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告知動画の改善

2024.08.10 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
二つの液晶タブレットと一つのスケッチブック(計三つ)で絵を描いているキングコング西野こと小室哲哉です。

さて。
今日は「告知動画の改善」というテーマでお話ししたいと思います。

さっそく本題です。

 

せっかくなら「みんなの教材」にしてしまおう
 

自身のSNSで「僕のプロフィール写真総選挙」というトチ狂った(夏の暑さに頭がやられた)企画を打ち出していたCHIMNEY TOWNのスタッフのザキヤマから昨日、「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の密着動画の告知映像ができのでチェックをお願いします」とLINEが飛んできたのですが、よくよく考えてみると、「この見せ方は効果的じゃないから、ここをこんな感じで改善しましょう!」といった、やりとりのイチイチを僕とザキヤマだけのものにしてしまうのも勿体ない話。

もしかすると、僕がザキヤマに出した指示が、この先、サロンメンバーの皆様が自分達の動画を作る時の参考になるかもしれないので、今日は「ザキヤマへの指示(告知動画を作る時のポイント)」を皆様に共有させていただきたいと思います。

 

イメージビデオには誰も興味がない
 

ビフォア&アフターを確認していただく為に(※アフターは後日公開します)、まずは、改善前の告知動画をご覧ください。

コチラです→https://youtu.be/8GleOQwH0C4

いかがでしたでしょうか?

べつに悪くは無いと思うし、これで「OK」を出す方もいらっしゃると思うのですが、僕としては「そもそも、この密着動画のカラー(この密着動画で何を見せていくのか?)」が定まっていないように思いました。

これに関してはスタッフさんは1ミリも悪くなくて、100%僕のミスです。
告知動画を作っていただく前に、「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の裏側密着ドキュメンタリーではココを見せていきましょう!」という話し合いをキチンとしておくべきでした。
秒速で巻き返します。
#ザッキーさんソッコーでミーティングを組んで

なので、ここからの「ダメ出し」はスタッフの誰かに向けて言っているわけではなくて、元を辿れば全ての責任は僕にあるので、自分に向けてのダメ出しになります。
まぁ、そんな感じで話を聞いてやってください。




大枠から話していくと、やっぱり「裏側密着ドキュメントで何を見せるか?」「告知動画で何を見せるか?」を決めきるところから作業を進めた方が良いと思っていて、まず、この類いの告知動画を作る時にチームの皆で握っておかなきゃいけないことは、「イメージビデオなんか、コアファン以外、誰も興味がねえ!」というところだと思います。

コアファン以外にアプローチをする為に、告知動画という試みをしているハズなのに、コアファンにしか興味がないモノを作ってしまうのは本末転倒もいいところ。

僕らが見たいのは、宮崎駿監督が「面倒くさい、面倒くさい!」とカリカリしている姿であり、庵野秀明監督が我を通したあまり地獄的な空気になっている現場であったり、「イメージビデオ」とは対局にある、「裸」そのものです。

みっともないところを見たいし、性格に難があるところを見たいし、上手くいっていないところを見たいし、画面に向かって「そんなだから上手くいかないんだよ」と叫んで、謎のマウントをとりたい。

逆に言うと(コアファンでもない限り)「うまくいっているところ」なんて見たくない。

それでいうと、今回の告知動画は終わり方が綺麗すぎる。

僕らが見たいのは、途中でチラッと流れた「ぶつかり合い」の部分で、吉原光夫さんのマジトーンの「もうやめた方がいいです」は絶対に文字テロップ案件だし、今回の告知動画で使われていなかったけれど、合宿で小野さんに説教をしたイジツさんのシーンは入れるべきだし、ミーティングで小野さんにキレた西野の地獄空気も入れるべき。
#小野さんがやたら怒られてる

ズルイ(黒い)ですが、僕なら、オーディションで(感動して)涙しているカオリアライブさんのカットは「ぶつかり合い」の流れで差し込みます。

とにかく見せなきゃいけないのは、「うまく進んでいない制作現場」であり「トラブル」です。

言うまでもありませんが、「外部委託スタッフの逮捕騒動は事実としてあったのだから、それについて真正面から話している西野は撮影してね」とザキヤマには伝えております。

もちろん「コロナで全ての劇場が閉じてしまったブロードウェイの街並み(2020年)」もスタッフに言って撮影してもらっているので(#ぬかりない黒西野)、それも使う。

繰り返しますが、順調に進んでいるプロジェクトの裏側なんて1ミリも見たくなくて、下世話な動機に訴求する告知動画でないといけない。

まずは「大枠の方向性」で言うと、そこ。

次に細かい話をしていくと、冒頭の『総製作費4億円以上』は“流れてしまっている(気持ちの準備ができていないうちに次の画面に切り替わっている)”ので、まずはお客さんの気持ちを整えることが大事で、『総製作費4億円以上』という文字を差し込むポイントの正解は、お客さんが「なんかヤバイのが始まった」となる1分5秒以降(※怖い音楽が流れ始めてから)だと思います。

そして、最後は可愛い曲(ルビッチのソロ)に戻さず、怖い音楽、殺伐とした映像のまま走りきる。

ついでに言っちゃうと、後半にあった「あなたのミュージカルの概念が変わる」は丸々カットするのが良いと思います。
僕がお客さん(視聴者)であれば、ドキュメンタリーの登場人物(ドキュメンタリーの作り手)にマウントはとって欲しくなくて、見たいのは「どうしよう…」と頭を抱えている姿なので。

「お客さん(視聴者)を常に神の目線に置いておく」というのは凄く大事なポイントだと思います。

 

 密着ドキュメンタリーの告知以外の使い方
 

細かい直しを言っていくとキリが無いし、皆さんも一気には覚えられない(ビフォア&アフターを楽しめない)と思うので、ダメ出しはこれぐらいにしておいて、最後に「こういうドキュメンタリーの使い方をするといいかもね」という話をしたいと思います。

結論から言っちゃうと、「ミュージカルにしても、音楽ライブにしても、知っている曲が流れた方が楽しいのだから、ミュージカルで実際に使用する楽曲をドキュメンタリー映像のBGMとして使って、一年間かけてお客さんにすりこんでおくと、公演の時のお客さんの満足度は上がるかもね」といったところです。

せっかく「音楽」がベースとなるエンターテイメントなのだから、そこは使った方がイイ。

そう考えると、ミュージカルに使う楽曲を早めに作っておいた方がいいわけで、ここは頑張らなくっちゃ!!

とにもかくにも、これまでベールに包まれていたファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の裏側がここからしばらくお届けできそうです。

オンラインサロンでは引き続き動画のダメ出しなんかもしながら、一緒に楽しんでいけたらいいなと思います。

引き続き宜しくお願いいたします。

現場からは以上です。

【追伸①】
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【確認用】ミュージカル2025密着告知
https://youtu.be/8GleOQwH0C4

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