おはようございます。
起き抜けに「おジャ魔女カーニバル」を聴くと元気が出るキングコング西野です。
さて。
今日は『「クラウドメイキング」という考え方』というテーマでお話ししたいと思います。
#クラウドクリエイティブかも
ひたすら続く仮説検証
以前、メンタリストDaiGoさんが「芸歴30年とか威張ってるオジサンがいるけど、その多くは、同じ1年を30回繰り返してるだけでしょ?」と身も蓋もないことをおっしゃっていて、激しく共感しました。
「30年間続けた」ことには大きな意味はなく、「30年間学び続けた」ことに意味があるわけで、僕も、「分かったこと」「できるようになったこと」から順に手放して(後輩にあげて)います。
厳密に言えば、「成功確度の高い打ち手はどんどん手放して、『映画公開』などのタイミングで(しかるべきタイミング)で、再び集めて、集中投下する」です。
なので平常時は、なるべく分からないコトに手を出して、「あーでもない、こーでもない」と答えを探しています。
最近「バンドザウルス」に時間を割いている理由はまさにそれで、連日の「朝令暮改」が示しているとおり基本的には「分からないことだらけ」で、ひとつずつ、ひとつずつ「あぁ、こういうことかぁ~」と腹落ちさせている今日この頃です。
アパレルは何を売ればいいのか?
そんな中。
ギャグで販売を開始したバンドザウルスのLIVEタオル『肉活タオル』(¥5000)が1日で「250枚」も売れたそうです。
#ありがとうございます
肉活タオルは「各種限定300枚×3種類」となっているので全部で限定900枚。
ギャグで販売しているので、追加生産&追加販売はいたしません。
【肉活タオル】
https://chimneytown.net/
#メルカリ転売大歓迎
アーティストのグッズは基本イベント会場で売れるもの(高揚感で買っていただくもの)で、今回はライブ会場でも無ければ、ましてや、デビューすらしてません。
そんなバンドのLIVEタオルが1日で250枚売れるというのは異常事態で、ここを「売れたー!やったー!」で片付けてはいけません。
このアプローチ(アパレル販売)に再現性を持たせるには「なぜ、売れたのか?」「お客さんはタオルの“何を”買ったのか?」を明らかにする必要があります。
今どきアパレル商品が「オシャレ」「かわいい」だけで売れるわけはなく(それはアパレル商品の基本スペック)、くわえて、肉活タオルは「商品写真」すら無い。
あるのは「イメージ画像」だけです。
#デザインはカワイイ
#トクさんの仕事
さすがに「ビジュアルだけで売れた」とは言いきれない。
ならば、「機能で売れたのか?」というと、そこも怪しい。
お客さん(肉)は「手触り感」や「吸水性」などを確認していませんし、販売側も機能性を大々的に押し出してはいません。
※ちなみに、用意されたサンプルの中から「もっとも機能性が高いタオル」を選びました。
#いいタオルです
「カワイイ」だけで売れたわけでも、「機能」だけで売れたわけでもない。
#カワイイし機能性は高いけども
というわけで肉(お客さん)に憑依してみたのですが、『肉活タオル』の購入動機は「ギャグ」と「コミュニケーションツール」でした。
「何を買っとんねん」というツッコミ待ちと、「何を買っとんねん俺は!」という自虐ツッコミ。そして、皆が集まる場所に持っていって「わー!それ、肉活タオルじゃーん!」と話しかけられる展開を待っている。
このへんのパンチが効いて、1日で250枚が売れたと思うので、ガチ勢の皆さんは、今後、グッズをデザイン&販売する時は、ここを踏まえておいていただけると嬉しいです。
クラウドメイキング
今、チョロっと言いましたが、バンドザウルスのグッズはお客さん(肉)が自分達でデザインするのがイイと思います。
「自分達が買うバンドザウルスのグッズを自分達でデザインする」という流れです。
当然、AIアート同様、西野(客ザウルス)によるクオリティーチェックが入りますが。
#その方がいいでしょ ?
そういうことを一つ一つ考えているうちに、現時点では『バンドザウルスの運営側の仕事というのは「規格(参加したくなるゲーム)を作ること」で、クリエイティブに関してはお客さんが作るのが一番イイ』という結論に至っています。
「規格を作る」というのは、「こんなテイストの恐竜をAIで描いてください。イイのがあれば、採用させていただきます。採用されたらドヤってください」といった感じの仕事です。
昨日、けんすうサンと講談社の偉い人(※ここで名前を言っていいか分からない!)と意見交換会がありまして、「AI時代のテーマは、クラウドクリエイティブ(クラウドメイキング)だね」という話になりました。
「大衆に届ける」ではなくて、「大衆に作ってもらう」です。
西野亮廣におかれましては、“クラウドメイキングの祖(元祖・お客さんと作る芸人)”として過去10年近く君臨しておりましたが、クリエイティブの本丸に関しては、まだまだお客さんを立ち入らせていませんでした。
ところが、ここ最近のAIの急成長で、お客さんがプロ顔負けのクリエイティブ能力をいよいよ手にして、こうなってくるとクリエイティブの本丸の扉を開く(クリエイティブの一部を明け渡す)のがスジでしょう。
その急先鋒として「バンドザウルス」が今オラオラやっとるわけですが、一点、「曲作り」に関してはまだ悩んでいました。
「カバー曲をやる」というのが一つありますが(それはそれでやるとしても)、「お客さんが作る」というコンセプトからは少しズレています。
そこで、西野は「恐竜達が決まったリズムで踊っている無音のダンスMVを作って、その素材を世界中に無料提供し、世界中の皆さんに曲を作ってもらえばいいんじゃね?」と考えました。
恐竜マスクなのでマウス(口の動き)が合っていなくても問題ないので、多言語対応です。
「同じ映像で、違う曲のMV」がYouTube上にズラリと並ぶイメージです。
その中からイイ感じの曲を選んで、御本人の許可をとって、ライブで演奏(エアー演奏)する…というのが面白い気がします。
(※このイメージ↓)
https://youtu.be/pgh7PbCpmEA
「会いに行けるアイドル」ならぬ、「作らないといけないバンド」です。
たぶん、向こう10年は、コッチの方向のエンタメが力を持つと思います。
思考実験はまだまだ続きます。
肉活、宜しくお願いいたします。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
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