おはようございます。
昨日の『毎週キングコング』のコメント欄に、「けんすうサン」が普通にコメントされていたので、「この人は絶対に仕事してない」と判断したキングコング西野です。
さて。
ご存知の方も多いかとは思いますが、僕のオンラインサロンは「法人会員」なるものをしています。
「個人」ではなく「会社」で(スタッフ分もまとめて)加入していただき、Facebookアカウントを持っていない社員さん達に、サロン記事がメールで届くサービスです。
というわけで、時々、そっち(法人会員)向けにも記事を書かなきゃいけないなぁと思っていて、今日が、その回です。
今日は『リーダーはなぜ託される人にならないといけないのか?』というテーマです。
社長さんに限らず、大小関係なく、各部署のリーダーに向けて書きたいと思います。
クリエイティブの現場で起きている「信用」や「ブランド」の話
昨日の記事では、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の初日の夜の話を書かせていただきました。
照明演出のイジツさんが、演出のイクマさんに説教をした後に、お誕生日ケーキを持って現れてハッピーエンドをかました素敵な夜の話です。
#イジツさんもイクマさんも本当に最高だった
#ハッピーエンドでゲラゲラ笑っていた周りの皆も最高だった
#美術の佐藤さんはイジツさんの登場に合わせてすかさずハッピーバースデーのBGMを流していたよ
そこでイジツさんがイクマさんにした説教の詳しい内容に関しては、お二人のことなので、ここでは差し控えさせていただきますが、ものすごーくザックリ言うと、「もっともっと、リーダーを託せる人になってください」ということでした。
「今回は、俺もヒロカズ(※美術の佐藤さん)も、西野亮廣の懐刀として来ているんだから、その覚悟でリーダーをやってください」と。
#結構喋っちゃった
それを背負わなきゃいけないイクマさんのプレッシャーも大変なものだと思いつつも、ここでイジツさんが言われたことには共感しかありません。
そして、この「共感」は、数年前の僕には分からなかったかも。。
芸歴を重ねて、結果を出し続けると、当たり前ですが「自分の名前」がブランドになるんですね。
たとえば、今回のミュージカルだと「照明演出のイジツさん」や「美術の佐藤さん」や「振り付けの加藤さん」や「衣装の前田さん」や「パーカッションのYakoさん」などなど。
自分で言うのもアレですが、たぶん、「西野亮廣」も、そこに名を連ねていると思います。
そして、リーダー(今回の場合だと演出家やプロデューサー)というのは、彼らが築き上げてきたブランド(名前やスキル)を借りる立場にあります。
嫌な言い方をすると「横取りする」立場にあります。
たとえば、キングコングの武道館公演や『サーカス』の武道館公演のオープニング演出はイジツさんの仕事なのに、世間からは「西野さん、凄い」と言われたりします。
明らかに僕はイジツさんの手柄を横取りしちゃっています。
でも、それが「リーダー」なんです。
『ミッキーマウス』を作ったのはウォルト・ディズニーじゃないし、
風の谷のナウシカの『巨神兵』の原画を描いたのは宮崎駿じゃありません。
だけど、ウォルト・ディズニーの元でしか『ミッキーマウス』は生まれなかったし、
宮崎駿の元でしか『巨神兵』は生まれなかった。
ウィルト・ディズニーや、宮崎駿が、「託したい人」だったから、時代の天才達が、その才能を託したわけですね。
今回の大阪公演が少し複雑なのが、プロジェクトの参加者の中には「西野さん関連のプロジェクトだから」「プペルだから」が間に挟まっていて、その向こうにいる演出家やプロデューサーが受け口になっている。なので、「それなりの覚悟でやってください」となるわけですね。
名のある人達は皆、仕事には困ってないので、プロジェクトに参加する理由は「あの人がやるから」か「面白そうだから」しかありません。
そして、自分が参加するからには、自分の名前が「集客」や「プロジェクトのブランド」に使われることも分かっています。
下手なことをされると、自分の名前が前に出て、自分のブランドが落ちることも分かっています。
今回の大阪公演の場合だと、いくらプロデューサーのJさん(IMPRESS合同会社さん)のプロジェクトだろうが、たとえば、集客に失敗したり、スタッフの皆様への杜撰な対応があったりしたら、Jさんの名前が前に出ることはなく、「キンコン西野の〜」とか、「『えんとつ町のプペル』で〜」が前面に出て、僕やプペルの信用が失落します。
美術や照明や衣装やパーカッション…も全て同じ。
前に出る名前は「名前を貸した人」の名前です。
「パーカッション=Yako」というクレジットが出ているのに、パーカッションがズタズタだったら、Yakoさんの信用が落ちるので、だから、オンラインでの指導に終始せず、ニューヨークからわざわざ現場に来てくださっているんです。
よく、「上司が手柄を横取りしやがった」みたいな愚痴を聞きますが、ぶっちゃけ、イジツさんも、佐藤さんも、加藤さんも、Yakoさんも、僕も…そんなことはどうだっていいんです。
目的は「圧倒的な作品を作ること」なので。
それが叶うなら、いくらでも自分の名前やスキルを利用していただきたい。
だけど、そのかわり、自分の名前やスキルを「託したくなる人」でいて欲しい。
納得したいんです。
そうでないと、ただのフリーライドになっちゃうので。
なので、リーダーの立ち振る舞いって、すっごくすっごく大切なんです。
時代を獲る人というのは「時代の才能を託したくなるリーダー」で、言葉の選び方、採用不採用の判断基準…そういったものに色気がないといけない。
これは、あらゆる職種の、あらゆるリーダーに、求められていることです。
今日は、『リーダーは「託したくなる人」になることが重要だよ』というお話でございました。
今日の話は、ほとんどイジツさんの受け売りです(笑)
イジツさん、ご馳走様でした。
現場からは以上です。
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