『極端な作品(商品)を作る』とは、どこまでか?

投稿日:2023.03.27 / 西野亮廣エンタメ研究所

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おはようございます。
リュックサックに入れられている(顔だけ出している)犬を見るのが結構好きなキングコング西野です。
#アイツ何やってんの
 
さて。
今日は「『極端な作品(商品)を作る』とは、どこまでか?」というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

毛虫と少女とネコの不思議な物語
 

昨日は短編アニメーション作品『ボトルジョージ』のトークショーがありました。
「こんな座組でお届けしまーす」という報告会です。
 
ボトルジョージのスタッフには「優しい人」と「シャイな人」しかいないので、トークショーも雰囲気そのまま、終始なごやかな時間が流れていました。

ただ、作っているモノは「本物」で、トップクリエイター達が今日も腕をまくっております。
引く手数多のトップクリエイター達の参加理由は「面白そうだから」の一点。
理想的なチーム作りができています。
 
現場では、
「瓶の中にいるキャラクターをどう動かすんだ?」
「依存症をテーマに選んだ時点で、全員が共感する作品じゃなくなるよね」
といった声が上がっているのですが、それは決してネガティブなものではなく、「こんなもの、自分達以外に作る人いないだろう!それなら、やるっきゃない!」というエネルギーに変わっています。
 
トークショーでは、そのあたりの気持ちや試行錯誤の過程(イラスト込み)を全て共有できました。アーカイブが残っているので、是非、ご覧ください。オススメです。
 
【アーカイブはコチラ】
https://chimneytown.net/products/bottlegeorge
 
そんなこんなで本題です。
 
 

「極端な作品(商品)を作る」とは、どこまでか?
 

『ボトルジョージ』は色んな面で取り扱いが非常に難しい作品です。
そのうちの一つはやはり「ビジネス面」。
 
『ボトルジョージ』のような短編アニメーション&アートフィルムは収益化のモデルが確立されておりません。
「映画館にお客さんを呼んで、チケット代で回収」みたいな作品ではないので、「製作にかけた1億円は、どうやって回収するの?」という問題がつきまといます。
 
というわけで、これまでの作り手達は「短編アニメーション&アートフィルムで1億円をかけちゃいけないよね」という結論に向かったわけですが、できないことをやらないと面白くありません。
 
やはり、ここでも「制作過程の販売」「VIP」「NFT」あたりが明暗を分けそうな気がするのですが、それをやるには「『ボトルジョージ』の応援コミュニティー」を作らないといけません。
 
「制作過程の販売」「VIP」「NFT」といった打ち手は全て「コミュニティーありき」なんですね。
そう考えると、「極端な作品(商品)を作る」というのは、「『製品の創造』+『ファンコミュニティーの創造』」と言えます。
 
多くのクリエイター達は「製品の創造」だけに目を向けてしまうのですが、それだと予算の壁が必ず立ちはだかるので極端な作品を作ることはできません。
 
 

『ファンコミュニティーの創造』は丁寧に
 

『えんとつ町のプペル』のように、すでに世に認知されている作品ならまだしも、『ボトルジョージ』はまだまだ世には出ておらず、全く認知されていません。
 
その作品(どんな物語か分からない作品)のファンコミュニティーを作ろうとしているわけですから、そりゃまぁ、簡単じゃありません。
 
打ち手の一つに「(作品のファンになる前に)スタッフのファンになってもらう」はあると思います。
スタッフとお客さんの接点を意識的に作って(BBQ大会など)、「松本Pが作ってる作品だから応援する!」という流れを作る。
これだと、作品の認知度が無くてもファンコミュニティーを創造することができます。
#いわゆる人検索ですね
 
そして、ファンコミュニティーの創造で、もう1つ大事なのは「応援の物語を作る」ということ。
芸人の世界でいえば、「私が応援しているコンビがM-1に出た!」といった応援物語。これが大切です。
 
応援物語を作る上で、実は一番大切なのは「知識」だと思っていて、たとえば『えんとつ町のプペル』は、「第9回アジャル映画祭(@カタール)」の最優秀長編映画賞を受賞しています。
 
フランスの「アヌシー映画祭」にもノミネートされています。
 
が、日本人の99.9%が「アジャル映画祭」も「アヌシー映画祭」も知らないので、それが物語にならない。
物語として沸いたのは“皆が知っている”「日本アカデミー賞」です。
 
そう考えると、ボトルジョージのファンコミュニティーを活性化させる為には、下準備として「海外の映画祭」の勉強会が実は必要で、ここを後回しにすると、ボトルジョージの応援物語は浮き沈みの少ない(退屈な)ものになってしまいます。
 
これは「商品」を届ける時も同じで、その商品のファンコミュニティーを育てるには、「◯◯賞受賞!」と打ち出す(事後報告)するだけじゃダメで、コミュ二ティー内で「◯◯賞」の認知度を上げておく必要がある。
 
ファンコミュニティーの創造は一日にしてならずです。
丁寧に丁寧に進めていきましょう。
 
現場からは以上です!
 
【追伸】
 
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宜しくお願いいたします。
 
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皆で頑張って作りまーす!
 
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