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ラオス滞在記②

2018.03.27 / 西野亮廣エンタメ研究所

ラオス滞在記②


写真はリクルートマーケティングパートナーズ代表の山口さんと、鬼売れっ子編集者のコルク佐渡島さんと急遽結成した『ダイエット部』のワンシーン。

今回の旅は食べて呑む機会が本当に多いので、食事前に小一時間ジョギングすることを鉄の掟とした『ダイエット部』
目標は「1キロ痩せて帰国するぞ」

藤原和博先生にしてもそう。
今回の旅の同行者は皆、超忙しい人ばかり。
一年前から、どうにかこうにかスケジュールを調整して、ラオスに来た。

たとえば佐渡島さんの4~5日をまとめて貰えることなんて、東京にいたら無理なので、移動中はスマホの電源を切って、皆でひたすらお喋り(『議論』とよんだ方が近いかも)。

そんな中で、「『漫画村』について、どんな対策を考えてるんですか?」と漫画編集者の佐渡島さんに質問したところ、

「スマホネイティブ世代からすると、情報コンテンツはゼロ円が常識なので、対策に時間とお金をかけるだけ無駄ですね。つまり、対策に時間を割けば割くほど疲弊していくと思います」

さすがの佐渡島さん。
話は続きます。

「コルクは漫画がゼロ円で読まれる未来が来ることを前提で設計しているので、『漫画村』に関しては、締め切りが少し早まった程度です」

実に気持ちが良い。

まったくもって同感で、情報コンテンツがゼロ円になる未来は、とっくの昔に始まっていて、回避できる類いのものではないので、情報コンテンツはゼロ円ベースで計画を立てた方がいい。

一番最悪なのは、利用者のモラルに訴えかけること。
「作者が食っていけなくなるので、お金を払ってください!」と言いたくなる気持ちは分かるが、それでは問題解決にならない。
僕らがモラルに訴えかけて問題を解決できる生き物なら、一番最初に戦争が無くなっている。

しかもだ。

「作者が食えなくなるから、読む時にお金を払って」というモラルは、旧時代のモラルであり、現代のモラルではない。
ここがポイントだ。

「都道府県をまたぐ時に、お金を払ってください。じゃないと関所で生活している人が食っていけなくなります!」
と言っているようなもの。

もっと良い喩えを募集しています。
※昔は有料だったが、現代は無料になったもの。

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