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現時点で考えられる最も強いエンターテインメント

2025.02.22 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
「楽しみで夜しか眠れません」という50億回ぐらいこすられたギャグを堂々と口にできる人の思考を探る旅に出たいキングコング西野です。

さて。
今日は『現時点で考えられる最も強いエンターテインメント』というテーマでお話ししたいと思います。

昨日の記事の延長戦(完結編)なので、昨日の記事をまだ読まれていない方は先にそちらをお読みください

 

IPの展開例(向き不向き)を正しく把握する
 

昨日の記事(表現の木)をメチャクチャ乱暴に要約すると、「その作品の運命は最初の段階で決まっている」です。

枝から枝へ飛び移ることは不可能で、枝の形を変えることも不可能。
僕らには、最初の枝分かれポイント(二択)のどちらかを選び、その次の二択のどちらかを選び、その次の二択のどちらかを選ぶ…ということしかできません。

『四月は君の嘘』がミュージカルになることはあっても、バトル漫画がミュージカルになることはありません(というか、ミュージカル化してもフィットしない)。

これは、「身長190センチの人間は競艇選手になれない」といったような話で、努力や工夫でカバーできる部分(変数)ではありません。

「その作品が最大どこまでスケールするか?」は最初の段階でほぼほぼ決定しているわけですが、ここに対して無自覚(かなり良く言えばピュア)なクリエイターがほとんどです。

忘れてはいけないことは、「すべてのクリエイターの時間は有限で、すべてのクリエイターが生み出せる作品の数には限りがある」ということ。
映画を1万本撮れる映画監督は存在せず、ほとんどの映画監督の生涯の作品数は両手で数えるほどです。

一本一本がとても大事になってくるので、作り始める前に、まずは「その作品がどこまで成長する可能性を秘めているのか?」ということに目を向ける必要があります。

そんな中、「もっとも成長する可能性を秘めている作品(IP)」は一体どんな形をしているのでしょう?

僕の中では以下の二つだと思っています。

①ゲーム化&ホビー化できるアニメーション作品
②ミュージカル化&ホビー化できるアニメーション作品

です。イメージ的には…

①が『ドラゴンボール』で、
②が『ライオンキング』です。

ゲーム化できる作品の性質や、ミュージカル化できる作品の性質については昨日お伝えしたとおりですが、ホビー化(グッズ化)についてはあまり触れられていなかったので、お話しします。

たとえば、「ミュージカル化されるアニメーション作品」だけでいうと、たくさんあるんです。
僕が大好きな『この世界の片隅に』もその一つ。

ですが、『この世界の片隅に』のフィギュアを部屋に飾っている自分はあまり想像できません。
『この世界の片隅に』のトートバックをブラさげている自分もなかなか想像できない。

作品のテーマもさることながら、絵のタッチ(ビジュアルイメージ)もグッズには少し不向きです。

『この世界の片隅に』は、あのテーマを選び、あのタッチを選んだ時点で(※いや、ほんと、最高の作品なんだけど!)、ホビー化は諦めなければいけません。

他にも「実写ドラマに近づければ近づけるほどホビー化からは離れる」という傾向があったりして、この先、控えている自分の作品で言うと『夢幻鉄道』はホビー化をある程度諦めなければいけません。

『夢幻鉄道』にはゲーム化の未来もないので、確変が起こりまくったところで最高到達点は「ミュージカル化されたアニメーション」止まり。
#夢幻鉄道にはイベント化の未来はある

一方で、「ホビー化にはベラボーに強いけど、ゲーム化やミュージカル化には不向き」という作品もあります。

『アンパンマン』や『ムーミン』や『キティちゃん』などです。
絵のタッチ(色味や形)がホビーにはメチャクチャ適しているのですが、お客さんはあの「フンワリ感」を望んでいるので、ミュージカル化するとなると、どうしても「着ぐるみショー」になってしまいます。

『ミッキーマウス』は特例で、長編ミュージカルには向いてはいませんが、キャラ設定が「コミカルで、オーバーリアクションで、すばしっこい」なので、短い尺の「パフォーマンスショー」にはドンズバ。

自分の作品をトコトン育てたいのであれば、作品を作る前にココをトコトン話し合う必要があります。

現在、新しい短編映画のオファーをフワッといただいていて、そこに『ジップ&キャンディ』をブチ込もうかと思っているのですが、狙うは「②ミュージカル化&ホビー化できるアニメーション作品」で、その為には初期設定から見直す必要があると感じ、現在、鋭意制作中です。

身も蓋もない話ですが、「生成AIによってオリジナル作品のコモディティ化」が進んだ今、『運用できない作品』にはあまり明るい未来はありません。

できれば、一人でも多くのクリエイターとこの事実を共有したいです。

現場からは以上です。

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