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『有名IPを持っているDAO』として立ち回った方がいいよね

2022.10.12 / 西野亮廣エンタメ研究所


 
おはようございます。
14時間遅れのニューヨークから帰国後、勢いそのまま日本の時間を追い越してしまって、あやうく昨日の晩に今日の記事を更新するところだったキングコング西野ですわ。
#急にコテコテの関西人

さて。
今日は「『有名IPを持っているDAO』として立ち回った方がいいよね」というテーマでお話ししたいと思います。

今朝のVoicyで話したことの続きです。
https://r.voicy.jp/ByKoLo0Emnx

 

戦は、どういう時に負けるのか?


久しぶりに兵法オタクの西野の登場です。
#最近はパリピ孔明と呼ばれています

「戦闘力=武器効率×兵力数」みたいに言われたりしますが、歴史を振り返った時に「戦闘力の高いチームが毎回勝っているか?」というと、そうでもありません。

僕が最も好きな戦国武将の織田信長は『桶狭間の戦い』において、3000人~5000人の兵で、小太りの中年が率いる25,000人~45,000人の軍をブチ壊しています。
#かなり話を盛っている疑惑

多くの場合は戦闘力がモノを言うと思うのですが、どうやら例外もある。
はたして、その例外とは一体何なのでしょう?

答えは…

・弱者は、強者の戦い方をした時に負ける。
・強者は、弱者の戦い方をした時に負ける。

です。
すっごくシンプルです!

なので、強者は基本、弱者に対して、強者の戦い方を仕掛けます。
僕が『ひな段番組』のMCをやっていたり、その番組を作っている側の人間であれば、「芸人は『ひな段』で活躍してこそ一人前」という印象操作を仕掛けるでしょう。
チームプレイに持ち込んで数の論理で勝てるので。

逆に弱者は、強者の戦い方に乗らないことが大切です。
メチャクチャ簡単な話なのですが、どっこい、多くの弱者は「強者の戦い方」に憧れ、真似をして、順調に負けていきます。

インフルエンサーでも無いのに、インフルエンサーの戦い方を真似て、倒れていっている人が皆さんのまわりにも大量発生しているでしょう?

僕自身、「まだ弱者なんだから弱者の戦い方を選べ(どぶ板営業をしろ)」と8万回ぐらい言ってきました。
#素直に話を聞いてくれるのは100人に一人ぐらい

繰り返しますが、弱者が「強者の戦い方」をすれば確実に負けます。
そして、強者は「弱者の戦い方」をすれば確実に負けます。

大切なのは、まずは「今回のプロジェクトにおいての自分(自分達)は弱者なのか? 強者なのか?」を明確にすること。

必ずしも「数が多ければ強者」ということでもありません。
YouTubeで暴露合戦(罵り合い)をするなら、「守るものが多い人」の方が弱いです。

そして、自分が弱者ならば「弱者の戦い方」を選び、自分が強者ならば「強者の戦い方」を選ぶ。
話はそれからです。

 

無名IPを扱ったことしかない問題


CHIMNEYTOWN DAOが少し勿体無いのは「せっかく有名IPを持っているのに、『有名IPを持っていないDAO』の戦い方をしている」ということ。

サロンなので踏み込んだ話をすると、実際のところ、『CHIMNEYTOWN DAO 』以外の日本のDAOが提供しているIPは、まだ「虚構の谷」を越えていません。

自分達でどうにかこうにか価値をつけ続けているけれど、イーサリアムの値段が下がった時に、IPの強度も下がってしまう。

彼らがここからやらなきゃいけないチャレンジは、DAO発のIPを映画や舞台にして、ヒットさせて、自分達がIPと呼んでいるものを世の中と紐付けて、市民権を獲得すること。

古くは、『キズナアイ』『初音ミク』が辿った「虚構→現実」の道です。

まだまだ「IPを開発する」段階にいるので、今は、とりあえず色々試してみないと分からない。
なので、「弊DAOのIPをどんどん使って、いろいろ試してくださーい。これこそがDAOだー!これこそがWEB3だー!」で正解なんです。

「僕たち私達が好き勝手に使えるIP」というのは“奇襲”で、奇襲は弱者の戦略です。

一方、『CHIMNEYTOWN DAO』が扱っているIPは、そこそこ市民権を獲得しています。
なんなら、アカデミー賞を獲ったりしています。

ことIP戦においては、CHIMNEYTOWN DAO は明らかに「強者」なのですが、ぶっちゃけ、DAO(すべてのDAOを含む)の中には、無名IPを扱ったことがある人しかいないので、無名IPの戦い方しかしていない。

強者なのに奇襲(弱者の戦い方)を選んでしまっている。

これは確実に負けます。

もっと、「プペル×NFT」でしかできないことをやった方がイイ。

 

支援×NFT


たとえば、絵本『えんとつ町のプペル』を支援してもらいたい児童施設をリサーチする。

「A保育園」「B孤児院」など。

んでもって、『A保育園に絵本を贈れるNFT』や『B保育園に絵本を贈れるNFT』を出す。

プペルの絵のイラストの下に施設名が入っているようなNFTです。

これは「転売」を前提としたNFTではなく、ウォレットに「支援の履歴」を残す為のNFTです。
#なので本当はSBTの方が相性は良い

んでもって、そのNFTが売れたら、売り上げは全てその施設への絵本寄付に充てる。
配達してくれるDAOメンがいた場合は、そのDAOメンのギャランティーも。

そうすると、CTD内は常にコミュニケーションが起き続けるし、子供支援を続けているCTDの価値も上がる。

これは「IPに需要がある」からできることで、僕が知るかぎり、国内の他のDAOは、この手を打つことができません。

…みたいな感じで、「他のDAOでは、こうやってるんだから!」をCTDに持ち込むのではなくて、CTDにしかできない戦い方(強いIPを持っているチームの戦い方)を正しく選ぶのが良いと思います。

今回はDAOを軸に話しましたが、これは戦の基本で、すべてのチーム運営に置き換えられる話です。
参考にしてみてください。

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

https://opensea.io/assets/ethereum/0x5a2109c839aed0a1b7914abfe0e67de38d5a2992/39

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  • 杉浦 健太郎