おはようございます。
Mrs. GREEN APPLEさんにハマっているキングコング西野です。
#昨夜から千回ぐらい聴いている
さて。
今日は『芸能事務所を辞めてみて目についたもの(考えさせられたコト)』というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
芸能事務所を辞めてみて…
僕が吉本興業を退所して、まもなく3年になります。
吉本在籍中からCHIMNEY TOWNはあったし(企業内起業みたいな感じでやってた。#吉本に感謝)、その当時から僕の仕事はCHIMNEY TOWN案件が8割ぐらいを占めていたので、一般的な「タレント事務所退所」とは大きく違うような気がしますが(※朝に吉本を退所して、午後から普通に働いていた)、とはいえ色々と気づかされることがありました。
まずは「メディア出演」のこと。
テレビ局にも友達(スパイ)がたくさんいるので、教えてもらったのですが、退所後すぐは、やはりキャスティング会議でも「さすがに今は西野を使わない方がいいんじゃない?」という話が上がったそうです。
事務所の圧力とかではなく、「そういう空気だった」という話です。
これに関しては、もともとそんなにテレビに出ていなかったので、そんな空気が流れていたのにも気づかなかったぐらいで、そして、まもなく普通に色んな番組からお声がけいただくようになったので、「事務所を辞めて、メディアに出られなくなった」ということはなく、「事務所が競合になった」ぐらいの感じです。
相方が吉本興業所属なので、今でもキングコングで一緒に何かをやる時は吉本興業とキチンと話し合って、都度都度「いい感じの落としどころ」を探っています。
とても理解のある会社だなぁという印象で、今も感謝しています。
事務所を辞めてみて「なるほどなぁ」と思ったことの2つ目は、「週刊誌からつつかれやすくなった」というのがあります。
これに関しては、あまりにも酷いネタに関しては、事務所が都度都度訴えていたことが抑止力になっていたと思うので、定期的に訴えるのが良いと思います。
このへんはまぁ「大手事務所を辞めると、それぐらいのことはあるよね」という想定の範囲内で、自分の中では別に大きな発見ではありませんでした。
雑誌の生き残り方
僕の中で、事務所を辞めてみたことの一番の発見は、「あらゆるメディアのマネタイズ手段が、『事務所』ありきで設計されている」ということでした。
これは以前も少しお話しましたね。
事務所を辞めると、自分の権利(肖像権など)が全て自分のモノになります。
言ってしまったら、僕が「オッケー」と言えば、オッケーなんです。
CHIMNEY TOWNに関しては、作品の権利もキチンと自分達で持つ為に、自分達で製作費を全額出すようにしています。
製作費の全額負担は、それはもう本当に大変なチャレンジなのですが、でも、それをやらないと(作品の権利を握っていないと)スピード感を持って仕掛けられないし、新しいアプローチもできないので、決死の覚悟で製作費を出しています。
とまぁ、そんな感じで、僕らは大手芸能事務所を飛び出して、自分達であらゆる権利を握って
活動しているわけですが、それは同時に、「これまで売ってこなかったけど、権利を持ったからこそ売れるようになったもの」を発見する旅で、「…いやいや、これ、売れるじゃん!」の連続なんです。
そんな中、昨日はチョイ悪オヤジの殿堂『LEON』(WEB)の撮影がありました。
なかなかお邪魔させていただく機会の無い現場ですので、撮影合間は、ひたすら西野亮廣による質問攻め。
「雑誌業界って今、どんな感じなんですか?」といった面倒臭い質問です。
#ごめんなさい
そこに関しては皆さん御存知のとおり、雑誌市場は右肩下がりで、全盛期に比べると読者も減っていて、あまり景気の良い話は聞けません。
ですが、昨日、現場に入ってみて、朝から夕方まで御一緒させていただいて、本当にお世辞やハッタリ抜きに僕は「ファッション雑誌」に可能性しか感じませんでした。
可能性を感じた理由は2つあって、1つ目は『歴史がある』ということ。
それこそ『LEON』さんには【22年】の歴史があって、それは超最新AIでも作り出すことはできません。
まもなくハイクオリティーのオリジナル作品は世界中の誰もが作れるようになりますが、『歴史(経過した時間や思い出)』だけは、逆立ちしたって作ることができない。
『歴史』はブランドそのものであり、「○○×LEON」というポジションが取れるのは、やはり圧倒的に強い。
「ファッション雑誌に見た可能性」の2つ目は、『使わないけど、素晴らしい素材』が大量にあること。
これは「アニメーションスタジオ」にも同じことを思いました。
ファッション誌には、採用しなかったけど素晴らしい写真が大量にあり、
アニメーションスタジオには、ダンボールに詰められて倉庫に眠っている絵コンテが大量にあるんです。
作り手がいとも簡単に捨ててしまっているそれは、ファンからすると、お宝以外の何物でもない。
最近になって、絵コンテ販売(クラファンのリターンなどで出たりする)は見られるようになりましたが、ファッション誌の「採用しなかった写真」は、まるで活用されません。
せいぜい、「スタジオで撮ったポラロイド写真を読者にプレゼント」ぐらい。
昨日、『LEON』の撮影で、本当にメチャクチャ素敵な写真(コミカルなのもあった!)がたくさん生まれたわけですが、実際に使われるのは、そのうちの1枚や2枚。
これ、「使わなかったけど、メチャクチャ良い写真」って、売った方が良くないですか?
欲しい人、いません?
でも、ファッション誌業界では、そんな話には一切なっていない。
考えられる理由は「モデルが芸能事務所に所属しているから」です。
写真を販売するとなると、「事務所の方針を変える」ぐらいの改革が必要で、誰もそんな面倒なことはしない。「誰もそんな面倒なことはしない」を何年も何十年も続けているうちに、「使わなかったけど、メチャクチャいい写真」を売る…という発想すら消えたのではないでしょうか?
ですが、LEONで撮影した写真を大きなパネルにして、販売して(各写真、一点限定)、その売り上げをLEONとCHIMNEY TOWNでキチンと分配すれば、雑誌の新しい収益源になるし、ファンは嬉しいし、CHIMNEY TOWNも嬉しいし、三方良しです。
これ、やらない理由が一つもないと思うんです。
#ブランドさんとの話し合いもキチンとした上で
実は『バンドザウルス×NYLON』で、以前、似たようなことをしていて、NYLONの企画ページ用に作ったアートワークを、NYLONさんと相談をして、パネルにして販売したんです。
あのアートパネルも「×NYLON」がブランドになっていた。
とまぁ、そんな感じで、芸能事務所を辞めてみると「いやいや、ここは売った方がいいじゃん」が、よく見つかります。
この機会に一度、LEONさんに掛け合ってみてもいいかも。
また進捗があれば共有させていただきます。
「これまで売ってこなかったけど、売れるもの」を見つける旅はまだまだ続きます。
現場からは以上です。
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
【追伸②】
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