったり必要じゃなかったり…
ただ、「じゃあ、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』製作の初めから定例会議を設ければいいのか?」というと、それもまた違うなぁ…というのが正直なところ。
どうやら定例会議って、「定例会議をゴールにさせる」という性格を持っていて、映画製作の最初から定例会議を設けてしまうと、きっと僕は「2週間後のスタッフを納得させるような脚本」を書き始めるでしょう。
脚本を仕上げないと、他のスタッフの仕事が始まらないので。
ただ、それはやっぱり本質じゃない。
プロジェクトの目的は「数百万人、数千万人のお客さんを感動させること」で、「2週間後のスタッフの手仕事を作ること」ではありません。
締切を設けることで、たしかに身体は動きますし、チームの歯車は回り始めますが、それらのアクションが目的に向かっているかどうかは、また別の話です。
今、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』は、ものすごく良い感じに進んでいて、自分の中でも「完璧な脚本」が書ける匂いがプンプンしているのですが、(以前からサロンに入られている方は御存知ですが)今の脚本を“書き始めるまでに”半年ほどかかっています。
普段あれだけ「走りながら考えろ」とか言っておきながら、止まりながら考えること半年。
#ダブルスタンダード
しかしながら、地に潜り、自問自答をひたすら繰り返していた時間が本当に本当に大きくて(メチャクチャ効いてる)、今、思うのは「定例会議は必要だけど、必要じゃない時もあるよな」という月並みな結論です。
会社って、歯車が回り始めると、そのスケジュールが当たり前になるじゃないですか?
社長を含めて、そのスケジュールを疑わなくなる。上手く回っていると尚更。
ただ、先ほども申し上げましたが、定例会議は定例会議をゴールにさせる性格を持っているので、チームとして、もっと大きなモノを掴みにいく時に、「今の僕らに定例会議は必要だっけ?」という話し合いはした方がいいと思います。
フリーランスの方にとっては『定例会議』はポイントで差し込んだ方がいいし、
会社にとっては『定例会議』は抜いた方がイイ時期もあるかもね…という話。
定例会議は「加速装置」ぐらいに捉えておくと、息の長いプロジェクト、息の長いチームが作れるのかなぁと思っています。
また、考えが変わるかもしれませんが、今のところの本音です。
参考にしてみてください。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
https://youtu.be/dA332xiGVu8