プロセスを見せる時のマナー(線引き)

投稿日:2023.10.19 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
バンドザウルスの草Tシャツのクラウドファンディングから目が離せなくなっているキングコング西野です。
#どうなっちゃうの

さて。
今日は『プロセスを見せる時のマナー(線引き)』についてお話ししたいと思います。
昨日の記事の続きみたいな話なので、昨日の記事を読まれていない方は先にそちらを読んでみてください。
 
 

『星の絨毯』の今
 

CHIMNEY TOWNは現在、兵庫県宝塚市(川西市の隣)にあるゴルフ場『HIBARI GOLF』(18H Par.60 2,840yard)のVIPラウンジのプロデュース&販売のお手伝いをさせてもらっています。

【HIBARI GOLF 】
https://hibarigaoka-kg.com/

コチラはキングコングのコンビ結成の地でもあり、「世界一の夜景スポット」と呼んでも過言ではない、オンラインサロン内ではお馴染みの『星の絨毯』プロジェクトです。

HIBARI GOLFの敷地内にある料亭『明月記』さんから「奥の広間(大食堂スペース)を持て余しているのですが、何か良い活用方法はありませんかね?」と相談されたところから始まった今回のプロジェクトは、アレやコレやと問題ばかりで、やはり一筋縄ではいきませんでした。
#おかげさまで無事に10月28日から販売を開始します

「面倒だらけだなぁ」と思ったと同時に、「だから参入する人がいないのか」という手応えもあって、僕はよく「攻めやすい城は攻めるな。攻め落としたところで、今度は城を守るコストがベラボーにかかるから」と言っていますが、『星の絨毯』プロジェクトはまさに「攻めにくい城」でした。

当然、プロジェクトが頓挫する可能性を多分に秘めていたのですが、かなりの確率で頓挫するかもしれないのに、僕はこれまで何度も何度も、何ヵ月も前から「星の絨毯を作るよー」という発信を続けてきました。

これが今日の本題です。

「今の時点では頓挫する可能性も残っているから、今は発信は控えて、もろもろ確定してから発信しよう」という判断があると思うのですが、それは、半分正解で半分間違っているなぁと思います。

これはもう完全に『ストーリー』目線(脚本家目線)の話になるのですが、ストーリーを売る(魅力的なストーリーを描く)には、「時々負けること」が凄く大切です。

主人公が毎回勝つことが決まっている漫画なんて、ひとつも面白くないんです。
漫画『ONE PIECE』にしても、主人公のルフィが…

「全員逃げることだけ考えろ!今の俺たちじゃあ、コイツらには勝てねェ!」

と叫んだところ(そこからの逆転劇)がハイライトで、ときどき負けるから試合から目が離せないわけです。

いろいろ整って、「このプロジェクトはもう安泰ですよ」という状況で発信したところで、本人的にはストーリーを売っているつもりでも、お客さんからすると、それは、ただの「宣伝」で、ちっともドキドキしない。
ドキドキしないので、「応援シロ」もない。

「ストーリーを売り続ける会社(チーム)」を掲げるならば、「残念ですが、あのプロジェクトは頓挫しました」は発信していかなきゃいけないし、「頓挫しました」を発信する為には(皆でガッカリする為には)、頓挫する可能性がある時から発信していかなきゃいけない。
#ようやく言語化できた

 

プロセスの発信の線引き
 

「なぜ、プロセスを発信しないのか?」と自問自答した時に、パッと出てきた答えは二つ。

一つ目は、「情報発信の足並みを揃えないと先方に迷惑がかかる」というもの。

これは実際にあって、先方は今は表では別のプロジェクトをプロモーションしている最中なのに(そこに、なるべく多くのリソースを割きたいのに)、「どうやら次のプロジェクトが進んでいる」という情報が出ちゃうと、その問い合わせがその会社さんに行っちゃったりするんです。

本音を言うと「それぐらい、いいだろ別に」とも思うのですが、こればっかりは相手にも事情がありますので、言いっこナシです。

二つ目は「上手くいかなくなった時(頓挫した時)にみっともないから」というもの。

上手くいかなくなった時(頓挫した時)にみっともないから、上手くいくことが確定してから発信したい…という自己保身ですね。

ここには「お客さんをガッカリさせたくない」という気持ちもあるでしょう。

ただ、繰り返しますが、魅力的なストーリーには「図らずに、お客さんをガッカリさせること」も大切で、ここをカットしてしまうと、昨日の話じゃないですが、会社の売上は確実に落ちます。

「多くの人がプロセスを発信しない理由」はこの二つぐらいだと思うのですが、ここでキチンと線引きをしておきましょう。

一つ目の理由であれば、やっちゃダメ!
二つ目の理由であれば、GO!

です。

傷つくのが自分で、恥ずかしい思いをするのが自分で、お客さんをガッカリさせてしまった時に「期待させてしまってすみませんでした」と頭を下げるのが自分であれば、そこは迷わずGOです。

プロセスを見せることで先方に御迷惑がかかるのであれば、全力でブレーキをかける。

これに尽きます。

…というところで今日の話を終わらせてしまったら、こんな話(情報だけ)はそのへんのビジネス書にも転がっていると思うので、最後に少しだけご報告です。

現在、大きな街の駅前開発の案件をいただいております。
「駅前の大きな大きなスペースに期間限定(1年間ほど)『えんとつ町』を作りませんか?」という大きなプロジェクト。

まさに一筋縄ではいかないプロジェクトで、頓挫する可能性もまだまだ秘めています。
なので、この段階で皆さんに共有してみました。

これが「ストーリー作り」だと思います。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【年間3日×7年分】の貸し切り利用権をお求めの方はコチラまで。
↓↓
https://support.chimneytown.com/hc/ja/requests/new

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バンドザウルスのオリジナルグッズの事前販売が今日までです↓
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