おはようございます。
ニューヨーク生活が増え、ファッションがアメカジに寄りつつあるキングコング西野です。
#影響されやすい男
さて。
今日は「ブロードウェイのショーの感想&やってみたくなったこと」というテーマでお話ししたいと思います。
僕が正直に作品の感想を語る回は珍しいので、お付き合いください。
それぞれの感想
今回は、ニューヨーク滞在中に、
・『Sunset Boulevard』
・『Company XIV』
・『CHICAGO』
という3つのミュージカルを観ました。
『Sunset Boulevard』はミュージカルというよりも、「映像表現を多用した音楽ライブ」といった感じの演出。
地元の爺さん婆さん達は「アバンギャルドな演出だ!」と興奮していましたが、「ミュージカル」というカテゴリーに入れているから、その演出が珍しく見えるだけの話で、「音楽ライブ」として見てしまったら、なんとも古くさい演出でした。
ちょっと辛口ですが(オンラインサロン内なのでご勘弁を!)、ブロードウェイでは時々「『ミュージカル』のカテゴリーに入れているから、音楽ライブの演出を施した時に目新しく見えるだけで、今の音楽ライブとして見ると演出のイチイチが古くさくてたまらん」というのがあったりします。
「え、そんな演出で評価されるの?」という。
これは日本のエンタメでも時々あって、それこそ「主演がフライングします(ワイヤーで飛びます)」が、いまだにありがたがられる業界があったりして…「カテゴリー(業界)を変えただけで、古くさい手法に価値を持たせるヤリクチ」に名前をつけた方が良さそう。
ミュージカル『CHICAGO』は主役の女優さんの体型がボテボテで(梯子を登る足もおぼつかなかった…)、観てられなくて途中退場。
#最低だった
あらためて「主演のビジュアル」の重要性を痛感させられました。
『CHICAGO』の主役のロキシーは紆余曲折あって、誰もが憧れるブロードウェイのスターに成り上がる女性なんだけれど、さすがに、その体型では説得力がない(話が入ってこない)。
「主役なんだから体型ぐらい維持しろよ。西野でもやってるぞ」と吐いて、二幕を観る前に劇場を後にしました。
#出演者さんに食べ物を差し入れしちゃダメだよ
今回の『CHICAGO』の酷さにタメ息が漏れたのは前日の夜に観た『Company XIV』が素晴らしくて、どこかで比較してしまったのもあったかもしれません。
『Company XIV』は、誰かが観ている悪夢を覗き見しているようなショーで、ストーリーはどうでもよくて、とにかくその世界観が最高でした。
ステージに登場するドラッグクイーンも皆、セクシーで、所作もいちいちカッコよくて、今回の『CHICAGO』の主演とは大違い。
『Company XIV』は2時間弱のショーなんだけど、一幕(前編)が45分ほど。
途中30分ぐらいの休憩があって、また45分ほどの二幕(後編)がありました。
こんな(天才万博みたいな)タイムスケジュールなので、お客さんも休憩タイムにたくさんコミュニケーションがとれて(お客さんも発信者になれて)、皆さんとにかく楽しそうです。
#おかげでお客さんも若かった
「キャバレー」「ドラッグクイーン」という世界観も後押しして「シャンパンが似合う空間」になっており、シャンパンの売上も大きそう。
#僕の席には最初からシャンパンが付いていた
終演後にキャストが客席に降りてきて、客席のBARで呑んでいたのですが、そこでのお酒の売上も。
かなり利益率が高い&クオリティも高いので、このショーは長く続きそうです。
プロモーションミュージカルしか生き残らない
クリエイティブの観点から見ても、運営(収益性、持続可能性)の観点から見ても、今回は『Company XIV』の一人勝ちでした。
YouTubeが「プロモーション動画(商品を売るための動画)」しか残らないように、資材が高騰した現代のミュージカルもまた「プロモーションミュージカル」しか残らなくなるでしょう。
『Company XIV』は「シャンパンを売るためのミュージカル」で、「お客さんがシャンパンを飲む時間」は勿論のこと「シャンパンを呑む演出」もキチンと設けていました。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロデューサー陣(@ニューヨーク)とはこのあたりの話を進めていて、「何かを売るためのミュージカルを作らないかぎり、続かない」という危機感を共有しています。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』をやる以上、「商品開発」「IP活用」は避けては通れなくて、「いかに『劇場に足を運んでいないお客さん』からも売上を作るか?」が大事っぽいです。
#ポケモンとかキティーちゃんみたいに
そう考えると、チケットやグッズなんかよりも遥かに利益率の高い「シャンパン」をバックエンドに置いている『Company XIV』は最強で、日本でも「キャバレーエンタメ」をやれたら最高なのですが、日本人がやると「セクシー」というよりも「エロ」になっちゃうので悩ましいところです。
とにもかくにも今回あらためて思い知ったのは「ミュージカルにおけるバックエンド開発の重要性」で、これ抜きに「ウン十年も続くミュージカル」は作れません。
資材高騰の前と後でミュージカルのビジネスモデルも変わらなければいけません。
これから帰国するのですが、帰りの飛行機の中で色々と考えてみます。
現場からは以上です。
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