挑戦する子供達の未来を繋ぐ

投稿日:2021.08.10 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。



おはようございます。
昨日から美容に目覚めて、日焼けを嫌うようになったので、今日からは日陰にしか現れないキングコング西野こと「大女優・萬田久子」です。

さて。
今日は『挑戦する子供達の未来を繋ぐ』というテーマで、(具体的どころか)場合によっちゃ、そのまま転用できちゃうお話をしたいと思います。

 

或る子供の未来
 

ご存知の方も多いと思いますが、僕は時々(気まぐれで!)主にサロンメンバーさんを対象にしたコンサルをさせていただいています。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

筆休み時間の頭の体操として、リフレッシュできるので僕も助かっています。
#いつもありがとうございます


先日は、サロンメンバーの長嶋さんが運営(ヘッドコーチ?)をされているテニススクール『TEAM YONEZAWA町田(@東京・町田)』さんと、いろいろお話しさせていただきました。

国際大会での活躍を目指す将来有望な10才~16才の子供達が集まるテニススクールです。
(※詳しくはコチラ↓)
https://sites.google.com/site/teamyonezawamachida2019/

コンサルの詳しい内容までは言えないのですが、しかしながら、国際大会の出場を目指すレベルのテニススクール全体が抱えている問題として、『海外遠征費』などがあるそうです。
#それでなくてもテニスはお金がかかる

たとえば、ヨーロッパのサッカークラブなどは、クラブのジュニアチームに優秀な子供を入れて、ガンガン投資して(設備投資も含む)、将来はチームで活躍してもらうか、他チームに売る…といった感じで、スポーツとビジネスがくっついていて(※語弊を恐れずに言うと、ちゃんと選手を『商品』として扱っていて)、親御さんもそこに理解があります。

ところが、皆さん御存知のとおり、日本でそれをやってしまうと「金稼ぎかよ!」と批判する人達や、あとは自ら「お金の問題」と距離をとってしまう人達がいて、どうにもこうにも、ビジネスとして成熟していきません。

その結果。
未来ある選手がイイ環境で活動する為には『スポンサー企業を探す!』の“ほぼ”一択になってしまい、「スポンサー企業が付かないのであれば、海外遠征は無理だよね」という結論に至ります。

ありがたいことに、僕はいろんな国のエンタメを現地で体験する機会に恵まれていて、そこで刺激をいただいたり、勉強させてもらったり、「あ、これぐらいならイケるな」と思わせてもらって、今日活動できています。

スポーツやエンタメに限らず、世界で戦うには自分の中に「世界基準」を持っておかなくてはいけません。
#日本人が苦手な差別や宗教の問題なども含む

今回の長嶋さんのご相談もまさにそこで、「子供達にもっともっと学ぶチャンスを与えるにはどうすれば?」といったものでした。


今回、サロンの記事として取り上げさせてもらったのは、きっと同じような悩みを抱えているサロンメンバーさんがいる…と判断したからです。

ゴルフも、バレエも、学業も……皆、ヤル気も才能もあって、努力だってしているのに、「お金の問題」で諦めなきゃいけないシーンがあります。

(努力をした上で)チャンスを繋げることができるのは、スポンサー企業に選ばれた子か、裕福な家庭に生まれた子で……兵庫県川西市の西野部屋(サラリーマン家庭×4人兄弟)の子達は、もはや、そのジャンルを選ぶことさえ認められません。
#ゴルフの習い事なんて絶対にできない

努力や才能で差がつく分には仕方ないと思っているのですが(=その方がフェアだと思っているのですが)、【生まれ育った環境】で差がついてしまう(未来を決められてしまう)のは看過できません。

これは大人が真面目に向き合わなきゃいけない問題で、自分の世代を最後にすべき問題だと思っています。

そこで、長嶋さんには「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の子供ギフト(BASE)を完コピしてください」とお伝えしました。

文章を先に進める前に、まずは、コチラのサイトを御覧ください

https://poupelleny.thebase.in/

こちらは、「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を見たい」という子供達と、「子供達にファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を見せてあげたい」という大人のマッチングサイトです。

支援してくださった方に、子供達から任意で御礼のお手紙が届くことはあるものの、支援のリターンとしては「支援者として、サイトに名前がのる」ぐらいで、主だったリターンはありません。

シンプルに「善意」だけで運営していて、そして、運営できています。

企業スポンサーをつけるのは難しいですが、国際大会を目指す子供を「大人10人で支援する(大人10人が年間の個人スポンサーになる)」は全然可能性があると思っていて、実際、実は(現在)コッソリと『ギフテッドの子供達』の活動をそれで支援させてもらっています。

僕とか、鴨頭さんとか、田村P(他9名)が、年間10万円で「個人スポンサー」となっています。
ホームページかどこかに僕らの名前を載せてくれているみたいですが、もちろんリターンなど要りません。

望むのは、まわりと上手く馴染めない子や、頑張っている子供達に、平等にチャンスが巡ってくる社会です。

1組の親が子供一人を育て上げるだけでも大変な中、世界で活躍する子供を育てる為の先行投資まで1組の親が負担しなきゃいけないことが当たり前になっている社会から、世界で活躍する才能が次々と出てくるとは思えません。

そもそも「子供」は国の宝なのだから、子育てを「親の自己責任」のようにしてしまっていることに僕は違和感を覚えていて(ちょっとイラだっていて)、ここは『仕組み』で軽減できる問題なので、(ファミリーミュージカルのギフトの形を)真似できるところは、どんとん真似して欲しいなぁと思います。

中学生の大坂なおみチャン(15才)の活動費用を、複数の大人で負担して(個人スポンサーになって)、その大坂なおみちゃんが数年後に世界でも活躍してくれたら、その時は、美味しいお酒が呑めそうじゃないですか😁

親が一人で責任を背負わなきゃいけない世界なんて絶対的にウンコだと思っています。
子供は皆で育てた方がイイ。

頑張っている子供達や、その親御さんが何も気にすることなく「助けてください」と言える文化を作っていきたいので、僕は僕で、映画やミュージカルを通じて、ギフト(富の再分配)を加速し、面白くて優しい未来を手繰り寄せたいと思います。

どうか参考にしてみてください。


最後になりましたが、アイルランド(ダブリン)で開催される『Irish Film Institute Family Film Festival 2021』に、『映画 えんとつ町のプペル』が(大トリ作品として)招待されました。

頑張って英訳を読んでいただきたいのですが、

「にぎやかで、スピード感にあふれ、楽しく、超現実的で、大画面用に制作されたサウンドトラックを備えた『Poupelle』は、私たちが映画から何を失ったのか、そしてなぜ私たちが映画館に戻ってきたいと思うのかを思い出させてくれます」

みたいなことを言われています。

僕らは、ファミリーエンターテイメントで世界を獲ります。
もしよかったら、この記事をシェアしていただけると嬉しいです。

現場からは以上でーす。


【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!
https://ifi.ie/film/ifi-family-festival-2021-poupelle-of-chimney-town/
 

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