キャッシュポイント(収益を得る機会)を創造する能力は育てられない

投稿日:2023.09.30 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
『進撃の巨人』にハマるのが遅すぎて、誰ともリアルタイムでストーリーを共有できないキングコング西野です。

さて。
今日は『キャッシュポイント(収益を得る機会)を創造する能力は育てられない』というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

生き物の種類が違う
 

今朝のVoicyでは、舞台『テイラーバートン』の総括をさせていただきました。
#オンライン配信は今日まで

「上手くいった点」と「上手くいかなかった点」の両方を正直にお話ししたので、お時間あれば是非聴いていただきたいのですが(※コチラ→https://voicy.jp/channel/941/624558)、お時間が無い方の為に「上手くいかなかった点」を一つご紹介させていただくと…

舞台『テイラーバートン』では「若手に任せる」というミッションは失敗に終わりました。

もちろん現場には若手スタッフもいて、そこはどうにかこうにか回ったのですが、「若手プロデューサーに任せる」は上手くいかず、途中で、西野亮廣がプロデューサー業を引き継ぐこととなりました。
#ちゃんと黒字化しましたよ

「プロデューサー業を任られた若手が何から何まで(あらゆる仕事が)できなかった」ということは無くて、頑張ってくれたところもたくさんたくさんあったのですが、一点、「お金を作る」ということだけはできなくて、「2月の予算会議から5ヶ月間、資金繰りをほぼ何もしていなかった」という残念な結果となりました。

勿論、本人としても「やらなくちゃ」という気持ちはあったと思うのですが、後回しにし続けたところを見るかぎり、「予算を作る」というのがあまりにも苦手だったのでしょう。

考えてみれば、過去、CHIMNEY TOWNの若手に自由に予算を作らせてみたら、皆、揃いも揃って「スナック○○(自分がママの飲み会)」や「ZOOMコンサル」といった商品(リターン)を出しています。

冷静に考えれば分かると思うのですが、それらの商品は西野亮廣ばりの影響力や実績があるから高値がつくわけで、事業を当てた経験も、社会経験もまるで無い田舎のガキに数万円を払ってコンサルをお願いする経営者などいません。

彼らが持ち合わせているのは「西野亮廣の後輩」という僅かなブランドだけで、それを前面に押し出したところで(自分をタレントとして売ったところで)大したお金にならないことは明らかだと思うのですが、「西野亮廣がやっている予算作り(スナック西野とか)を表面だけ真似をする」ということしかできていない…というのがCHIMNEY TOWNの“よくある後輩像”です。

一方でCHIMNEY TOWNには山ほど【ベストセラー】があるわけで、となってくると「西野亮廣は講演会で毎週1000人ぐらいの前で喋っているのだから、出版社と掛け合って、西野亮廣の本を8掛で購入して、終演後に毎週数百冊売って、お金を作ろうっと」と考える子が一人ぐらいいてもいいと思うのですが、ものの見事に一人もいませんでした。

経営者さんからすると、「そんなに簡単で確実な商売は無い」と思うかもしれませんが、どうにもこうにもここには発想が及ばない。

最初は「どうして売れるものを売らずに、売れないものを売るんだろう?」と不思議で仕方なかったのですが、続けていくうちに、これが「知能が高いor知能が低い」という問題じゃなくて、「種類」の問題だということが分かってきました。

つまり、仕事を自分で作ることができない人は、仕事を自分で作ることが一生できないし、「ここに、この仕掛けを作れば、お金を生めるじゃん」という感じでキャッシュポイント(収益を得る機会)を作ることができない人は、一生作ることができない。

ここを「努力」や「教育」で補えると思っていたのが、そもそもの間違いで、頑張れない子に対して「頑張れ」と言うのはアホの仕事です。
ここでいう「アホ」は、僕のことです。

これまで、いろんな若手を見てきて、「努力」や「教育」で補えるパートがあることも確認してきましたが、これはもう「結論」としちゃっていいと思うのですが、「予算(キャッシュポイント)を創造する能力」だけは最初から決まっています。

「翼がはえているかどうか?」レベルで、最初から勝負が決まっている。
ちなみに、CHIMNEY TOWNには、そういう子(翼がはえている子)もいます。
 
 

キャッシュポイントが創造できない人材をリーダーにしてはいけない
 

結構シビアな内容になりますが、「キャッシュポイントを創造する」という能力は努力や教育で手に入るものではないので、「いつか成長してくれたら」という期待をかけて、リーダー(プロデューサー)を託すのは間違いだというのが現時点での僕の結論です。

若手にはどんどんチャンスを与えるべきだとは思いますが、「成長しない能力がある」ということを管理職の人間は把握しておかなくちゃいけない。

あと、今朝のVoicyでも少し話しましたが(サロンでは、もう少し踏み込んだ話をします)、『モチベーション』で動いている人材にリーダーを任せてはいけない…というのも現時点での僕の結論です。

モチベーションが下がった時に、スタッフやスタッフの家族や、チームの未来、その全てを放り投げてしまうので、そんな人間に舵を握らせるのはあまりにも危険です。

今日の話は、皆さんが「プロジェクトを任せる人間」を選ぶ時に参考にしてみてください。
もちろん例外もあると思うので、決して鵜呑みにはせず。

そんなこんなで今日も1日頑張ります。
バンドザウルスのマグカップや、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の会場で販売されるシャンパンのデザインがあがってきて、ニヤニヤしておりますわ。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
10月28日(土)に幕張メッセで開催する大盆踊り大会『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の参加チケットはコチラ↓
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=698180


ナイロンさんとのコラボマグカップ。
来月発売されるらしい!かわいいー!





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