今日は、すごくすごく大切なサロンメンバーに向けて、超個人的な手紙を書かせていただきます。
まず最初に謝らなければなりません。
特定の人に向けて書く手紙なのに、僕はその人の名前を出すことができません。
その人は今、パートナーや周りの仲間と一丸となって、とても大きな病気と闘っています。
本当は名前を呼びたいし、
直接会いに行って励ましたいけど、
1万7000人のコミュニティーです。
もしかすると、同じ運命を背負ったメンバーが他にいらっしゃるかもしれません。
ここで、その人の名前を呼んでしまうと、「僕にも」「私にも」となってしまって、その時、僕はそのリクエストに応えることができません。
とても心苦しいですが、『キミ』という名で呼ばせてください。ごめんなさい。
そして、この手紙が、『キミ』と同じ運命を背負った他のメンバーにも応援歌として届くと嬉しいです。
『キミへ』
SNSの投稿、いつも見ています。
キミの仲間からも、キミの話を聞かせてもらっています。
応援に行けなくてごめんなさい。
本当にごめんなさい。
毎日毎日、噛み砕かれるような痛みや、まるで消えない不安と闘っているキミの姿に、胸がしめつけられています。
この毎日が当たり前ではないことを、
朝が来るのが当たり前ではないことを、
キミや、キミのパートナーや、キミの仲間から学ばせてもらっています。
キミと共に生きることを選んだ、キミのパートナーを心から尊敬します。
肩を担ぎながら懸命に歩いてる、こんなにも美しい二人を僕は知りません。
二人を支える仲間の笑顔も覚悟も、その全てが美しくて、少しでも気を抜くと、涙が溢れます。
ホント、最高のチーム。
スポ根かよ、マジで。
キミや、キミのパートナーや仲間を見ていると、
「自分には何ができるのか?」
「自分は何をすべきなのか?」
と考えさせられます。
僕には、キミのパートナーや仲間のように、キミのベッドに寄り添ってあげることができません。
僕はエンタメに魂と時間を売っていて、そのエンタメでしかキミを応援することができません。
来年もメチャクチャ面白い作品を用意しているし、
再来年は映画『えんとつ町のプペル』を用意しています。
キミが今ここで明日の朝が来ることを諦めたら、死ぬほど後悔するほどの大傑作です。
誰も見たことがない美術館や、ディズニーを超える瞬間も必ずお見せします。
僕は、僕の中にあるエンターテイメントのまだ2割程しかお見せできていません。
ここから先、どんどん面白くなっていくし、最後にはとんでもない感動を用意しているので、生きてください。
今は、まだまだ「フリ」の段階で、ちゃんと「オチ」まで確認してもらわないと、僕、メチャクチャ困ります。
西野亮廣のエンターテイメントが、今程度のものだと思われたら心外です。
ちゃんとカーテンコールまで見届けてくれないと、たぶん僕は不機嫌になります。
もう敬語が面倒くさいので、ここからタメ口になります。
昨夜、来年『チックタック ~約束の時計台~』でコラボさせていただくアーティストさんから、デモ音源が届いたよ。
メチャクチャ最高だった!
ホントに、ホントに、本当に最高だった!
最高の絵本と共に必ずお届けするね。
おい、聞いてるか。
シャンとしろ。
病魔なんかに負けんなよ。マジで。
エンタメで世界がひっくり返る瞬間を見るんだろ?
大丈夫。
僕、こういう時の勘を一度も外したことがないから。
キミは来年の春までには絶対に治ってる。
キミには、そんな最高のチームがついてるんだもん。
治るに決まってんじゃん。
ツラくなったら、パートナーに泣きついて。
仲間にたくさんたくさんワガママを言って。
今、ボーナスタイム中だから、メチャクチャ聞いてくれるよ。
今、キミを襲っている痛みや不安は、ただの夕立で、この雨は、じきに止むから。
ハッピーエンド(奇跡)の前は必ず雨が降るようになってるんだ。
そうじゃないと、物語が面白くならないじゃない?
来年の交流会かどこかで聞かせてくれよ。
キミとキミのパートナーとキミの仲間が紡いだ奇跡の物語を。
僕はキミに渡さなきゃいけない最高の作品を持って、少し先の未来で待ってるから、パートナーや仲間と一緒に必ず受け取りに来いよ。
約束だぞ。
約束だからな。
皆で一緒に頑張ろう。
大丈夫。必ずうまくいくよ(*^^*)
西野亮廣