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ターゲットに合わせて、発信の濃度を変える

2023.08.25 / 西野亮廣エンタメ研究所


 

こんばんは!
昨夜、4年ぶりに肛門を開発されたキングコング西野です。
#地獄番組

サロン記事の投稿が遅れてすみませんっ!

さて。
今日は「ターゲットに合わせて、発信の濃度を変える」というテーマでお話ししたいと思います。
「言われなくても分かってるよ…!」と思うかもしれませんが、僕が知る限り、ほとんどの人がココでズッコケているので、よかったら話を聞いてやってください。
 
 

「特例」はサンプルにはならない
 

先日のVoicyで、北海道にあるラーメン屋『華門』さんの話をさせていただきました。

※コチラ→https://r.voicy.jp/RY918ROkmqG

華門さんは『えんとつ町のプペル』や『CHIMNEY TOWN』への偏愛に満ちたお店で、お店の中も外もCHIMNEY TOWNだらけ。

壁にはCHIMNEY TOWNの“スタッフ”が来店した時の写真が飾られてありました。

ここまで偏愛を前面に押し出してしまうと、それはもう「内輪ノリ中の内輪ノリ」で、本来であれば「入りにくい店」のハズなのですが……

華門さんの場合は大将のキャラクター(すぐに泣く!)も相まって、「そうか、そうか。大将は本当にCHIMNEY TOWNのコトが好きなんだね😌」とお客さんから許して(愛でて)もらっていて、内輪ノリの重力圏を突破した感じがありました。

ただ、それは華門さん(あの大将)だから成せた技であって、一般的には悪手も悪手。
なので、「華門さんがイケたんだから、ウチも…」と後に続いちゃうと、火傷どころじゃ済まないでしょう。
#華門さんは特例
 
 

多くの人に欠けている「俯瞰(ふかん)力」
 

作品や商品やサービスが届かない時の要因は、大きく分けると「コンテンツの質が悪い」と「コンテンツの届け方が悪い」の二つ。

このうち、「コンテンツの届け方が悪い」を掘り下げると(内訳を見ていくと)、「発信量が足りない」やら何やら出てきますが、やっぱり一番大きいのは「俯瞰力が足りない」になるでしょう。

「自分のことを客観的に(天からの目線で)見ることができていない」というヤツです。

不特定多数の人間が見る(不特定多数の人に見てもらわなきゃいけない)クラウドファンディングのプレゼンの文章で「ギャグ(しかも素人のギャグ)」を差し込む人もそう。

「知り合いでもない素人のボケ」ほど、人を突き放してしまうものはなく、だけど本人は良かれと思ってやってしまう。
「やっぱり『ツカミ』が必要だよね」と。
#挨拶でツカめたコトなんて一度もないのに

あとは、「(お呼ばれした)西野亮廣講演会の会場の壁一面に西野亮廣のポスターが貼ってある」という恐ろしい光景を見ることが少なくありません。

主催者さんや運営スタッフさんには「壁一面に西野亮廣のポスターを貼ることが一見さんを遠ざけている(ドン引きさせている)」という自覚はなく、「自分達が気持ちの悪い集団になっている」という自覚もなく、むしろ、「私たちが頑張って貼りました!」という清々しさ(手柄感)すらあったりする。

そういえば、CHIMNEY TOWNの山邊が『CHIMNEY COFFEE』を立ち上げる際、「渋谷の路面店(一見さんの通り道)なんだから、『えんとつ町』感を出しすぎちゃダメだぞ!ちゃんと路面店の戦い方をしろよ」と何度も注意しました。

一方で、五反田の雑居ビルの五階にある『スナックCandy』には「『えんとつ町』感を120%出してこー!!」と言っています。
『スナックCandy』が「通り道」ではなくて、「コアファンの目的地」だからです。
 
 

 濃度をチューニングする
 

舞台『テイラーバートン』の劇場公演(オフライン)と、現在販売中の「オンライン配信」は、比較的、好意的に観てくださるお客様(ファンに近い人)がチケットを買ってくださっているので、「手前味噌なアドリブ」も承認していますが、「手前味噌なアドリブ」というのは、どこまでいってもファン向けのアプローチなので、現在編集中の(コミュニティーの外の人に届ける用の)『ディレクターズカット版』では、アドリブ部分をサクサクとカットしています。
#先輩ごめんなさい

大切なのは、発信の濃度をターゲット層にキチンと合わせることで、大きくなっていかないエンタメやサービスは、ここでいつも躓いている印象です。

本当に微妙な差なのですが、だけど、そのミリ単位のチューニングがすっごく大事で、参考までに本日立ち上げたクラウドファンディングのプレゼン文章をご覧ください。

※こちら→https://www.picture-book.jp/projects/paperlantern

今回のプロジェクトは「一般のお客さん」ではなくて、「『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』のチケットを既に持っている人」を対象としたもので、文章も少し崩して、前回よりもカジュアルにしています。

言い方を変えると少し「内輪ノリ」が出ている。

けれど、今回に関しては「『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』のチケットを持っていない人(興味がない人)」は、そもそもターゲットから外しているのでコレぐらいで丁度良い。

逆に、「ファンしかいないコミュニティー」で、いつまでも畏まった言葉を使ってしまうと、いつまで経っても距離が縮まらない。

このあたりのチューニングが本当に大事で……芸人は普段から残酷なまでに「笑の量」で「ウケる・スベる」のジャッジをされながら生きているので、チューニングには慣れていますが、一般の方は、その訓練をしていないので「濃度の間違い」をなかなか自分で気づけない。

なので、チームを組んだ時は「どこからどこまでが内輪ノリなのか?」みたいな共有(ルールブック作り)を最初にしておいて、そこに従う形でプロジェクトを進めた方が良いと思います。

プロジェクトを大きくしていく上で、すっごくすっごく大切な作業です。
応援しています。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
参加者は経営者と個人事業主とクリエイターだけ!
泊まり込みで、ひたすら濃密な悩み相談&情報共有をする会合『クリエイティブキャンプ(9月15日開催)』はコチラから↓
https://www.loveandtravel.co.jp/creativecamp091223/

【キングコング西野】提灯まみれの狂った空間を作りたいっ!
https://www.picture-book.jp/projects/paperlantern

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