やれること・やるべきことを明らかにして、淡々とやる

投稿日:2022.11.24 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
お客さんから「日本vsドイツ、観ましたかー?日本勝ちましたよー!!」というコメントを頂戴し、「(…今は、それどころじゃない)」と思ったものの、皆様のサッカー愛を大切にしたいので、「都合が合わなくて、観れなかったのですが、日本が勝ったみたいで僕も嬉しいです!」と答え、前日いとも簡単に切り捨てたインパルス堤下君との扱いの違いに驚愕しているキングコング西野です。
#人間とイノシシは別扱い
 
さて。
今日も現在揺れに揺れているミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演のお話をしたいと思います。
 
個人的には半分面白がりながらピンチを共有しているだけなのですが、大阪編(Jシリーズ)は、意外と経営者&リーダーからの評判が良く、「危機回避」「事故対応」のサンプルとして面白がっていただいているようです。
 
そんなこんなで、今日は『やれること・やるべきことを明らかにして、淡々とやる』というテーマでお話ししたいと思います。

よろしく、どうぞ。
 
 

キチンと説明をする
 

今朝のVoicyでもお話しさせていただきましたが、応援の計算式は「目的地-現在地=応援シロ」ですので、目的地を明らかにし、現在地を丁寧に説明(共有)することが大切です。
 
「詳しく言えないですが、支援してくださーい」では支援は集まりません。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演は、このあとも「予算」の問題は出てくると思います。
 
今後、予算に関する発信をした時に、「え? 稽古場のお金も作って、宿のお金も作ったのに、まだ、必要なの?」と思われる方がいるでしょう。
 
そして、「予算がかかることなんて、分かってたことじゃん!なんで、今更?」と疑問を持たれるかたもいるでしょう。
 
まずは、ここをキチンと説明しておく必要があります。
(※お客さんの「?」は全て解消する)
 
エンターテイメント業界において、それぞれのプロジェクトの予算を管理しているのは『プロデューサー』です。
 
『演出家』でもなければ、『キャスト』でも、『照明さん』や『音響さん』でもありません。
 
たとえば、演出家が「こんな小道具が欲しい!」と言ったり、照明さんが「この照明器具を使いたい」と言った時は、プロデューサーが「予算」と睨めっこしながら、「いきましょう!」とGOを出したり、「…すみません。気持ちは分かるのですが、それだと予算をオーバーしてしまうので」とNGを出します。
 
各セクションのリーダーは、プロデューサーから割り振られた予算内で仕事を仕上げます。
全体の予算や、他のセクションの予算のことは把握していませんし、把握する必要はありません。
 
全体の予算を調整するのはプロデューサーだからです。
 
これは、舞台であろうと、テレビであろうと、映画であろうと同じです。
 
もっと言うと、ディズニーであろうと、ハリウッドであろうと同じです。
クリエイターは皆、「もっと予算があれば、もっと面白いことができるんだけど…」という気持ちを抱えながら、プロデューサーに割り振られた予算の中でできる最大の表現を追及します。
 
皆さんも、お友達の劇団の舞台を観に行った時に、舞台セットが質素だったりすることがあると思います。
あれは誰か悪い人が中抜きをしているわけではなくて、手を抜いているわけでもなくて、予算内(チケット&グッズ売り上げ)でやろうとすると、ああなるんです。
 
あれは、プロデューサーが、その舞台を実現させる為に(空中崩壊させない為に)、各セクションのリーダーに苦い顔をされながら、「この予算内でお願いします!」と頭を下げた結果。
キチンと仕事をした結果です。
 
今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』で起きているドタバタ劇の原因の一つに、『各セクションのリーダーからの追加予算の提案にプロデューサーが「いいっすね!やっちゃいましょう!」とGOを出しすぎた』があります。
 
GOを出しまくって、予算が膨れ上がり、「予算が足りません(涙)」という流れです。
 
繰り返しますが、「予算が足りません(涙)」という機能不全を起こす前に、予算を押さえるのがプロデューサーの仕事で、プロデューサー以外の人間からすると「予算が足りません」は寝耳に水。
「GOを出してくれたから、やったんだけど…」といったところです。
 
人は、お金が回らなくなると、頭が回らなくなり、常に…テンパった状態になり、冷静な判断ができなくなります。
#だからお金の勉強が大切なんだよ 
 
今、このタイミングで「おい、ジョー!どうなってるんだ!」と問い詰めても、まったく無駄。何も出てきません。
 
今、やらなきゃいけないことは、「無計画に膨らませすぎた予算をなんとかすること」です。
 
その為には、まず、お客さんに「何が起きているのか?」「なぜ、起きたのか?」をキチンと説明する必要がある。
 
身内を庇うわけではありませんが(事実として知っておいてください)、ミュージカル『えんとつ町のプペル』をジョーさんにお渡ししたCHIMNEYTOWN USAは、お渡しする前の段階で数ヵ月の話し合い(「予算はコレぐらいかかるけど、大丈夫なの?」などの話し合い)を済ませた後、なんなら、話し合いを済ませた後に、西野から「レンタル費用をもっと下げてあげて!これだと、たぶん、まわせないから!」という値下げ注文され、「よし、コレでいけるね」という確認をした後に、契約を結んでいます。
 
作品をお渡しした後に発生した「更に面白いことをする為に追加で膨らんだ予算」に関しては、CHIMNEYTOWN USAの責任外です。
 
ここの線引きをキチンとして、状況(や業界のルール)をキチンと説明&共有し、個人攻撃に走らず、成功に向けて走りたいです。
付き合ってください。
 
 

まだ慌てる時間帯じゃない
 

ここからは、「今やるべきこと」を共有します。
 
昨日、補助金用に確保していた席の約半分(1100席)を解放して、チケットの再販売を開始しました。
 
そして、昨日一日で「327枚」が売れたそう。
応援してくださる皆様のおかげで、すでに完売回も出てきています。
#本当にありがとうございます
 
とはいえ、舞台が始まるまで、あと10日で、残り再販売分のチケットが「811枚」と、招待分のチケット(※コチラは招待をやめて、手売りに切り替えるそう)が「約900枚」ほど残っています。
 
公演まで、残り10日でザッと「1700枚」。
 
これだけ聞くとゾッとする数字ですが、もう少し細かく見ていくと…初日(12月3日)のチケットはすでに完売しています。
 
ということは、期限は「残り10日」ではなくて、「残り11日」です。
#12月3日も販売できるわけだから
 
捌かなきゃいけないのは、残り11日で1700枚です。

そして、『チケットぴあ』を見ていると、二日目(12月4日)の昼公演も完売となっております。
夜公演のチケットの残数は「12枚」だけ。
 
ということは、12月4日の夜公演の12枚を捌けば、残り12日で1688枚捌けば「全日完売」となる。
 
要するに、早い日程から潰していき、後半の日程のチケットを売るのは後でイイ。
 
今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演が売らなきゃいけないチケットは12月4日の夜公演と、(休園日明けの)12月6日の昼・夜公演です。
 
まずは、この3公演のチケット販売に全リソースを集中する。
 
今やれること、今やらなきゃいけないことを明らかにして、淡々と実行するのみ。 
 
何かの参考になると嬉しいです。
 
あと、「どの日に観に行こうかなぁ」と迷われている方がいらっしゃったら、4日と6日を選んでもらえると嬉しいです。
 
よし、やるぞ。
負けるもんか。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2224382&rlsCd=001
 
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