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ただの日記

2024.06.23 / 西野亮廣エンタメ研究所


おはようございます。
日曜日の今日は仕事のゴリゴリした話をお休みして、ただの日記をお届けします。

▼▼▼

昨日は、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(2025年)の脚本を丸々1日書いていました。

「いや、脚本はもうあるじゃん(2021年にもやったし、ニューヨークでもやったじゃん)」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、それらの公演で使った脚本は主に技術スタッフさんに向けて書いた脚本で、そこに書かれているのは「台詞」と「ト書き(段取り)」で、ト書きが「役者さんの動きの指示」や「音や照明のキッカケ指示」なんです。

キャストの気持ちの作り方は僕が口頭で直接伝えるので、僕が演出家として現場に入る時は、その脚本でもよかった。

ですが、この先、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は僕が演出家として入らない現場も出てきますし(2025年がそう。まぁ、稽古場には毎日いますが)、今、ロンドンのミュージカル関係者(ものすごい偉い人)もプペルに興味を持ってくださっていて……その彼から「脚本を読ませてください」と連絡をいただいています。

さすがにそうなってくると、「西野が現場に立ち会っていなくても、読み物として成立する本」にしなきゃいけません。

というわけで……

━━━━━━━━━

突然、非常警報が町中に鳴り響く。
鋭く響き渡るサイレンの音が、冷たい雨と共に町全体を包み込む。
人々の叫び声や足音が遠くから聞こえ、町は一気に緊迫した雰囲気に包まれる。

【NA】
「緊急事態速報です。ただいま海上で異物が確認されました。
沿岸地域の方は異端審問所の案内に従って行動してください」

町中の人々が慌ただしく動き出し、非常事態に対する不安と恐怖が広がっていく。
窓から外を覗く人々、急いで避難しようとする家族連れ、そして湾に向かう野次の姿が、ルビッチとプペルのいる煙突の上からも見える。

その時、遠くの海上に巨大な影が現れる。
異物の正体が徐々に明らかになり、町全体がその存在に驚愕する……

━━━━━━━━━

…みたいな感じで、登場人物達の息づかいや、情景が(『えんとつ町のプペル』を知らない人にも)見えるように「ト書き」をゼロから書き直しています。

昨日はこの作業で丸1日が潰れたのですが、その作業で思い知らせれるのは「確かな強度をもった作品を作り上げることの果てしなさ」です。

これまで一体どれだけの時間を『えんとつ町のプペル』という作品に捧げてきたことでしょう。
そして、まだまだ終わっていない。

絵本から映画へ、映画からミュージカルへ…とジャンルを越境するには当然、ローカライズ(翻訳作業)が必要になってくるわけですが、お邪魔した先々で文化として残る作品にするには、さらに、「自分がいなくなった世界で、誰がこの作品を触り、受け継いでいくのか?」というところまで想像し、創造しなくちゃいけない。

誰よりも仕事が早くて、誰よりも新しいことに挑戦する西野が、今日も『えんとつ町のプペル』に時間を奪われていることから、その面倒を察していただけると嬉しいです。

僕はよく「いつまでプペルをこすってるんだよ」と揶揄されることがあるのですが、本音で反論すると「お前が作っている作品と、お前が目指している未来でよければ、半日あればいけるけど」といったところ。

海を越えて、時代を越える作品を作るには、まだまだ時間が足りません。

ただ、去年のハロウィンに「えんとつ町の盆踊り大会をやります」と言えば1万3000人が集まり、「来年、ミュージカルをやります」と言えば1800万円の支援が集まることに、今の作業が実り始めている手応えは感じていて、それが僕の唯一の希望です。

誰も歩いたことのない道を進んでいるので、多くの共感を集めることはできませんが、サロンメンバーさんを含め、この挑戦を面白がってくださる方が僕にはいるので、このまま進もうと思います。

今日、東京は朝からしとしとと雨が降っています。
梅雨入りしたのかな?

ラジオの生放送でポロっと言いましたが、雨の日はカーテンが降りているような気がして、作業に集中するには上等です。
できればこのままスマホの電源も切りたいところですが、さすがにそこまでやると色んな人に迷惑をかけちゃうので、世の中と接続する手段は残しながら、今日もアトリエに籠ります。

来年の舞台は大いに期待しておいてください。
劇場に入った瞬間に理由が分からない涙が湧いてくるような、そんな空間を創ります。

今日も頑張るぞ🔥
あなたも頑張って。

素敵な日曜日になりますように。

西野亮廣(キングコング)

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