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NFTは個人プレーに走るな

2022.11.02 / 西野亮廣エンタメ研究所


 

おはようございます。
幻冬舎の箕輪さんから「ボクシングにハマってて、最近、顔がボコボコになってるので会社に行けません」とLINEがきたので、「さすがに話を盛りすぎだろ」と思ってたら、その後に顔面の画像が届いて、それが、まったく話を盛ってなくて(しっかりボコボコになってたw)、盛大に吹き出してしまったキングコング西野です。
#何してんだよ
#編集者だろ

さて。
今日は『NFTは個人プレーに走るな』というテーマでお話ししたいと思います。

 

いろいろと見えてきたNFT
 

ハリウッドで開催された映画祭『GLOBAL STAGE HOLLYWOOD』のイベントの一つとして、「Web3✖️エンターテイメント」をテーマにしたパネルディスカッションがあったのですが、その夜、そのイベントに参加された方とお食事に行かせていただきました。
映画の配給会社の代表や、世界的アーティストのNFTの運営サポートをされている方などです。

『西野亮廣エンタメ研究所』と『チムニータウンDAO』『ゴミNFT』、そして『プロセスエコノミー』の話で盛りに盛り上がった(※世界よりも僕らの方が進んでいた)パネルディスカッションを受けて、配給会社の代表の方から、

「絵本やアニメを軸に展開している西野さんのビジネスモデルは大変勉強になりました。一方で、私は『実写映画』も作っています。『アニメ×NFT』の可能性は見えたのですが、『実写×NFT』の相性はあまり良くないように思います。実写のファンタジー作品となると、予算も膨れ上がるので、NFTを絡めた新しい収益源があれば最高だと思うのですが、何か、アイデアはありますでしょうか?」

という相談がありました。
そこで、僕が答えたのは2つ。
#世界のニシノコンサル

※『ニシノコンサル』はコチラから↓
https://chimneytown.net/collections/nishino_consult

一つ目は「登場人物の架空の身分証明証」です。
主人公達の「運転免許」や「パスポート」や、ドラマ『踊る大捜査線』であれば「警察手帳」ですね。
これは、「その世界に一つしかないもの(代替不可能なもの)」なので、そもそもNFTと相性が良い。
これは確実に需要があります。

役者さん達の肖像権の話し合いが済めば(転売益が役者さん事務所にも入り続けるようにすれば)、明日からでも実現できるでしょう。
もしくは、登場人物の架空の身分証明証のNFTの許可をくれる役者以外はキャスティングしない。(※コッチの方が現実的)

このサロンには、日本の民放各局のお偉いサン達や、映画&ドラマ関係者のお偉いサン達がたくさん在籍されているので、「そのアイデア、いただきっ!」となると思うのですが(全然オッケーです)、行動に移す前に、もう少しだけ話を聞いてください。

僕が、ハリウッドの配給会社の代表に答えた二つ目のアイデアは「町のNFT」です。

ファンタジー作品って、絶対に「架空の町」があるじゃないですか?

『スワロウテイル』ならば「円都(YEN TOWN)」、
『えんとつ町のプペル』ならば「えんとつ町」、
『エヴァンゲリオン』ならば「第3新東京市」
『ぼくらの勇気 未満都市』ならば「幕原市(未満都市)」。#知ってる?

これら「架空の町」をNFTにして出す。

今後もファンタジー作品が生まれる度に、「架空の町」は生まれ続けるので、ネタが切れることがない。
当然、それをコレクションしたい人は出てきます。
「俺、『えんとつ町』と『円都』持ってんねん」という風に。

さて。
今日の話は、ここからです。

「登場人物の身分証明証のNFT」にしても、「架空の町のNFT」にしても、これ、個々でやってしまったら何も面白くない(全然大きくならない)んですね。

理由はシンプルで、「コレクターは、ショウケースに並べる作品の規格を合わせたいから」です。

自分の部屋のショーケース(棚)にミニカーを並べるなら、『トミカ』なら『トミカ』、『TAMIYA』なら『TAMIYA』で、一つのメーカーのミニカーでショーケースの世界観を統一したい。
バラバラだったら集める気にならないんですね。

つまり、バラバラに出してしまうと、「その作品のファン」しか買わない。

『えんとつ町』のファンが、「ドット絵で描かれた『えんとつ町』」を買ったから、次はその隣に「ドット絵で描かれた『円都』」が欲しくなる。
この流れです。

今、皆、自分なりのサイズや絵柄で自分の作品のNFTをポコポコ出していますが、あれをやると、自分の作品に興味がない人は取り込めない。
メチャクチャ勿体ないんですね。

それと、NFTを出して運営してみると、すごくよく分かるのですが、NFTの運営って、めちゃくちゃコストがかかるんです。
CHIMNEYTOWNも専門のスタッフを雇っていますし、昨日は、僕の1日はそれで潰れました。

各作品が、各作品のNFTを出したところで、そのNFTの価値を守り続けるのが難しい。
その時、規格さえ合わせておけば、同じ規格の他の作品のNFTのコミュニティーが、自分のNFTの価値を守ってくれます。
#言ってること伝わってます ?
#頑張って

CHIMNEYTOWNからは今度、「絵本寄付(寄付したことを証明してくれる)のNFT」を出すのですが、CHIMNEY COFFEEも独自で寄付のNFTを出そうとしていたので、「規格を合わせた方がイイよ」というアドバイスをしました。

「寄付のNFTのデザインは『コイン』にする」という風に。

そうすると、「寄付コインを集めたい人」がターゲットになるので、その時、自分のサービスのお客さん以外に自分のNFTを買ってもらえる。
個人プレーに走るのではなく、こんな感じで足並みを揃えた方が、NFTは安定すると思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

※CHIMNEYTOWNが仕掛ける次の次のNFT(絵本寄付のNFT)のイメージはこんな感じ。「寄付系」は、このデザインに合わせたらいいと思う↓


 

 

 

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