おはようございます。
そのへんのシンガーソングライターよりも曲を作っているキングコング西野です。
#なんでやねん
さて。
今日は「西野がパンフレットに仕込もうと思っているもの」というテーマで、糞エグい話をしたいと思います。
さっそく本題です。
日本は推し文化
歌舞伎に「早替り」(一人の役者が高速で着替えて何役も演じるアレ)が誕生した理由の一つに、「【推し】を少しでも長く見たいから」があったそうで、日本の演劇は歌舞伎が誕生した時代(もしかしたらその前から?)、【演劇】というよりも【推し文化(アイドル文化)】で、「推しが立っているステージが『演劇』だから、演劇を観に行く…」という人が少なくありません。
「そういう人(推し活層)が少なくない」ということは、そういう人に向けてビジネスモデルは作られるわけで、現場で働くスタッフの思考も身体も「推し活層に劇場に足を運んでもらう為には?」に向いてしまいます。
「推し活集客」が機能する作品ならそれでいいのですが、たとえばミュージカル『ビリーエリオット』などは一年間をかけたオーディションで(ほぼ無名の)子供が主役に選ばれるのですが、それこそ『BackStory』のようにオーディションから物語として発信していかないと、ミュージカル『ビリーエリオット』は「推し活対象作品」からは外れてしまいます。
べつに「推し活対象作品」から外れることはなんら問題ないのですが(ブロードウェイや劇団四季はそもそも推し活集客をしていない)、問題は、ミュージカル『ビリーエリオット』を運営する日本側のスタッフが「推し活集客以外の集客方法」をインストールしていない…といったところ。
・インフルエンサーで集客する
・鮮度の高い話題作で集客する
という二つの翼をもがれてしまった後に、空を飛ぶ方法をまだ開発できていない…というのは、なかなかシビアな状況で、ここを開発しないかぎり、今後、ミュージカルの『ビリーエリオット』を日本で観ることは無いでしょうし、昨今、集客に苦しむ日本の演劇業界はよりドメスティックな「推し活エンターテインメント」へと進み、「インフルエンサーがキャスティングできなかったら終わり」という綱渡り運転になりそうです。
もっと前から集客をしておく
数年前、ヒョンなキッカケでミュージカルと本気で向き合うこととになり(※今週のBackStoryでそのキッカケについて語っています)、せっかくやるからには、「日本の演劇・ミュージカル業界の一席を確実に取りに行こう」と考えました。
その時に書いた計画書には「推しで集客をする」を真っ先に外していて、かなり序盤の方に書いたのは「ある人がミュージカルを観に行くことになった時に、プペル一択になるように仕掛ける(※その為の施策は~)」でした。
オンラインサロンでも口酸っぱく言っていますが、「評判」ではなく「仕組み」で集客をする…というアレです。
そこで西野が狙ったのは「子供の初めて体験するエンターテインメント」で、具体的には『絵本』と『お遊戯会』のハックです。
『絵本』と『お遊戯』の定番さえ押さえれば、日本に子供が生まれ続ける限り、プペルに触れる子が毎年誕生するわけで、まわりを見渡した時にそんなに強そうなライバルがいなさそうだったので(ていうか、皆、なぜかココを狙わない。多くのクリエイターは今目の前にいるお客さんしか狙わず、「15年後に自分のお客さんになるかもしれない人」を狙わない)、本気で取りに行くことにしました。
#黒西野
そんなこんなで、お遊戯会『えんとつ町のプペル』を作り、動画にアップして、脚本や楽曲をフリー素材にしてみたわけですが(コチラ→ https://youtu.be/9J6R5Y_aioA)、このお遊戯会の動画の案内を来夏おこなうファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のお客さん全員に配るパンフレットにデカデカと載せようと思っています。
#黒黒西野
要するに、「来夏の公演時に15年後の集客をします」ということなのですが、こんな感じでグルグルまわして、「一生集客し続けられる仕組み」を開発することが大事なんだろうなぁと思っています。
集客の参考にしてみてください。
現場からは以上です。
【追伸①】
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【子供劇『えんとつ町のプペル』】
https://youtu.be/9J6R5Y_aioA
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