おはようございます。
労働基準法から一番遠い場所にいるキングコング西野です。
#RADWIMPS風
さて。
今日は『リーディング公演@NYの攻略法』というテーマでお話ししたいと思います。
勝ち戦の準備
無事に日本に帰ってまいりました。
帰国の勢いを利用して、そのまま執筆作業に入り11時間ほど格闘した末、Voicyの収録と、Voicyのプレミアム放送の収録を終え、徹夜明けで今に至ります。
#帰国の勢いってナニ
今日、皆様に共有したい話は、次回のリーディング公演@NYの打ち手についてです。
結論から言うと、「今回のチャレンジでリーディング公演の攻略法は完全に見えたので、100%イケます」といったところですが、ただの「ビッグマウス」だと思われると嫌なので、改善点を具体的に共有してきます。
大前提としては、前回お話ししたとおり「車輪の再発明はしない」というところ。
#詳しくは数日前の記事をお読みください
『29時間』というルールは、すでに素材を持っている僕らにとっては、かえって都合が良く、「え? たった29時間でここまで仕上げたの?」というサプライズを届けることが可能です。
#このルールを逆手に使う
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まずは、『ピアノ』。
せっかく『えんとつ町のプペル』を弾き込んでいるピアニストがいるのだから、「はじめて『えんとつ町のプペル』を弾くピアニスト」を絶対にキャスティングしない。
「29時間のうち『ピアノの練習』には1秒も割り当てない」というところで、「29時間のうちのいくらかをピアノの練習(キャストとの合わせ)に割り当てなきゃいけない他のカンパニー」に差をつける。
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続いて、『ストーリーテラー』。
リーディング公演では、舞台セットや衣装がない為、現場ではストーリーテラーが「今は、こんなシーンです」と説明を挟みながら進めていきます。
「異端審問官達に追われたプペルとルビッチは、『えんとつ町』の地下に逃げ込んできました…」みたいな感じで。
ここを今回は英語翻訳のスタッフ(ジェシカ)が担当してくれていたのですが、実はリーディング公演を見ていて一番勿体無いと思ったのはココで、これらの説明はスタッフがするのではなく、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のストーリーテラーである「スコップ」にさせた方が良さそうです。
となると、状況説明は、スコップの言い回しにする必要があるので、「リーディング公演用の台本」があった方が良さそう。なので、昨日、帰国後さっそく書きました。
#仕事はやっ
今回のリーディング公演で目の当たりにしたのは、「リーディング公演」とはいえ、ルールがガチガチに決まっているわけではなく、「関係者のハートを掌握したモン勝ち」みたいなところがあった点です。
関係者をメロメロにさせるのであれば、尚のこと、(お喋り)スコップに仕事をさせた方がいいでしょう。
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最後に『クオリティー』。
「これも『29時間』をどう使うか?」という話なのですが、極論、『29時間』のうち「議論」に割り当てる時間を(なるべく)ゼロにした方が良さそうです。
「このシーンを、どうやって見せようか?」という議論をできるだけ省いて、その分、練習に充てる。
それをやるには「このシーンの正解」を皆が共有しておく必要があります。
というわけで、もう僕が日本で(英語が喋れる)役者さんを集めて、稽古をして、「このシーンは、こういう感じでやってください」という正解映像を撮って、事前にニューヨークに送って、演出家をはじめ、キャスト&スタッフに共有しておくといいと思います。
「ここの間は、こんな感じで」とか、「ここの掛け合いは、こんな感じで」とか、「ここの叫び方は、こんな感じで」といった部分部分の映像を。
これに関しては「日本の西野の稼働」なので、ブロードウェイの役者さんの『29時間』にはカウントされません。
まとめ
これはまぁ、どのビジネスでも共通して言えることですが、基本的には「位置について、よーいドン!」で戦うのではなくて、「自分達が確実に勝つ状況を作ってから、勝ち戦に出て、真っ向勝負しているように見せる」というのが大事なのだと思います。
古い言葉(孫子の兵法)でいうと「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり(=戦うとか絶対にバカじゃん!)」といったところ。
今回のチャレンジに関してはアドバンテージだらけなので、キチンと戦えば(そしてキチンと戦略を守ってもらえれば)、イージーゲームだと思っています。
もしかすると、夏の終わりにもう一度ニューヨークに行くかもしれません。
もっとヤバい環境で、もっと強いヤツとやり合いたいです。
#少年ジャンプかよ
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。