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クリエイティブ(ミュージカルの中身)に関するお話

2024.11.04 / 西野亮廣エンタメ研究所


 

おはようございます。
ウォーキングにハマってしまい、ついに1日6時間(朝と夜で3時間ずつ)歩いてしまったキングコング西野です。

さて。

昨日は数ヶ月ぶりに自分の時間を作ることができて、ものすごーく幸せな一日を過ごすことができました。
#ありがとうございます

「リフレッシュできた!」というわけではなくて、「朝7時から翌朝4時までアトリエにこもってファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブだけに集中することができた!」というブラック労働の向こう側な一日だったのですが、おかげで数ヶ月間見つけることができなかった答え(【昔、海に沈んだハズの船】が登場するシーンの見せ方)を見つけることができました。

自分の時間は作ってみるもんですね♥

というわけで今日のサロン記事はいつもとは毛色を変えて、クリエイティブ(ミュージカルの中身)に関するお話です。
よろしくどうぞ。
 
 

公演日まで“毎週配信”している『BackStory』を正しく利用する
 

現在、密着ドキュメンタリー『BackStory』ではファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケット販売の後押しとなるような内容を発信しておりまして、今のところは結構上手くいっています。
#第二弾チケットも残り僅か

【※切り抜き動画はコチラ→https://youtube.com/shorts/qbPY4uUva5w

もちろん、この後には「第三弾チケットはどう仕掛ける?(※仕掛け方は面白くなきゃヤダ!)」という難解な大喜利も控えているわけで、引き続きチケット販売には力を入れていくわけですが、ただ、『BackStory』の目的…というか公演自体の目的は勿論のこと「チケットを売ること」ではありません。

僕らの公演の目的は「まだ誰も観たことがない圧倒的な感動を届けること」であり、『BackStory』でそのサポートができれば最高だと思っています。

BackStoryでキャストやスタッフ(小野さんとか!)の努力にカメラを向けて「答え合わせとして公演を観に来てもらう」というのもその一つで(お客さんの感動を膨らませる打ち手の一つで)、スタッフには「くれぐれもBackStoryを西野のプロモーションビデオにはしないでください」と伝えています。
#西野亮廣をYouTuberとして生かすことが目的ではないので。

「『タレントの集客力に頼った集客はしない』とか何とか言っているクセに、タレントにカメラを向けるのは矛盾していないか?」という疑問を持たれる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、彼らにカメラを向ける目的は集客の為ではなく、「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』に関わるキャストやスタッフがどんな想いでこの舞台を作っているのか?」「何を背負ってこの舞台に臨んでいるのか?」を知っていただくことは公演の満足度も上げる為で、なんならタレントにカメラを向けるのは“チケットを売ってから”でもイイと思っています。
#ていうか既にそうしてます

その他にも「公演の満足度向上に繋がるBackStoryの届け方」についてアレやコレやと考えてみたのですが、「ミュージカルの満足度を上げる一番の方法はコレだろ!」というのがまだ残ってました。

コチラです↓
 
 

知らん曲ばっかりの時間はツライ
 

結論から言っちゃうと、今回の公演で流れる楽曲を事前にできるだけ発信しようと思っています。

というのも、友人に連れられて行った「知らん曲だらけのLIVE」ほどの地獄は無いと思うのですが、オリジナルミュージカルはそれに近かったりするので。

いろんな考えがあって、もしかするとミュージカルを愛してやまないコアファンの方からは「初見でいい」「曲との初めての出会いを大切にしたい」というご意見もあるかもしれませんが、やっぱり「知らん曲ばっかりの90分はツライ!」というのが一般的な感覚です。

それに、「あなたは(コアファンだから)それでイイかもしれないけれど、ミュージカル愛も何も無いあなたの友人はそうではない」という問題があって、「知らん曲ばっかりのミュージカルは友人を誘いにくい」というのが実際のところ。

というわけで、「せっかく『BackStory』でファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のことを毎週配信しては、その映像にBGMをつけているのだから、そのBGMをファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の劇中で実際に使われる曲にしておいた(ステルスで曲の認知を獲得しておいた)方が『知っている曲が聴けるミュージカル』になってイイよね」と黒西野が黒い提案をしています。

こうなってくると、制作のスケジュールが少し変わってきます。

劇中で使用する楽曲の制作は「稽古日までに間に合わせればいい」という従来のスケジュール感ではダメで、「BackStoryで使うので、できれば(気持ち的には)来週までには欲しい」といった感じです。
#鬼

お客さんの満足度を最大化するための楽曲の打ち出し方と、楽曲制作のスケジュール感はそんな感じ。

さらに、オンラインサロンなので込み入った話をさせていただくと…

世の中には多くのミュージカルがありますが、お客さんが帰り道で(劇中の曲を)口ずさんでいなかったら敗北だと僕は思っていて、『えんとつ町のプペル』でいうと、お客さんに「♪ハロハロハロ、ハロウィン~」と口ずさませることができなければ負け。

「可処分精神をどれだけ奪うか?」「どれだけ思い出させるか?」がリピーターに繋がるわけだから、曲が脳内再生されないミュージカルに明日はありません。

曲が脳内再生されないミュージカルにどれだけ広告費をかけても無駄で、ロングラン公演や再演を狙う主催者に求められるのは「(本番で使用した楽曲であろうと)お客さんが脳内再生していない曲は切り捨てる」という判断で、クリエイターもこれを受け入れなきゃいけない。

楽曲制作に何ヶ月かけようが何年かけようが、歌は「歌われなかったら負け」です。

僕が参考にしているのは「YouTubeにアップされるカバー曲の数」で、『えんとつ町のプペル』(ロザリーナ)はその数が圧倒的に多かったので、映画の主題歌に採用しました。

演出の吉原光夫さんとは「歌われなかった楽曲を差し替える体制作りをしておかなきゃね」という話をしています。
なかなかシビアな話ではありますが、結果で語るのがプロで、感情で語るのが素人です。

ミュージカルの楽曲は作っている途中から、ヤンワリと表に出していってイイと思っています。
それが、民謡のように皆が同時多発的に口ずさむ歌ならば、それが正解なのだから。

最近、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の【仕立て屋のシーン】で今は亡き友人(旦那)のことを想いながら歌う曲を一曲作りました。
#ヘタクソなギターと歌を動画におさめて
#担当スタッフに送りました
#この作業が一番恥ずかしい

これが皆が口ずさむ曲になるなら生き残るし、誰も口ずさまないのならサヨウナラ。
また次を作るだけの話です。

誰よりも強い想いはあります。
作品に対する愛情も誰にも負けません。
だけど、お客さんから時間とお金を受け取っている以上、常に結果で語っていきたいと思います。

現場からは以上です。

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『Bruno's Song』 作詞・作曲 西野亮廣

灯(あかり)が消えた路地の奥
染み付いたミシンの音
昔、一人の仕立て屋が
繕った夢はあの日のまま
机の上は あの日のまま

穴の空いたズボンも 糸がほつれた約束も
擦り切れ破れた心も お直し・修理はお手のもの 

銀の針を走らせて
夢の続きを織り込んだ
輝くボロを広げて
「まだ着れるさ」と笑った
男の腕は魔法だった

「えんとつ町は煙突だらけ 
黒い煙でモックモク 
えんとつ町に住む人は輝く星を知りやしない」
男が紡いだ物語

ホラ吹き者とあざける声に
男は聞こえぬフリをした
器用なのは手先だけ
嘘がつけるタマじゃない

その背に生えた翼が
いつか風を掴んで
彼を連れていくことを
私は知ってたハズなのに
私は知ってたハズなのに

ハロウィンに吹いた風に彼の匂いがした
帰り道を忘れた
勇気の形をした人よ

銀の針を走らせて
夢の続きを織り込んだ
輝くボロを広げて
「まだ着れるさ」と笑った

その背に生えた翼が
いつか風を掴んで
彼を連れていくことを
私は知ってたハズなのに
私は知ってたハズなのに

1番(歌い手:ダン)
https://vimeo.com/1026003886/cc323680f7

2番(歌い手:ローラ)
https://vimeo.com/1026004016/795c9711d2

3番(歌い手:ダン&ローラ)
https://vimeo.com/1026004058/13ccde3371

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