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仕事を絞る ~挑戦の下準備~

2022.12.13 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
時折、流れてくる『町内放送』のスピーカーがハウリングを起こしまくってて、かれこれ10年近く内容を聞き取れないのですが、どこが発信している町内放送なのかも聞きとれないので、誰に伝えればいいか分からないキングコング西野です。
#誰かの仕事が10年近く無駄になっている

さて。
今日は『仕事を絞る ~挑戦の下準備~』という話をしたいと思います。
最後は地味でツマラナイ所に着地しますが、すっごく大切な話です。

 

仕事が大きくなるタイミングは二回
 

19歳でこの世界に入り、オーディションを勝ち抜き、「月給800円」からスタートして、コツコツと頑張って、仕事を大きくしてきました。

関西の賞レースを総ナメして、上京して、冠番組(レギュラー番組)をたくさんいただき、たくさんの人に観てもらえるようになり、たくさんのお金をいただけるようになりました。
22~23歳の頃には「日本で一番売れている若手芸人」になっていて、25歳の頃には、(芸歴関係なく)日本で一番視聴率をとる番組のMCになっていました。

今、ふり返ると、ここまでが仕事の「第一成長期」でした。
第一成長期は、目の前にある問題を解き、スケジュールを埋めていけば、成長に繋がります。

が、スケジュールが埋まった時点で、成長は鈍化。「これ以上、時間(体力)を切り売りできない」というラインが労働集約型の限界です。

そこから僕は試行錯誤の季節に突入するわけですが(※絵本作家に転職したのもその時)、「あーでもない」「こーでもない」を繰り返して繰り返して繰り返して、次に仕事が大きくなったのは、レギュラー仕事のオファーを全て断って、「時間を作った時(スケジュールを空けた時)」でした。

時間ができたので、海外に足を運ぶようになり、
時間ができたので、「創作」や「宣伝」にフルコミットできるようになりました。

それまで1日20時間ぐらい働いていたので、基礎体力やスキルはシッカリと身に付いていて、あとは、「その体力やスキルをどこに“集中”させるか?」というゲーム。

ここが僕の仕事の「第二成長期」で、仕事のサイズは第一成長期とは比べ物にならないほど大きくなりました。
「チームで動き、『作品』や『権利』に働かせる」という流れが生まれたのも第二成長期です。

 

意外と難しい!? 第二成長期への移行
 

すごく大切なポイントがあります。

それは「第二成長期は自動的に始まらない」ということです。

第一成長期は目の前の問題を解き続ければ、成長に繋がりました。
ただ、それをどれだけ続けても第二成長期は始まりません。

何故なら、第二成長期は「問題を解く時期」ではなくて、「解く問題を作る時期」だからです。
ゲーム内容が全然違うんですね。

第二成長期の始まり方は、こんな感じ↓

①問題を解く(※第一成長期)
②時間を作る
③解く問題を作る(※ここに時間がかかる)
④自分で作った問題を解く(※第二成長期)

先日、プペル大阪公演の演出のイクマさんと呑んでいた時に、「『スケジュールを埋める』という働き方を卒業して、時間を作って、勝負どころ(※イクマさんの場合だと『代表作品』になりうる作品)にフルベットしないと、いつまで経っても次の成長が来ないっすよ」と先輩風を吹かせました。
#ごめんて

ですが、これは事実で(経営者さんなら分かると思う!)、②を作らないと、本当に大きな仕事が手に入らないんです。

大きなチャンスが転がってきた時に必要なのは「時間」です。
時間がないと、せっかく持ち合わせている才能も技術も使えないんですね。

だけど、多くの人は時間を作ること(白紙のスケジュール)を恐れてしまう。
スケジュールを埋めていくことで、成長してきたもんだから、「真っ黒のスケジュール」をキープしてしまう。

だからチャンスを取りこぼしてしまう。
だから「第二成長期」が始まらない。

一昨日、「最新刊『夢と金』のプロモーションは、どうしましょうかね?」という話になった時に、僕がマネージャーに言ったのは一言。

「発売日(4月19日)の前後10日を空けておいてください」

そこで何をやるかは決めていないけれど、どうせ何かをやることになるし、何かをやるには時間が必要です。

「選択と集中」とよく言われますが、「選択と集中」をする為には時間が必要です。

「まず、時間を作る」というのは立派な戦術で、挑戦の下準備です。
スケジュールを空けるのは、チョット怖いと思うのですが、必要経費だと思ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

現場からは以上です。

【追伸】

「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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『夢と金』(幻冬舎)
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↑撮影:鞍留清隆

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